カタトニア(catatonia)とは、1.カタレプシー(catalepsy; 強硬症)の別名、2.緊張病または緊張型統合失調症(catatonic schizophrenia)、3.[PCなどが]動作停止に陥っている状態、をそれぞれ指す言葉である。本記事では2.について記述する。
様々な精神症状と共に現れる運動症状からなる症候群で、19世紀にドイツの精神科医Karl Kahlabumによって確立された。 緊張病性興奮と緊張病性昏迷の二つの症候群を繰返すのが特徴で、統合失調症の一型とされている。初発は20代前半が最も多いと言われる。 カタトニア症候群を構成する症状としては①カタレプシー、②常同症、③命令自動、④両価傾向、⑤反響現象、⑥拒絶症、⑦無言症、⑧昏迷などがある。
近年では急性の型を統合失調症から分離して非定型精神病と呼ぶ医学関係者が増加している。また重度の鬱病とと深い関連を持つ事が明らかになって来ており、精神疾患による病状と区別してカタトニア症候群という言葉が用いられる。
①カタレプシー 同じ姿勢を長時間保った状態を持続し、四肢などを他人が動かすと今度はその状態を保持する。
②常同症 特定の動作を長時間反復持続する。常同運動、常同姿勢、音誦症など。
③命令自動
④両価傾向
⑥拒絶症
⑦無言症 構音障害や失語症ではないにも拘らず言葉による反応を示さない。
カタトニアの原因疾患は多くあり、統合失調症や鬱病・躁病などの精神疾患に加えてパーキンソン病・神経梅毒などの神経系疾患や、ポルフィリン症・甲状腺機能亢進症などの代謝性疾患、エタノール中毒・アスピリン中毒・ドーパミン離脱・ベンゾジアゼピン離脱といった薬物・中毒反応などがある。
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最終更新:2024/05/09(木) 00:00
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