ユニとは、『スター☆トゥインクルプリキュア』の登場人物である。CV:上坂すみれ。
後述するように変身能力があるため、名称もいろいろ変わるが、本記事にてすべて扱う。
彗星のごとく現れ、瞬く間に星空界を席巻し、リリースした楽曲の売り上げは天文学的な大ヒットを記録した宇宙No.1スーパーアイドルマオ。赤紫の髪と猫耳のような髪飾り、猫尻尾が特徴で、語尾には「~ニャン」とつけていかにもぶりぶりなアイドル調のしゃべり方をする。
その実力は本物で、ゼニー星で行われたオークションの余興でスペシャルライブを行ったときは、それを見たひかる達もそのパフォーマンスの素晴らしさに感激していた。ちなみにプルンスはマオの大ファンで、フワを連れて旅をしていたときにたまたま聞いたマオの歌に元気と勇気をもらってから心酔するようになった。なのでマオと直接会ったときは興奮のあまり緊張することに。
しかし、彼女にはもう一つの顔があった。オークション終了直後、出品物が全て盗まれ、その中にあったプリンセススターカラーペンの反応を追うとそこにはマオの姿。いぶかしむひかる達に対し、手持ちの香水を振りまいて変身、その正体をあっさりと明かす。
「みんな大好き宇宙アイドル・マオ、ニャン♪…は仮の姿。その正体は全宇宙を股にかける宇宙怪盗ブルーキャット!」
彼女こそこれまた颯爽と現れ、狙った獲物は必ず盗んでいく、と今や星空界の世間を騒がす宇宙怪盗ブルーキャットであった。OPの時点で既に出ていた姿は、シルクハットを被りサングラス(熱源感知機能付き)をかけ、青を基調にしたコスチュームへと変化、髪も青い二つ結びに。口調も語尾がなく凛々しい感じになる。怪盗らしく猫のよう俊敏性と手先の器用さ、香水を使っての変身を得意としている。
その強気かつ挑発的な態度ゆえ時折余裕すら見せるのだが、そんな彼女も読めないというか不可解な言動が見受けられる。
というのも、プリンセススターカラーペンも彼女の獲物の1つのはずなのに、アイワーンとノットリガーの襲撃があるとあっさりとペンをセレーネに渡して「なんとかしなさい」と応戦を指示。もっとも本人は「預けただけ」という認識らしいが。
そもそも、どういうわけかひかるたちがプリキュアであると知っており、プリキュアによってオークションを攪乱させ、隙を作って自分が盗みを働きやすくするためにわざわざ会場に入れるようにしたとも発言。
さらには、何故かアイワーンの事も知っている。ということはノットレイダーについても知り得ているはずなのだが、プリキュアのことを含めどうしてそこまで知っているのか謎な点が多すぎる。
もっと言えば、彼女が盗んだもののうち、自分が手元に残すのは住民が石化して滅んだ惑星レインボーの宝のみで、他のものは恵まれない人々に分け与えている。そしてレインボーの宝を見た彼女には心からの笑みが……。
かくして突如現れた第3勢力。今後プリキュア達にどう関わっていくのだろうか。
なお、プルンスはマオのまさかの正体に多大なショックを受けて、失意のあまりドーナツをやけ食いしていたことも記しておきたい。それでもマオの姿でおねだりされるとチョロい状況だが。
余談となるが、マオ役が上坂すみれであると登場前日に発表されたのだが、発表&放送されると、案の定……
「これで旧御三家に続いてキング新3人娘というかドロップスターズも揃ったな」
「まどかさんとセットですみこしか」
「ってかむしろあれの第3話Aパートコンビ揃ってんじゃねーか!w」
と、レーベルメイトである水瀬いのり(キラ星シエル/キュアパルフェ役)・小倉唯(輝木ほまれ/キュアエトワール役)そして大親友かつ本作共演者の小松未可子(香久矢まどか/キュアセレーネ役)に関する話及び某クソアニメネタが飛び交うことに(特に初回の戦闘で対峙したのがセレーネとブルーキャットだからなおさら)。あと中の人が中の人だけあってロシアネタとかも少々。でも『♡をつければかわいかろう』でリスナーからネタで言われても「ならねーよ」と言いつつも寄せられた口上「お酒の力で全てを忘れる!キュアウォッカ!」とか嬉々として演じた上に、自らキュアビールとかキュア日本酒とかキュアコカレロとかキュアストロングゼロとか思いつくのはどうしたもんか。
