本記事に著作権侵害行為を勧奨、ないし適切な手続きに基づく著作権の行使(許諾を得ない二次創作物の削除を含む)を否定する意図はありません。念のため。 |
この記事では、2022年3月29日頃に株式会社ICHI(旧社名:ナック)の申立により、複数の動画が著作権侵害としてニコニコ動画から削除された事柄について扱っているんDA。
なお、先行事例を始めニコニコ大百科の慣例では一斉削除についての記事名に「事件」と付ける事が多いが、特に馬鹿でかい騒ぎになった訳でもなく当然の権利の行使なのでこの記事では採用していないんDA。
なお、削除されたアニメ作品もとっくに正規で格の良い視聴手段が提供されているので無いとは思うが、公式への無益な批難等はやめなされ。
2008年頃に無断アップロードされたナックアニメ「スーパータロム」や「透明少年探偵アキラ」の本編動画、及びその他のナック関連の丸上げに近い動画が、2022年3月29日に至り権利者削除を迎えた。
削除対象自体は、一般的には他社作品であったならとっくに削除されていて然るべき物(ただの本編丸ごと等)。所謂MAD動画の類はほぼノータッチであり、温情的な対応だったと言える。
一方、あまりに今更である事や、公式に(恐らく)認知されながら放置されていた動画だった事、長年のコメント等の蓄積が失われた事などからか、それ自体は妥当でありながら、ある程度の驚きをもって迎えられる削除となった。
専門的な事については以下の項目を見て頂きたい。
ニコニコ動画周辺では「チャージマン研!」で有名なナック(現:ICHI)。「チャージマン研!」本編の無断アップロード動画は「株式会社東京放送(TBS)の権利侵害」の名目で削除され、チャー研MAD一斉削除事件(チャー研MADが削除された後に復活した事象)も「株式会社ラインコミュニケーションズ」によるものと、ICHIとしてはナックアニメのその手の動画は何故か放置しがちであった。
中でも「スーパータロム」「透明少年探偵アキラ」「おこれ!!ノンクロ」は、パイロット版故に当時テレビ放送されなかった為か、本編動画が10年以上放置される。これらはナック三部作とも呼ばれ、短編と言う気軽さもあってか2008年頃からナック関連のコメントが熟成され続ける、生きた化石めいた環境となっているのが分かるだろう?
「チャージマン研!」の本編丸上げや加工をしただけのような動画は継続的に削除されたものの、所謂MAD動画については実質見過ごされている状態で、ナック系のそうした動画が継続的に投稿される環境が出来上がっていたんDA。
ICHI自身が第三者が勝手にアップロードしたであろう動画を自社サイトにプロモーション動画として掲載したりと、適当大胆な振る舞いをする会社として認知されていた事もあり、そうした意識の結果として受け止められる状態が続いていた。
こんな状況の中、ナックアニメの知名度が上がるに連れて作品自体のファンも増え、漫画版の復刊リクエストが成就すると言った新たな動きも見られるようになる。公式SNSアカウントの開設や、チャーケストラやチャージカルと言った企画で公式とファン層の接点が2倍も3倍も増えていくように。
時代は巡り、2020年。「チャージマン研!」のフィルム保全の為のクラウドファンディングに関するインタビュー記事にて、ICHIの代表取締役である吉野氏からニコニコ動画で「チャー研」動画がコメントを通して盛り上がっている事が触れられる。ニコニコでのチャー研関連の活動が公式から良い流れで言及された事や、そこから生まれた流れが回り回って作品の助けになった事はチャーケニストから好意的に受け止められた。また、インタビュー記事内では動画サイト上のチャー研関連動画に対して対処を行わないことによる作品の広がりにも触れており、当時にまだ削除されていなかったナックアニメ本編動画への黙認姿勢と受け取る層も見受けられた。
ナックアニメのブルーレイ発売が進み、公式に各媒体(ニコニコ動画含む)での有料配信が行われ、YouTubeでは無料配信も行われるなど、ナックアニメの視聴環境は大いなる飛躍を遂げる。
そんな中、2022年3月29日に突如ニコニコ動画の「スーパータロム」「透明少年探偵アキラ」本編の無断アップロード動画が権利者削除される。なお、何故かYouTubeのコメ付き転載動画はそのままである。
今まで削除されていなかった事が不思議ではあるのだが、突然の方針転換にも見える出来事に驚きの声が上がった。なお、削除依頼はなりすまし等ではない事が説明されている。
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https://twitter.com/ICHI_PRO/status/1508805091662385154
この通り元の作品の丸上げのような動画が削除対象になっており、前述したような本編動画以外にもOP曲の丸上げやキチ改シリーズ(本編改造?動画)などの一部が削除された模様。
公式がニコニコでの盛り上がりを認知した上で、敢えて動画を放置してると思われていた中(と言っても前項の通り話としてはチャー研動画に限った内容ではある)、長い間コメントが投稿され続けた場所の喪失に困惑の声も多く、削除自体は当然であっても残念だと言うかわいそうなお友達の姿が沢山見られた。
動揺を招いた一因としては、公式がニコニコのコメントに触れつつ近年の配信がYouTube主体となる中の出来事である事、また、公式削除動画の仕様変更で削除動画のコメント等の痕跡が全滅するようになった事、ナックはなんかアングラ側っぽいと言う風潮だった、と言った状況が重なっていたのも感情面で影響しているのかもしれない。
また、一般的な他作品と比べても、近年は公式がファンに対して距離感を積極的に縮めようとする姿勢が前向きに受け入れられていた。ファン活動の一種でもあった上述のコメントが一斉削除されたという事実が、この点とのギャップを生みだしたということも考えられる。
チャー研系のネタがMADベースになっていく中で、「お茶濁し博士」や「アキラって悪い奴だなー」と言ったナックアニメ本編を基にしたネタが楽しまれる昔からの場所は替えがきかない物となっていた。これらの動画が上げられた当時と比べ現在の視聴環境の方が遥かに優れているものの、ニコニコならではの楽しみ方で親しまれていた作品群であった事もあり、惜しまれながら受け止められていく事となった。だけどどうして今まで消されなかったのかな?
コメントについてはアーカイブが無い事も無いが膨大なデータの一部と言う形なので、専門的な事はともかくここでは削除された作品本編の正規の視聴方法について説明する。
「スーパータロム」と「透明少年探偵アキラ」は、かつてはアニメの王国版「チャージマン研!」にしか収録されていなかった事もあり、近年では入手がやや難しい作品でもあった。
後にベストフィールドから発売されたHDリマスター版「チャージマン研!」にボーナスディスク(DVD)として収録され、現在も購入・視聴しやすくなっている。ただし、アニメの王国版の「スーパータロム」が10分近くに短縮されたバージョンなのに対し、ベストフィールド版は20分程あるフルバージョンとなっている。
当初、これらの作品の公式配信などは行われていなかった。
だが、2022年3月31日にYouTubeでの「スーパータロム」(20分ある方)プレミア配信が発表され、4月1日から視聴可能となっている。ボーナスディスク収録作品の配信は初となる。→配信リンク
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最終更新:2024/04/27(土) 22:00
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