キミとアイドルプリキュア♪とは (キミトアイドルプリキュアとは) [単語記事]

歌って踊ってファンサして♡
キミと一緒に！キラッキランラン〜♪

キミとアイドルプリキュア♪(You and Idol Precure♪)とは、2025年に放送されるテレビアニメである。略称は「キミプリ」。

モチーフは「アイドル」。テーマは「“キミ”がいるから輝ける、強くなれる！」

概要

前作『わんだふるぷりきゅあ！』が「プリキュア」の表記含めひらがな表記だったが、今回は普通にカタカナに。『スイートプリキュア♪』以来の音符も入っている。

今回はタイトルに「アイドル」が入っていることから、これまでは一部モチーフに用いられてきたアイドルを遂に全面的に扱う。その上で「キミと」という接頭語が含まれている。これは応援してくれる側の「キミ」を示しており、「キミ」からの応援でアイドルのプリキュアが輝き、それを「キミ」へと返すという意味合いがある。
実在の職業をモチーフにしていることもあり、主人公は近年続いた変化球ではなく『デリシャスパーティ♡プリキュア』以来3年ぶりとなる日本人中学生で、プリキュアポジションを兼任しない純粋なパートナー妖精が登場するなど、原点回帰ともいうべきチーム構成。前作で封印されたプリキュアによる戦闘も従来通りに復活している。

今回の主要スタッフとして、東映アニメーションのプロデューサーは村瀬亜季が再び担当。シリーズディレクターには『映画ハピネスチャージプリキュア！人形の国のバレリーナ』の監督を始め、テレビシリーズ各話の絵コンテ・演出、『美少女戦士セーラームーンCrystal デスバスターズ篇』のシリーズディレクターや『同Eternal』の監督などを務めた今千秋が満を持しての登板。自身がセラムンやプリキュアの大ファンなだけに、監督を務めた『極主夫道』のプリキュアパロ劇中アニメ『クライムキャッチポリキュア☆』のPV演出どころか主題歌もノリノリで歌う人なので色んな意味で期待が持てるであろう。
脚本は『アイカツ！』シリーズや『アイドルマスターミリオンライブ！』『アイドルマスターシャイニーカラーズ』のシリーズ構成、直近では『わんだふるぷりきゅあ！ざ・むーびー！ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険！』の脚本を書いた事で知られる加藤陽一がテレビシリーズ初参戦。キャラクターデザインの杉本海帆は『セーラームーン Eternal/Cosmos』や『キボウノチカラ〜オトナプリキュア'23〜』、『ラブライブ！スーパースター!!』などの作画監督キャリアを持つ。音楽面ではこれが劇伴3作目になる深澤恵梨香に加え、『スター☆トゥインクルプリキュア』以来主題歌・挿入歌を提供してきた馬瀬みさきも参加する。

近年と違い初期メンバーの声優は全員放送前から公開済で、メインキャストの3人はいずれも歌唱が関わる作品（主人公・咲良うた（キュアアイドル）役の松岡美里は『ウマ娘プリティーダービー』『うたごえはミルフィーユ』、蒼風なな（キュアウインク）役の髙橋ミナミは『ミリマス』『ウマ娘』、紫雨こころ（キュアキュンキュン）役の高森奈津美は『アイドルマスターシンデレラガールズ』）に出演経験があることから、歌唱力を持つキャスティングとなる（加えて松岡はEverdreaM、髙橋はTrefleと、それぞれボーカルユニットに参加）。
それと同時に3人とも過去シリーズに出演経験があるが、なかでも高森は『デリシャスパーティ♡プリキュア』コメコメ役としてレギュラー出演した事もあり、加隈亜衣（『ヒーリングっど♥プリキュア』ラビリン→『ひろがるスカイ！プリキュア』虹ヶ丘ましろ）、種﨑敦美（『映画プリキュアオールスターズF』プーカ→『わんだふるぷりきゅあ！』犬飼いろは）に続いて3人目（レギュラーに限れば2人目）のメイン妖精経験者がレギュラーのプリキュア役に抜擢される事になる（ちなみに松岡は『わんぷり』のキラリンウサギ＆鳥枝、高橋は『トロピカル〜ジュ！プリキュア』の山辺ゆなを演じた）。
一方妖精役は2人ともプリキュア初出演。しかしながらプリルン役の南條愛乃はソロ活動やfripSideの2代目ボーカル及び『ラブライブ!』『戦姫絶唱シンフォギア』への出演、メロロン役の花井美春も民謡大会の優勝経験者で『デレマス』『ウマ娘』に出演と、いずれもも歌唱力についても実力者が起用されている。
また、準レギュラーとして登場する、世界中から注目されるレジェンドアイドル・響カイト役には、こちらも現役人気アイドル、アニメオタク兼Snow Manの佐久間大介を起用している。旧ジャニーズ・現STARTO ENTERTAINMENT所属タレントの出演は、『デパプリ』菓彩みつき・ゆあん役の宮田俊哉（Kis-My-Ft2）以来2人目。

