ウロボロスの純正音律とは、竹本健治によるメタミステリ小説である。
実在の小説家、漫画家、編集者が事件に巻き込まれるメタ小説、ウロボロスシリーズの三作目かつ最終巻。何と完成までに8年以上を費やした大作。と、いうよりも竹本が遅筆な作家だからか。
馴染の編集者から「漫画を描いてほしい」と頼まれ、ここは一つ有名ミステリ作家をアシスタントにしたら面白いんじゃないか、と竹本は考える。集まったのは講談社に縁のある作家や漫画家たち、そして各社編集者たち。
彼らは南雲堂(依頼した出版社。教科書を出す傍ら本格小説も出版している)所有の「玲瓏館」で作業をすることになるが、突然第一の殺人が起こってしまう。不謹慎なのは分かりつつもそこは職業病、全員で推理合戦が始まるが結論も出ぬまま第二の殺人まで起きてしまう。
犯人は一体、この中の誰なんだ?
登場人物は玲瓏館の使用人以外は全て実在の人物である。特徴も良く掴まれているので、本人を知っているとちょっと面白かったりする。ただし自分の好きな作家が被害者の可能性もあるので注意。また連載期間が長いため、技術が進歩してたり誰かさんの髪型が変わっていたり誰かさんの主な服装が変わっていたりしてるのもまた一興。
一応「ウロボロスシリーズ」ではあるが独立して読むことも可能。
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最終更新:2025/12/18(木) 13:00
最終更新:2025/12/18(木) 12:00
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