アストロガンガーとは、日本テレビ系で放送されたテレビアニメである。
1972年10月4日から1973年3月28日の間、水曜日に放送された。
同作品の異様にヌルヌル動くガンガーをメインに使用したMAD動画及び肩幅のでかい手描き動画については「アストロガンガン」「走るガンガー」などの記事を参照。
ナックと宣弘社制作の作品。
田中英二がキャラクターデザインを手掛けている為、「チャージマン研!」や「星の王子さま プチ☆フランス」といった、同じく田中英二キャラデザでナック制作のアニメと近い雰囲気の絵になっている。
宇宙人の侵略と戦うロボットアニメという一見スタンダードな作品だが、主人公「カンタロー少年」と生きている巨大ロボット「ガンガー」が合体(構成の田村多津夫曰く「人間がロボットに溶けこんで、ロボットのハートになる」)して戦うという、独特な位置付けの作品として語られる事が多い。
マジンガーZよりも2ヶ月放送が早く、初めてカラー放送されたロボットアニメであるため、アニメ史的にもそこそこ重要な作品である。
(1963年に放送された巨大ロボットアニメ第一号『鉄人28号』から数えて二番目に放送されたため。)
日本ではそこまで知名度は高くはなかったが、機動戦艦ナデシコでネタにされるなど多少は知られている作品だった。近年はインターネットを中心により広く知られ初めている。
また、アラビア語圏や韓国など海外でも親しまれていおり、二次創作や楽曲の演奏が行われたりCMソングに採用されたりしている。
ポストを読み込み中です2021年7月からは、作品保全のクラウドファンディングが実施中の「まんが猿飛佐助」と共にYouTubeのICHI公式チャンネルにてプレミア配信が実施された。また、「まんが水戸黄門」「星の王子さま プチ・プランス」の配信も一緒に行われている。
https://twitter.com/ICHI_PRO/status/1196375412810506240
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https://twitter.com/ICHI_PRO/status/1498200749700190208
黎明期の作品と言う事もあり、ガンガーは以後一般的になったスタイルのロボットアニメと比べ異なる点が多いと言われる。
まず、「意思を持った巨大ロボット」「主人公と合体するロボット」という2つの設定を兼ね備えている唯一の作品であるという事で、類似した位置付けの作品が少なくなっている。
この他にも、ガンガー自身が人格と意思を持っており、単なるロボットではなく会話もする生き生きとしたキャラクターとして描かれている事で、巨大ヒーローアニメ的テイストも多いのが特徴。
ちなみにガンガー自体は、正確には「生きている金属」を使ってロボットのような形状に形作られた生きている物であり、ロボットとは言い難い。ただし、正体が把握された後もなんだかんだロボット扱いされたりしている。
また、ガンガーは飛行能力こそあるが、武器の類は一切装備していない。
装備らしい装備はカンタローとお揃いの胸のペンダントくらいで、 これは合体時にカンタローが入る他、いざという時には脱出ポッドになる。
敵と戦う時は基本的に格闘戦であるが、敵は飛び道具も普通に使ってくる。
その為、頭を使って戦う事も必要となり、 時には鮮やかな頭脳戦も展開する。
戦略的に戦うのには合体が欠かせない。というのも、ガンガー単体ではパワーこそあれど、高度な戦闘をこなすのには頭脳が足りずに、単純な体当たり攻撃くらいしか出来ないからである。
カンタローと合体する事でこの弱点は補われ、無敵の強さを発揮する。
なお、後半の回ではカンタロー抜きでも普段と変わらずに戦えており、これは前述の設定と矛盾しているが、詳細は不明。そのような描写は無いが、もしかしたら、生きているロボットであるガンガーが成長した可能性がある。
金属の弱点である酸化攻撃に一度は苦しむも耐性が付くというエピソードがあり、これは作中では「ガンガーは苦しめば苦しむ程強くなるのだ!」というセリフで表現されるが、このような展開はガンガーが生きているという設定ならではのものである。
本作における悪役。緑と酸素を大量に消費する為、ブラスターに狙われた星は5年程で滅ぼされてしまい、星を滅ぼしては宇宙を放浪している。
高度な科学力を保持しており、宇宙から強力な新兵器を送り込む。
ブラスター星人に攻撃され枯れ果てた地域は緑が一切再生しないと言われている。
そのような地域では酸素マスク無しでは生存できなくなるなど、どこかの回りくどい宇宙人と違い深刻なダメージを与えてくる。
ナンバリングされており、どうやら数字が小さいほど偉いようである。
数字が近い者同士のペアで行動する事が多い。
たまにどう見ても別のブラスター星人なのに同じ番号で登場する事があるが詳細は不明。
人間に変装して活動する事もある他、怪獣やロボットに変身して戦う。
怪獣やロボットがやられると元の姿で死亡するブラスター星人の影が見える。
侵略後に緑を奪うという目的の為に、地球の環境を考慮して大規模な攻撃は避けていたが、ガンガーの出現で計画が遅れてくると大規模な攻撃も厭わなくなってゆく。
紫色のタイツを着たような人型の姿をしている。
男性のような姿と声をしているが女性のようなタイプも存在する。
全員がほぼ同じ姿をしているが頭と胸に数字が書かれている。
何故アラビア数字なのかは不明。
目は黄色いまん丸で、鼻は細長く平らである。
口には八重歯がある。
背中に緑の線が入っていると言うが、本編中で見る事は出来ない。
侵略開始当初は地球に深刻なダメージを与えないよう助っ人を呼ぶのは避けていたが、途中からその方針も撤回し、助っ人としてブラスター以外の者も呼んで使うようになる。