オープニング主題歌はお馴染みの吉武千颯と石井あみに加え、吉武と同事務所で、既にアニソン歌手としても活躍している熊田茜音を起用し、初の3人による歌唱となる。エンディング主題歌は『魔法つかいプリキュア！』シリーズと『HUGっと！プリキュア』以来3作目のプリキュア役声優によるキャラクターソングとなる。また、各プリキュアが劇中のステージで歌う楽曲も用意されている（しかも主題歌よりも先にCD リリース、さらにはキュアアイドルの曲は『わんぷり』劇中で先行公開＆リリックビデオも公開）など、アイドル色を全面に出している。

あらすじ

主人公咲良(さくら)うたは、歌うのが大好きな中学2年生。
ある日、伝説の救世主アイドルプリキュアを探しにきた妖精プリルン
と出会う！

プリルンは、ふるさとのキラキランドが、
チヨッキリ団のボスダークイーネによって、真っ暗闇にされて
しまったのだ。
そんな中、街の人のキラキラがチョッキリ団によって奪われ･･･大ピンチ！

「キラッキランランにしたい！私の歌で！」
うたの決意が結ばれ、伝説の救世主 《キュアアイドル》に変身！

歌って踊ってファンサして♡
どんな真っ暗闇でも、キミをキラッキランラン
にしちゃうよ！

（ABC 公式サイトより）

登場人物とキャスト

プリキュア

キャラクター名	声優	解説
咲良さくらうた /キュアアイドル	松岡美里まつおかみさと	本作の主人公。明るく元気いっぱいな中学2年生。歌うのが大好きで、自分の気持ちを歌で表現することがよくある。「キラッキランラン」なものが好きで、口癖は「キラッキランラン～♪」。ファンサは「アイドルスマイル」。
蒼風あおかぜなな /キュアウインク	高橋たかはしミナミ	うたのクラスメイト。ピアノが得意で、優しく賢い少女。ファンサは「ウインク」。
紫雨しぐれこころ /キュアキュンキュン	高森奈津美たかもりなつみ	ダンスが得意な中学 1年生。情熱を内に秘めるしっかり者で、口癖は「心キュンキュンしてます！」。ファンサは「キュンキュンポーズ」。

キラキランド

キャラクター名	声優	解説
プリルン	南條愛乃なんじょうよしの	アイドルプリキュアを探しにキラキランドからやってきた妖精。マイペースなのんびり屋で、口癖は「～プリ」。目をパチパチするとキラキラが見える。
メロロン	花井美春はないみはる	キラキランドからやってきた妖精。強気でおしゃまな性格。口癖は「～メロ」。
ピカリーネ	大原おおはらさやか	キラキランドの女王。
タナカーン	諏訪部順一すわべじゅんいち	キラキランドはなみちタウン出張所の駐在員。普段は「田中」という人間の姿でプリキュアのマネージャー兼喫茶グリッターのアルバイト店員となっている。

