モンドセレクションで
日本が多いのは
ある意味狙い通りというか
戦略通りなんやで。
1960年代に品質評価・保
証機関として
ベルギーで立ち上げられたのが最初やけど、
そこから応募受け入れを徐々に他の
国に広げていって、
1980年代ごろから『
国際的な品質保
証機関』を
目指す方向へと本格的に
舵を切ったんや。
ちなみに
日本では
1965年に当時の
日清製菓の
バターココナツが受賞してるから、割と昔から繋がりはあったんや。
んで、
80年代当時の
世界中のあらゆる商品を『品質』に着
目して
比べたら、
日本が突出して高かったし、
実際に当時の
世界中の金持ち・富裕層にとっては“
メイド・
イン・
ジャパン”を持っていることが最高の
ステータスやったんや。
日本にもそういう時代があったんや…。
そこで
モンドセレクションは『“最高品質保
証”を謳うからには、最高品質の製品を生み出す
国を基準にせな
あかん』と考えて、
日本に品質
研究所を立てたんや。そして同時に
日本企業誘致を開始した。
日本では
バターココナツの他にも、上の
コメントでも挙げられてる
アスパラガスビスケットなんかが受賞してたから誘致はうまくいって、徐々に
日本での知名度も上がっていった。
一番知名度向上に貢献したのはたぶ
んCMで大々的に宣伝した
プレミアムモルツやろな。
2007年の
CMや。
モノクロで
ビールだけ色がついた
スタイリッシュな
カラートーン、旨そうに
ビールをあおる永ちゃん、
〆の「最高金賞の旨さを。ザ・
プレミアム・モルツ。」という
フレーズ。覚えてる人も多いんとちゃうか?
そういう
背景があるから、
日本で
モンドセレクション受賞数が多いのは当たり前なんやで。
世界最高の
国やった頃の
日本を基準にしとるんやから。
むしろここ最近、
ヨーロッパ(
2023年の全受賞数の1割)や
中国(同じく2割)の受賞数がめちゃくちゃ増えてきてるのは、
危機感を持たな…とまではいかんけど「“最高品質の
国”の
称号は譲らねえ!」ぐらいの意気込みでおらんと
あかんのや。
ましてや「怪しい賞」なんて言って忌避するのは、自身で積み上げた信頼を自身で裏切る行為なんやで…