先ほどの話の中で出てきたバケニャーン(CV:上田燿司)。今回の敵組織ノットレイダーの幹部である天才科学者単眼美少女アイワーン(CV:村川梨衣)に付き従う猫型獣人の執事兼お目付役である。かなりの長身で右目にかけたモノクルが特徴。
冷静かつ丁寧な物腰で、すぐ熱くなったり暴走したりするアイワーンのブレーキ役となってその行動を嗜めていたりする。アイワーンにとっては忠実な部下として信頼を置いており、彼もそれに違わぬ役割を果たしている。
しかしところどころで、ダークペンを使うのを控えさせたり、戦闘を傍観していたり、前述の共に行動しないこともあったりと不可解な行動も見せている。ブレーキ役としてその役割を果たしていることもさることながら、アイワーンも普段は口うるさくても戦闘時には口を出さないバケニャーンを信頼しているともとれる。
だが、彼には隠された真実が秘められていたのだった……
プリンセススターカラーペンの反応を追ってやってきたのは惑星レインボー。人口1800人の惑星は謎の石化現象によって住民が全て石像に変えられていたのだが、探すとそこにはブルーキャットのアジトがあった。
そんな折りにやってきたのはアイワーンとバケニャーン。ひかるたちはプリキュアとなって応戦するが、そこでアイワーンより衝撃の事実を知らされる。ペンを得ようと惑星レインボーに襲撃したアイワーン、交渉決裂となったのでダークペンを使うが、まだ実験段階だったため力が暴発、それによって住民が石化したというのがその真相だった。アイワーンは惑星レインボーの宝を闇のマーケットに全て売り払い、莫大な研究資金を手にしてダークペンを完成させる事になる。
そして、バケニャーンはアイワーンの命でフワを捕まえ、プリキュア達にピンチが……と思うとフワはブルーキャットの香水の匂いを感じ取る。直後バケニャーンは姿を変えたかと思うそこにいたのはなんとブルーキャットだった。実はブルーキャットはレインボー星人の生き残りであり、故郷を元に戻すためバケニャーンになってノットレイダーに忍び込み、アイワーンに近づいていたのだった。
なので、ゼニー星で最初にブルーキャットに会った時襲撃してきたアイワーンの側にバケニャーンがいなかったわけだし、バケニャーンがプリンセスの力に関して知っていたのもアイワーンにダークペンを使わないよう制止していたのも、そしてブルーキャットがプリキュアのこともノットレイダーのことを知り得ていたのも、合点がいくわけである。全ては故郷の宝を全て取り戻し、さらにプリンセスの力を用いて石化した人々を戻すため行動していたわけだ。
バケニャーンに騙されていたと怒り狂うアイワーンは石化した人を使ってノットリガーで攻撃するが、プリキュアによって返り討ちに。ひかるたちは「この星を元に戻したい」とブルーキャットに助けの手を差し伸べようとするが、ブルーキャットは煙幕を貼り一瞬の隙を作ってフワと所持する8本のプリンセススターカラーペンを奪ってしまう……。
フワを助けペンを取り戻すためブルーキャットを追うひかるたち。プリキュアとなって交戦する中、ブルーキャットはその真の姿、猫型獣人の少女ユニの姿となり、星の成り立ちを明かす。
彼女の種族は変化の能力を持つがゆえに、他の種族から忌み嫌われ、流浪の民となって星々を転々とし、流れ着いたのが川も枯れ海の生き物もいない荒れ果てたこの星だった。名も無き星にレインボー星と名付け暮らすようになった彼らはレインボー鉱石の不思議な力、酸性の雨を濾過中和し、電磁波で木々や植物が育つ、それによって豊かな暮らしを送れるようになり、鉱石を加工して宝飾品を作る楽しみも得た。
