コペルニクス的転回とは、それまでの認識が、天地がひっくり返るように変わってしまうことである。
「コペルニクス」というのは、15~16世紀のポーランドの天文学者の名前。「地動説」を唱えたことで知られる。
2世紀ごろから、ヨーロッパでは地球の周りを太陽が回っているという「天動説」が広く信じられていたが、コペルニクスは当時の技術で改めて科学的な検証を行い、太陽の周りを地球が回っているという「地動説」を唱えた。
とはいえども、コペルニクスが地動説を公に発表したのは死の間際であり、さらに当時は仮説の段階にとどまっていた。地動説が科学的に実証されるのには死後から100年以上かかった。地動説の提唱後、すぐに人々にこの考え方が受け入れられたわけではなかったのである。
18世紀の哲学者であるイマヌエル・カントが初めて使用したとされている。著書『純粋理性批判』に「コペルニクス」への言及が見られる(ただし、カント自身は「コペルニクス」には言及しているが、「コペルニクス的転回」という言葉は使っていないのでは?という指摘もある。参考)。
一言でいうと、「これまでは『対象が認識より先に存在する』と考えられていたが、実際には『認識が対象より先に存在している』のである」…という考え方の変わりようを、先ほどのコペルニクスの例になぞらえて「コペルニクス的転回」と呼んでいる。
よくわからないので超簡単に言うと、考え方が180度変わっちゃうような発想の転換のことである。
「発想の勝利」「その発想はなかった」と似た意味でも使われるが、「誰もが思いつき得たのになぜか今まで誰もやってなかった」「灯台下暗し」のような動画にタグが付けられることが多い。
主語と修飾語がひっくり返っていたり、天体が回るような動きのある動画でも使われることが多い。
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2 ななしのよっしん
2021/01/01(金) 13:56:09 ID: 7nktEom2It
地動説の理論の欠陥であった「年周視差が観測できない」というのが観測技術の発展によって解消され、
地動説が仮説ではなくなったのはコペルニクスの死後180年後のことであった
3 ななしのよっしん
2022/02/25(金) 22:39:18 ID: OCC/huiT6i
てかコペルニクスの地動説より
プトレマイオスの天動説のほうが惑星の位置予測が正確だったってのも大きいと思う
コペルニクスとて惑星の軌道は円軌道だといっており、
エカントを採用していたプトレマイオスの方がまだマシだった面もある
楕円軌道を唱えたケプラーでようやく正確性で天動説を上回り、この辺から支持者が増え始めた印象
(同じ時期にガリレオが天体観測で金星の満ち欠けと大きさの変化をよく説明できるのは地動説とした)
4 ななしのよっしん
2022/03/20(日) 23:20:48 ID: KUdkNW7AZ+
天動説と地動説が互いに鎬を削ったからこそ知見が深まったって部分は間違いなくある。
ところでニュートン力学で考えると、太陽系の惑星の運動を記述するなら地動説のように太陽を座標の中心に据えると計算が簡単って話になるだけで、科学的な事実としては「地球が太陽の周りをまわる」も「太陽が地球の周りをまわる」のどちらも言えると思うんだが、なぜ地動説が正しいって教育になっているんだろう?
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最終更新:2024/04/20(土) 05:00
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