話数 | タイトル | 放送日 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 行くぞガンガー | 1972年 10月4日 |
|
2 | 生きているロボット | 10月11日 | ガンガー誕生秘話 |
3 | 燃える島の陰謀 | 10月18日 | |
4 | 恐怖の虹 | 10月25日 | 部長初登場 |
5 | ガンガーのひみつを探れ | 1972年 11月1日 |
偽マヤ姉登場 |
6 | 錆ついたガンガー | 11月8日 | |
7 | 宇宙爆撃隊 | 11月15日 | |
8 | 宇宙の猟犬-ハウンド- | 11月22日 | |
9 | 怪しいおばあちゃん | 11月29日 | 「本部!(PON☆)」の回 |
10 | 強いぞ!ガンガー | 12月6日 | 偽ガンガー登場 |
11 | 地球はぼくらのものだ! | 12月13日 | |
12 | 流れ星の降る谷 | 12月20日 | 走るブラスター80の回 |
13 | 白い昿野の決闘!! | 12月27日 | ブラスター9登場 |
14 | 白夜の対決 | 1973年 1月3日 |
バッドスノー登場 国際科学警察活躍回 |
15 | オーロラの秘密 | 1月10日 | ブラックフェアリー登場 「ほーらほらほら(オラオラオラ)」の回 |
16 | ブラスター宣戦布告 | 1月17日 | コルヒドラ登場 |
17 | 戦慄のスパイモンスター | 1月24日 | 大山次郎登場 「は、恥ずかしくないのか!」の回 ボルガ回のあるべき姿とも |
18 | チェイン・メイルの渦 | 1月31日 | |
19 | 時限爆弾ロボット・デスター | 2月7日 | |
20 | レンズマー分身作戦 | 2月14日 | |
21 | ロボット部隊がやって来た! | 2月21日 | 背景に「COFFEE ナック」登場 |
22 | 宇宙の幽霊船 | 2月28日 | |
23 | カンタロスの決斗 | 3月7日 | 実写シーン有り 特別宇宙戦闘隊が編成され、早川次長が隊長に任命される |
24 | あの胸のペンダントを狙え! | 3月14日 | |
25 | ブラスター・デビル-悪魔の眼- | 3月21日 | ブラスターデビル登場 走るガンガーの回 正体バレ回 |
26 | スペース・パンサー | 3月28日 |
当時に弁当箱や人形などが商品化されたらしい。
また、 デビルマンと一緒に17cmレコードでシングルが出された。
ラインコミュニケーションズが画質も音質に難があるがDVDを出していたので、近年もそれを購入すれば比較的容易に視聴出来る作品であった。
一部の回はニューシネマジャパンのアニメの王国にも収録されているが、画質等はとても悪いのでこちらをわざわざ買い求める意味は薄い。
2020年12月23日には、昭和の名作のデジタルリマスター版をリリースしているベストフィールドの「想い出のアニメライブラリー」よりブルーレイディスクで発売予定。
空前の高画質で全話が収録されているのに加え、パイロット版である「アストロマン」が初収録されたファン必見の商品となっている。
キッズステーションのレアアニメ全話配信企画で視聴可能が第1位になった為、2015年4月9日、YouTubeのキッズステーションチャンネルにて全話無料配信された
。
第1話、最新話、先週配信話の3話分が視聴可能で、毎週金曜日に更新された。
過去にはGyaO!のICHIチャンネルで配信を行っていて
、第1話は無料で視聴する事が出来た
が、現在はGyaO!のICHIチャンネル自体が廃止されてしまった。
2018年5月18日より、dアニメストアにて全話配信開始。それに伴い、遂にニコニコ支店
でも本作が公式にコメント付きで視聴可能となったが、現在は配信終了している。
2021年7月9日からは、YouTubeのICHI公式チャンネルにて毎週金曜日21時にプレミア配信が実施され、動画やネタでしか本作を知らなかった層からも視聴されるきっかけとなった。
更に、2022年2月28日からはリマスター版の全話の無料配信が開始された。
2016年には合金製トイ「CARBOTIX アストロガンガー」の発売が決定。可動可能で各種パーツによって様々な姿を再現出来る完成度の高いフィギュアとなっている。2017年発売予定。
放映当時連載されていた複数の漫画版が存在する。単行本化もされていなく、非常に閲覧が難しい状態ではあるが、2003年頃より復刊ドットコムにて復刊リクエストページが存在する。
ほぼ同じ状況下にあった『チャージマン研!』の漫画版が熱いリクエストにより復刊した過去もあるため(リンク先)、多くの投票が必要になるが興味を持っていただければ復刊の実現に大きく近づくであろう。
ナックが良くも悪くも一定の知名度があるのでその筋で知った人間も多い。
近頃はチャー研MADやアストロガンガン等の動画を通じて知名度が上がりつつあり、再評価される事も増えている。
また、本格的なガンガーのフィギュアが発売されるなど静かな注目作になりつつある。
2017年末には、「止まらないオルガBB」といった「走るガンガー」派生動画などに大きく注目が集まり、共に本作品の知名度もより大きく向上した。
前述の通りdアニメストアニコニコ支店で公式配信中していたが、現在は配信終了済み。
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掲示板
提供: ロードカナロア
提供: 31日
提供: ベルガモット
提供: げろしゃぶ
提供: わんころ助
急上昇ワード改
最終更新:2025/03/16(日) 16:00
最終更新:2025/03/16(日) 16:00
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