それがアイワーンによって一発で破壊されてしまう。連絡のために宇宙船に乗っていたことから逃げ延びたユニはマオとなってアイドル活動しながら情報収集し、ブルーキャットの姿で故郷の宝を取り戻すため盗みを働き、バケニャーンとしてノットレイダーに潜入(ちなみにバケニャーンの姿はウラナイン星の占い師ハッケニャーンの若いときの姿を元にしていたことが明らかに。なのでハッケニャーンも声は上田燿司が担当)、そしてプリンセスの力の存在を知ることになる。すべてはこの星を元に戻すため。
(ちなみにユニは惑星レインボーから離れる前、興味深いことを語っている。「私達はみんなオリーフィオの子。オリーフィオは私達の父でもあり母でもある。そして私自身でもある。私達は1つなのよ」これは族長のオリーフィオ(CV:宮田幸季)から何らかの形(単為生殖あるいはクローンか)でユニ達他のレインボー星人が生まれ増えてきたのだろう)
しかしその時カッパードとともにやってきたアイワーンが怒りのあまり自らをノットリガーにして攻撃し始める。プリキュアたちは応戦するが、ユニは自分とは関係ないはずの彼女らがなぜ自分を守ろうとするのか理解できない。しかしスターは純粋に「知らない星だからその人を話したい。変化できるってキラやば〜っだよ?素敵でしょ?だから守りたい!」と告げる。ぼろぼろになっても戦う彼女たちを放っておけないユニ、それに呼応する形でフワの力が発動し、彼女はペンとペンダントを手に覚醒する。
こうして誕生したキュアコスモ、だがアイワーンはダークネストによって精神を乗っ取られてしまう。スターはこの状態のアイワーンを救いたいと行動をおこし、コスモもそれに感化される。アイワーンを救いたいという想いが満ちたその時、香水瓶が新たなアイテムレインボーパフュームに変わり、その力を用いて浄化することに成功した。
スタープリンセスにも出会い、彼女たちから「星座の力が戻れば宇宙に平穏が戻る、惑星レインボーも元に戻るだろう」と告げられ、故郷を取り戻すために再び動き出すコスモことユニ。ところが復活したアイワーンがユニの宇宙船をかっぱらってしまい、移動手段がなくなる羽目に。ひとまずはひかるたちに促される形でロケットに搭乗し地球に向かい彼女たちと行動を共にすることになる。って猫耳猫尻尾(変化の能力が未熟なので出っ放し)どうすんだろ?と思ったら学校にも行かず一人気ままにあちこち回るようになっていた。学校行かないプリキュアってのは多分初めて。
ちなみに誕生日は10月11日。「あれ?ひかると同様に平日?」と思った方は鋭い。この日は1958年にアメリカが惑星探査計画「パイオニア計画」を実行するため、月探査機パイオニア1号を打ち上げた日であり、さらに1968年には有人宇宙船アポロ7号を打ち上げアメリカとしては初めて宇宙飛行士を宇宙に送り出した日でもある。
ユニが変身するプリキュア。オールスターズ方式で60人目(オールスターズ映画のキュアエコーを含むと61人目)のプリキュアになる。もちろん宇宙人出身プリキュアとしてはキュアミルキーに続いて2人目。そして何気に初の獣人プリキュアかつ令和時代初のプリキュアでもあったり。
宇宙そしてキュアパルフェ以来となる虹をモチーフとしたプリキュアで、基調色は人間態のユニ/ブルーキャット同様青なのだがはいそこ中の人だけに赤じゃないのかとか言わない、スカートがレインボースカート、背中には半透明のマントを着用している。ということでイメージカラーは虹と玩具展開の都合上青が並列して用いられている。
普段の青い二つ結びと猫耳猫尻尾はそのままだが、紙にはメッシュが入り、右側の猫耳には小さなシルクハット型の髪飾り、尻尾には輪っかが付けられている。変身バンクには導入部でバケニャーン→マオ→ブルーキャット→獣人ユニのシルエットがインサートされ、変身中にはプリズムを表す三角形が現れるのが特徴。
またユニが持つ香水瓶が変化、追加戦士専用アイテムレインボーパフュームとして用いられることになる。
