ガンガーとは、アニメ「アストロガンガー」に登場するスーパーロボットである。
担当声優は飯塚昭三。
カンタロス星の女性科学者マヤが、ブラスター星人の侵略から逃げ延びた際に持ち出した、「生きている金属」を材質に作られたロボット。
地球に逃げ延びたマヤは、ブラスター星人が地球に侵攻してくると推測し、その対抗策として、滅ぼされたカンタロス星の形見ともいえる生きている金属の作用を生かし完成させた。
しかしマヤは地球に到達するまでに、ブラスター星人の攻撃を受けており、その後遺症によりガンガーの完成直前に息を引き取ってしまう。
以降、マヤと結ばれた地球人の星久造と、二人の息子、即ち地球人とカンタロス星人のハーフである星カンタローの手により管理されることとなる。
全長40m、重量2t。人間のような顔が特徴。
武器の一切を持たず、四肢をフルに使った格闘戦で戦う。
ただし、飛行可能かつ宇宙対応であり、水中でも問題なく行動可能と、場所を選ばずに戦うことが可能。
この地形の適応差で、ブラスター星人の刺客に対し有利に立ち回ったこともある。
また、格闘戦ではあるが、9話から必殺技を叫ぶシーンがある。
ジャイアントスイング「アストロアームバーン」、必殺キック「アストロジェットキック」など。
ただしまだ黎明期であり、ガンガーより少し遅れて放送された「マジンガーZ」のような固定武装ではないため、技名は叫ぶたびに変わる。お前はロム兄さんか。
「生きている金属」とは意志を持った金属細胞。
熱を加えると活性化する特徴があり、作中では海底火山近くに生きている金属を置き、火山の熱エネルギーを加えることで生成された。
それ故に、ガンガーにとって純粋な熱エネルギーはむしろエネルギー源であり、作中でもたびたび高熱源から熱を摂取することで不調や傷を治すことができていた。
この熱利用こそガンガー最大の機能であり、ブラスター星人はこの答えに辿りついていなかったのか、ガンガーを倒す目的で高熱源にガンガーを叩き込み、逆用されてしまうケースが存在する。
また、機械であるためか錆びることがあり、熱エネルギーを奪われることでも窮地に陥りやすい。
しかし、ガンガー曰く「苦しめば苦しむほど強くなる」らしく、窮地に陥っても徐々に自己修復したり、耐性がつくようになっている。
機械の身体に生物の適応力を持ち合わせた存在であり、熱利用も合わせ、どんなに窮地に陥っても蘇る不死身のロボットと化している。
加えてガンガーの生きている金属自体の純度も高く、実物を用いたブラスター星人の実験テストより遥かに高い耐久性を持っており、生きている金属を対策した攻撃でも破壊に至らなかった。
内部はおそらく細胞から生み出されるエネルギーの渦に満ちており、コクピットなどの機械要素は存在しない。
構想段階ではマジンガーZより早くコクピット式ロボットになる案もあったようだが、クレームにより全て却下された結果、このような巨大ヒーロー然とした設定となっている。
また、ガンガーはカンタローが母の形見であるペンダントを用いて、胸部のペンダント状の意匠と融合(合体と言われる)することで全力を引き出すことができる。
この「合体」のラインは曖昧だが、肉体がカンタローと離れていても、ペンダントを通してある程度の融合の継続自体は可能なようである。
なお、ペンダントを狙われるとガンガーとカンタローは共に大きなダメージを受けてしまう。
実際、ガンガーからのダメージのフィードバックでカンタローがダメージを受け気絶するシーンが存在する。
「生きている金属」には人格が存在し、カンタローにとってガンガーとは兄弟同然のものである。
強く優しく、カンタローにはまるで兄のように接する。
しかし、そのような人格があっても、合体していない時は満足に戦うことができない。
回を経るにつれて単体での攻撃判断も備わってきているが、それでもカンタローと合体していないとフルに戦えない。
相手の侵略者に対して、キレのいい皮肉や罵倒を行うことも多い。
また、「細工は流々、仕上げを御覧じろ」とことわざを披露した場面もある。目覚めて数年でこの知識量を……。
このように不死身のヒーローとして世界を守っていたガンガーだったが、ある日生命エネルギーを奪い取る生物「スペース・パンサー」がブラスターの手で地球に襲来する。
スペース・パンサーはガンガーと合体しているカンタローの生命エネルギーを奪ってしまうため、宇宙で戦っていたカンタローは、ガンガーの手で地球に送り返されてしまう。
残ったガンガーはブラスター星人の本拠地である宇宙ステーションにパンサーを誘導し、その外壁を破壊。
ガンガーは純粋な生命ではないため、これにより、周囲に生命エネルギーを持つのはブラスター星人だけとなり、宇宙ステーションはパンサーの手で壊滅状態に陥った。
パンサーが地球に再来することを考えると、このままパンサーを野放しにできないため、ガンガーはブラスターを滅ぼした後パンサーを追撃。
しかし、この追撃の際に宇宙ステーションが崩壊。
崩壊に巻き込まれたガンガーは、カンタロー達のもとに帰還すること叶わず、ブラスター星人やスペース・パンサーと運命を共にした―――。
ニコニコ動画では、ナック作品のメンバーとして扱われており、様々な素材が作られている。
中でも「走るガンガーGB」は後にMAD作品「アストロガンガン」の元ネタの片割れとなり、ひたすら足をガンガンされる役としてニコニコ動画での知名度を上げた。
また、「走るガンガー」自体も手描きMAD作品が増えたことで、その元ネタとしてさらなる活躍が期待される。
マジンガーZより古い最古のカラーロボットアニメであることや、武器を持たない=武装が少ないためか、スーパーロボット大戦への参戦は未だ叶っていない。
しかし、同じく徒手空拳オンリーな鉄人28号が「太陽の使者版」で参戦したこともあり、今後ガンガーの知名度が上がっていけばもしかしたら……?
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最終更新:2024/04/19(金) 21:00
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