『インカの黄金』とは、2人~8人を対象としたボードゲームである。
名前は違うが、基本的な内容は同じ『ダイヤモンド』についてもこの記事で取り扱う。
ドイツのシュミット社によって、『ダイヤモンド』の名前で発売。
後にアメリカで『インカの黄金』の名前でグリフォンゲームズ社から発売された。
デザイナーは、『チケットトゥライド』『エルフィンランド』のアラン・ムーンと、『操り人形』のブルーノ・フェドゥッティ。
単純明快なルールでありながら奥深い駆け引きを特徴としている。
プレイ時間は1ゲーム約20分と短めで、他プレイヤーを邪魔する要素も薄いため、ボードゲーム初心者の入門用から上級者の息抜きまで幅広く遊ぶことができるゲームである。
プレイヤー達は洞窟探検隊のメンバーとなり、できるだけ多くのダイヤモンド(または黄金、以下ダイヤモンドと表記)を持ち帰ることを目的とする。
各自には冒険者コマとダイヤモンドを入れる箱が配られ、山札を場に用意して準備完了となる。
ゲームの流れは単純で、チキンレースのようなものとなっている。
毎回誰か(誰でもいい)が山札を引き、公開する。
それがダイヤモンドのカードだった場合、書かれている数字のダイヤモンドを洞窟に残っているプレイヤーに等分し、余りをカードの上に残す。
5種類ある危険カードだった場合、それぞれ1枚目は何も起こらないが、同じ種類の危険カードが2枚重なったら事故が発生。その時点で洞窟に残っているプレイヤーは全員生還できず、獲得ダイヤモンドは0となる。
次のカードを引く前に、各自が探検を続けるかどうかを冒険者コマを使って示す。握った手のひらを一斉に開いて、冒険者コマを握りこんでいれば帰還、何も握りこんでいなければ冒険続行のサインである。
帰還の際には、それまで手に入れたダイヤモンドに加え、余りとして残されたダイヤモンドを帰還する者同士でまとめて等分し、獲得することが出来る。(等分した際の余りはそのままカードの上に残していく。)
帰還することで獲得したダイヤモンドを自分の点数として確定させることが出来るので、時として早めに洞窟を離脱することも戦略となる。
この手順を繰り返していき、帰還や危険カードによって探検する者が居なくなった時点で1ラウンド終了となる。
5ラウンドで1ゲームが標準となっており、ゲーム終了時に最も多くのダイヤモンドを獲得したプレイヤーが勝者となる。
追加ルールとして、「黄金像」というものもある。
これは、「1」のダイヤのカードに、ダイヤモンドの代わりにダイヤモンド10個分の価値を持つ「黄金像」を置くものである。「黄金像」は分割して山分けすることはできないため、一人で帰還しなければ獲得できない。
他のプレイヤーとタイミングがかぶらないように帰還すれば、10個ものダイヤモンドを独り占めできるため、ゲームの駆け引きを加熱させるルールとなっている。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
最終更新:2025/12/06(土) 00:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。