ネタバレ的側面で言うと、やはり玩具のスターカラーペンダントやトゥインクルブックの解析でキュアコスモの存在が明らかとなっていた。同時に音声データによるダメ絶対音感クイズでもいくつか候補がある中に「中の人は上坂ではないか」という推察が上がっており、結果としてそれが的中している。
ただ、今回トゥインクルブックでキュアコスモの画像は表示されても、変身前を含めたその詳細なプロフィールに関しては全く記載されていないという、ネタバレ対策が成されていた。これはリンクルスマホンでのフェリーチェ(はーちゃん→ことは)、キラパティショップでのパルフェ(シエル)、ミライパッドでのマシェリ(えみる)とアムール(ルールー)と、いずれも液晶画面付き玩具において変身前後のプロフィール等のデータが入っていたことを考えると異例の対策となる。
それでもOPの時点で謎の猫尻尾グラサン少女が既に出てきており、「この少女がいつも通り後々プリキュアに関わるのでは」という憶測は早々に出ていた。そして憶測通りその少女ことブルーキャット(ユニ/マオ)がストーリーに絡むようになり、5月31日になって変身者や声優も含めた情報解禁を行いそしてやっぱり堂々と商品ページでネタバレをかますバンダイカーン(すぐ消したけどカタログフライング掲載はまずいでしょ)、ストーリー上も紆余曲折の末ユニがプリキュアへと覚醒するという展開を辿る事になる。
なお、キュアコスモ登場の公式発表直後、もちろんTwitterでトレンド入りしたわけだが、何故かキュアコスモよりも前述のキュアウォッカが上位にTwitterトレンド入りしてしまい、さらに上坂はアフレコ現場で東映アニメーションの人から「ついに発表されましたね、これからよろしくお願いしますねー、可愛く描きますから。で、この(トレンドの)キュアウォッカってなんですか?」と聞かれる羽目になったことを特に記しておきたい。そしてどう説明していいか答えに窮してしどろもどろになるすみぺであった。もしかして:キュアマジックリンの再来、ってこっちはオーディション済みだけどな。
掲示板
185 ななしのよっしん
2021/07/17(土) 09:20:24 ID: bVi/jasMK/
クロスオーバーがミラクルリープしか出ていないからスピンオフの主役かスタプリ代表で出ても良い気がする。変身能力が他の世界でも役に立てそうだし。
そう言えば、乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…には中の人だけではなく能力が彼女とそっくりさんの新キャラいたな。例えるならユニが魔法つかいプリキュアの魔法界にやってくる。
186 ななしのよっしん
2021/10/05(火) 23:19:04 ID: FDLdwwf5o5
ユニが上級貴族で国きっての才女で、
身分を偽ってブルーキャットという名で国の最前線で
活躍し続け、
あるときは将来の義理の妹(?)を助けるために
バケニャーンとして潜入、みたいな?
187 ななしのよっしん
2022/08/30(火) 06:36:06 ID: avrLq5zglg
>「これで旧御三家に続いてキング新3人娘というかドロップスターズも揃ったな」
同じ状況で3人が共演する事がないまま輝木ほまれ/キュアエトワールがキングレコードを去りました。
花咲つぼみ/キュアブロッサムとリコ/キュアマジカルじゃ二人委縮しそうだから穴埋めに品田拓海/ブラックペッパーか多分来るかもしれない愛美さんか岡咲美保さんか七海ひろきさんボイスのプリキュアを入れるか。
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最終更新:2025/02/17(月) 11:00
最終更新:2025/02/17(月) 10:00
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