取り巻く人々

キャラクター名	声優	解説
咲良和さくらかず	江頭宏哉えがしらひろや	うたの父で喫茶グリッターの店主。
咲良音さくらおと	北原沙弥香きたはらさやか	うたの母で、和とともに喫茶グリッターを営む。
咲良さくらはもり	飯田友子いいだゆうこ	うたの妹。
咲良さくらきゅーたろう	津田健次郎つだけんじろう	咲良家の愛犬。愛称はきゅーちゃん。
蒼風一あおかぜはじめ	渡部俊樹わたなべとしき	ななの父。
蒼風睦美あおかぜむつみ	川﨑芽衣子かわさきめいこ	ななの母でプロピアニスト。単身フランスを拠点に活動している。
時雨愛しぐれあい	川島悠美かわしまゆうみ	こころの母。
西村恵子にしむらけいこ	要田禎子ようださちこ	こころの祖母。
響ひびきカイト	佐久間大介さくまだいすけ	老若男女から人気を集めるレジェンドアイドル。

チョッキリ団

キャラクター名	声優	解説
ダークイーネ	？	チョッキリ団の首領。
チョッキリーヌ	矢作紗友里やはぎさゆり	チョッキリ団の三幹部のリーダーで紅一点。
カッティー	山田浩貴やまだひろき	チョッキリ団の三幹部の大男。
ザックリー	佐藤さとうせつじ	チョッキリ団の三幹部の一人。
マックランダー	矢野正明やのまさあき	チョッキリ団のメンバーが使役する怪物。人々の心のキラキラを奪い、それを核にして生み出される。

用語

用語	解説
アイドルプリキュア	本作のプリキュア。キラキランドの伝説の救世主とされる存在。
キラキランド	妖精達の故郷。ダークイーネの侵略によって闇に覆われてしまった。
はなみちタウン	本作の舞台となる街。
喫茶グリッター	咲良家が経営する喫茶店。ナポリタンとメロンソーダが名物。
チョッキリ団	今作の敵組織。

スタッフ

シリーズディレクター：今千秋
シリーズ構成：加藤陽一
キャラクターデザイン：杉本海帆
美術デザイン：いいだりえ
美術監督：陳炯年
色彩設計：柳澤久美子
音楽：深澤恵梨香、馬瀬みさき
プロデューサー：西村舞音（ABC アニメーション）、富原大稀（ADK エモーションズ）、村瀬亜季

楽曲

主題歌

「キミとアイドルプリキュア♪ Light Up!」
歌：石井あみ・熊田茜音・吉武千颯、作詞：六ツ見純代、作曲・編曲：広川恵一(MONACA)
オープニングテーマ。
「Trio Dreams」
歌：キュアアイドル（松岡美里）＆キュアウインク（髙橋ミナミ）＆キュアキュンキュン（高森奈津美）
作詞：大森祥子、作曲・編曲：馬瀬みさき
前期エンディングテーマ。

挿入歌

「笑顔のユニゾン♪」
歌：キュアアイドル（松岡美里）、作詞：こだまさおり、作曲・編曲：馬瀬みさき
「まばたきの五線譜」
歌：キュアウインク（髙橋ミナミ）、作詞：こだまさおり、作曲・編曲：馬瀬みさき
「ココロレボリューション」
歌：キュアキュンキュン（高森奈津美）、作詞：こだまさおり、作曲・編曲：馬瀬みさき
「キミだけのEcho」
歌：響カイト（佐久間大介）、作詞：こだまさおり、作曲・編曲：馬瀬みさき

放送・配信情報

放送情報
放送局	放送開始日	曜日	時間	備考
テレビ朝日系列フルネット24局	2025年 2月2日	日曜	8時30分～	同時ネット
山陰放送	2025年 2月9日	日曜	6時15分～	遅れネットスポンサードネット

配信情報
配信サイト	配信日	曜日	時間	備考
TVer	2025年 2月2日	日曜	9時00分～	最新話1週間無料配信
定額動画配信サービス※	2025年 2月5日	水曜	0時～	見放題配信
ABEMA アニメチャンネル※※	2025年 2月9日	日曜	9時00分～	放送前週のエピソードを無料配信

