害

害とは、以下のことを表す。

1. 仏教が教える煩悩の一つ。
2. 男性の歌い手。害（歌い手）を参照。

漢字として

常

害

Unicode

U+5BB3

JIS X 0213

1-19-18

部首

宀部

画数

10画

音読み（常用）

ガイ

訓読み（常用）

-

意味

音によって意味が異なる。

1. 殺す、傷つける、損なう、わざわい、邪魔する、妨げる、恐れる、要塞、憎い
2. （曷・盍・何と通じて）疑問副詞として使われる。なんぞ、なに、いずれ

〔説文解字・巻七〕に「傷つくるなり」とある。

字形

諸説ある。

〔説文〕は「宀に從い口に從う。宀、口は、言、家より起こるなり。丯聲」とし形声で、中傷やら失言は家（宀）の内から起こることからと解く。白川静は、会意で、取っ手のある大きな（丯）で、祝詞を収めた器（口）を破って祈りの効能を害する意だと解く。

音訓

音読みは1.の場合カイ（漢音）、ガイ（呉音）、2.の場合カツ（漢音）。訓読みは、そこなう、にくむ、なんぞ。

規格・区分

常用漢字であり、小学校4年で習う教育漢字である。JIS X 0213第一水準。1946年に当用漢字に採用され、1981年に常用漢字になった。

声符

害を声符とする漢字に、割、搳、犗、𥎆、轄、豁などがある。

語彙

害悪・害意・害心・害虫・害毒・害馬

異体字

𠕛

Unicode

U+2055B

部首

冂部

画数

9画

𡧱

Unicode

U+219F1

部首

宀部

画数

9画

𤇵

Unicode

U+241F5

部首

火部

画数

10画

• 𠕛は、〔字彙補〕にある異体字。周の古文とする字書もあり、また則天武后が造らせた君の字でもある。
• 𡧱は、〔字彙補〕にある害の省文。
• 𤇵は、〔正字通〕が亢倉子における害の字とする字。