ウィリアム・ジェイムズ(1842~1910)とは、アメリカの哲学者・心理学者である。
チャールズ・サンダース・パースによって作られたプラグマティズムを発展させた人物の一人。
ハーバード大学で医学を学び、医学博士号を取得。アメリカではじめて心理学の実験所を設立した。「形而上学クラブ」でパースと出会い、彼の思想を継承した。
プラグマティズムの思想はパースの時点ではあくまでも、みんなの納得がいく説明ができる、絶えず更新されていく知識を真理として追及するものに過ぎなかった。そのためパースは観察や実験を続ければ、真理は客観的な収束点に到達すると考えていたのである。
しかし、それをプラグマティズムといって一般的にイメージされる、実用性を追求する流れにしたのがジェイムズである。ジェイムズにとって真理が客観的、事実であるといったことは問題ではなく、それが私にとって有用かどうか、有用であれば真理だ、という真理の有用性を唱えたのである。
つまり、真理は私から離れて単独で存在しているのではなく、私にとって有用ならそれは真理であり、真理は一人一人異なっている、としたのである。こうしてプラグマティズムの一潮流である実用主義が誕生したのだ(ここまで述べてきたように、あくまでもジェイムズ流の解釈であり、プラグマティズムそのものが実用主義でないということに注意)。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/20(土) 21:00
最終更新:2025/12/20(土) 21:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。