※ABEMA、Amazon Prime Video、アニメ放題、バンダイチャンネル、dアニメストア、DMM TV、hulu、J:COM ストリーム、みるプラス、Pontaパス、TELASA、東映アニメチャンネル、U-NEXT
※※2月16日までは期間限定開設のプリキュアチャンネルでも配信

各話リスト

放送日	サブタイトル	脚本	演出（絵コンテ）	作画監督	美術
2025年 2月2日	第1話キラッキランラン♪キュアアイドルデビュー！	加藤陽一	今千秋	上田由希子	陳烔年
2025年 2月9日	第2話私、バズっちゃってる⁉	加藤陽一	横内一樹	藤原未来夫	濱野英次
2025年 2月16日	第3話勇気を出して♪キュアウインクデビュー！	いなばちあき	飛田剛（今千秋）	小澤誠片山敬介	戸杉奈津子
2025年 2月23日	第4話レジェンドアイドル！？響カイト	井上亜樹子	手塚江美	爲我井克美沼田広	中林由貴
2025年 3月2日	第5話マネージャーさん、ついちゃった！	山田由香	渡邊智喜（佐々木憲世）	青山充	徐柱星
2025年 3月9日	第6話心キュンキュンしてます！？	加藤陽一	土田豊	増田誠治	鈴木祥太

余談・小ネタ

年間通しての放送は通例なら2025年2月開始、2026年1月終了で、駅伝回（11月2日予定の全日本大学駅伝中継）と年末年始の休みを入れて50話になる……と思いきや、実は臨時駅伝回が発生する。というのも、この年に行われる2025年日本国際博覧会（大阪・関西万博）の開催を記念した、大学vs実業団対抗駅伝大会「EXPO EK IDEN 2025」（万博記念公園→夢洲周辺）が朝日放送グループホールディングスの主催で3月16日（日）に開催、ABC・テレビ朝日系列で8時30分より生中継。すなわちニチアサに被って休止になるため、全49話が想定されることになる。
- ただ、当日の中継冒頭（＝本来のプリキュア放送時間内）では、前日大阪でおひろめデビューライブをやったこともあってか、「休みだから駆けつけちゃったよ！」とABC本社前から応援団としてゲスト出演。もっとも前回がこころの失意で終わり、キュンキュン初変身が駅伝挟んでお預けになっただけに、「なんでこっちで先に変身してるんだよ！」とツッコミも。
- また、子を持つ関係者も複雑なようで、テレビ解説の大迫傑は前述のプリキュア登場を受けて「2人の娘もこの時間見ていて、今日は残念がってるでしょうが…」とコメント。ラジオ解説の柏原竜二はXで「娘たちよすまんな…」とつぶやいたところ、妻の八木菜緒がそれを失念して娘を早く寝かしつけてしまったことがわかり一悶着という場面もあった。
今回も情報解禁前からリークがなされていたのだが、ある意味前代未聞な事態も発生した。
- 早々にSNS上に海外のユーザーによってキュアアイドルのキャラクター設定の画像が流出。
- 発売前のはずのサンスター文具の塗り絵がメルカリで売られ、掲載写真からキャラビジュアルが判明。
- 極めつけは、2024年 12月31日。大晦日の最中にパナソニックのBD レコーダー「DIGA」向け番組表サービス「DiMORA」で見られる新番組情報の中に、解禁前のはずの番組情報（映画.com 運営のアニメ情報サイト「アニメハック」提供）が配信され、メインビジュアル・キャラクター名・あらすじ・スタッフ・キャストが判明。
スター☆トゥインクルプリキュア放送終了より早5年。ニコニコ実況では今作も相変わらず、変身シーンにて「きーらーめーくー」とコメントをする幻聴おじさんがたくさん存在している。
しかも今作では「敵を倒す際に歌いながらフィニッシュ技を放つ」というムーブがある。そのため翌年の次回作が放映された暁には、変身シーンとは別にフィニッシュ技で敵を倒す際にも幻聴おじさん達が湧いてきてしまうと思われる。