タイセイレジェンド (Taisei Legend) とは、2007年3月26日生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2012年:JBCスプリント(JpnI)、クラスターカップ(JpnⅢ)
2013年:東京盃(JpnⅡ)
父キングカメハメハ、母シャープキック、母父メジロマックイーンという血統。
父キングカメハメハは持込馬としてGIを2勝した大種牡馬であり、タイセイレジェンドはその初年度産駒である。
母シャープキックは中央馬で条件戦を5勝。四代母で日本に繁殖牝馬として輸入された米国産馬クレアーブリッジの牝系からは他にサクラチトセオー、サクラキャンドルを輩出している。
母父メジロマックイーンはGIを4勝したものの種牡馬としてはやや不振であったが、母父としては4頭のGI級勝ち馬を出している。ただし、その内3頭はステマ配合とも呼ばれるステイゴールド産駒であり、キンメ配合それ以外の産駒のGI級勝ち馬はタイセイレジェンドが2024年時点では唯一である。
そのほかの特筆する点として、母母父ニチドウアラシの馬は50頭弱のようである。
生産はノーザンファーム、2008年のセレクトセールにおいて3465万円で落札された。馬主は田中成奉。馬名の意味は「冠名+伝説」。
栗東の矢作芳人厩舎に入厩し、8月の芝1800mの新馬戦でデビュー。岩田康誠を鞍上に2番人気となったが、先行したものの1番人気のメイショウホンマル[1]に半馬身差で敗れて2着。
同月の芝1800mの未勝利戦でも2番人気に支持されると、中団からの競馬で今度は半馬身差で勝利した。
札幌2歳ステークスは除外となり、野路菊ステークスも筋肉痛のため回避した。厩舎の素質馬としての期待もあり、この年はレースに出走しなかった。
3歳初戦は京成杯も検討されていたが、共同通信杯(GⅢ)へ出走。三浦皇成を鞍上に6番人気となったが、結果は6着。
同月に500万下で芝1800mのセントポーリア賞に出走し、クリストフ・ルメール鞍上で単勝2.1倍の1番人気に支持されたが、スタートで立ち遅れて12着に終わった。4月には500万下で芝2400mのムーニーバレーレーシングクラブ賞に出走し、川田将雅鞍上で3番人気に支持されたが、逃げて11着。6月には500万下で芝2000mの湯川特別に出走し、藤田伸二鞍上で3番人気に支持されたが、先行して8着。
同月に連闘でダート1700mの500万下に出走すると、芹沢純一鞍上で2番人気に支持されたが、レースでは先行して上がり最速を出して2馬身半差での勝利。
7月には1000万下でダート1700mの駒場特別に1番人気で出走したが、先行して4着。8月のマカオジョッキークラブトロフィーは先行して4番人気7着、10月の1000万下は4番人気7着、12月の1000万下は安部幸夫鞍上で9番人気11着となりこの年を終えた。
4歳初戦は4月の1000万下でダート1700mの天草特別。芹沢鞍上で単勝13.6倍の7番人気となったが、稍重の馬場で逃げ1馬身差以上付けて勝利した。
同月の1600万下である被災地支援競走[2]として行われたダート1600mのきずな賞は、岩田鞍上で単勝12.5倍の5番人気となったが、重馬場の中で先行し、2着のエアウルフに3馬身差つけて連勝した。
6月にはダート1600mのオアシスステークス(OP)に出走。石橋脩を鞍上に2番人気に支持されたが、先行したものの結果は4着。
7月には降級制度により、再び1600万下であるダート1800mの柳都ステークスに出走。3番人気に支持され、先行したものの12着に終わった。
10月には1600万下でダート1400mのテレビ静岡賞に出走。蛯名正義を鞍上に単勝9.9倍の5番人気となったが、逃げてまた2着となったエアウルフに2馬身半差つけて勝利した。
11月には初のダート重賞となる武蔵野ステークス(GⅢ)に出走。柴田善臣鞍上で6番人気となり、番手に付けたものの8着となった。
続いて12月にはカペラステークス(GⅢ)に出走。坂井英光を鞍上に単勝24.3倍の8番人気となったが、稍重の中で先行して3着と健闘した。以降はフェブラリーステークス1回を除きダート1400m以下の競走に出走することとなった。
5歳初戦は1月の根岸ステークス(GⅢ)。この週の土曜日に落馬事故から復帰した内田博幸が鞍上となり、6番人気で逃げて4着となった。以降内田はここを含めてタイセイレジェンドに計14回騎乗することとなった。
2月のダート1200mの千葉ステークス(OP)では単勝2.2倍の1番人気に支持され、不良馬場の中で先行し、逃げ馬をとらえて半馬身差で勝利した。
5月のダート1400mの栗東ステークス(OP)に藤岡康太を鞍上に出走したが、5番人気で9着。
同月のダート1400mの欅ステークス(OP)に内田鞍上で出走したが、4番人気で先行したものの7着。
6月には初の交流重賞となる北海道スプリントカップ(JpnⅢ)に出走。2番人気となり、結果はセレスハントに2馬身半差の2着。
8月にはクラスターカップ(JpnⅢ)に出走。単勝1.9倍の1番人気に支持されると、重馬場の中で逃げて上がり最速を出し、2着セレスハントに6馬身差を付けて重賞初制覇となった。
10月には東京盃(JpnⅡ)に出走。2番人気に支持されたが、先行して外から追い上げたもののラブミーチャンに1馬身半差で敗れて2着。
11月にはJBCスプリント(JpnI)に出走。単勝4.7倍の2番人気に支持され、逃げて上がり最速を出し2着の1番人気セイクリムズンに3馬身差をつけてレコードタイムで勝利した。
6歳初戦は休み明けとなる1月の根岸ステークス(GⅢ)。帰厩時の馬体重560㎏を528㎏にまで減らし、鞍上は内田騎手が同厩舎のガンジス[3]に騎乗したため石橋脩となったが、7番人気で番手に付けて11着に終わった。
続いて2月はフェブラリーステークス(GI)に参戦。田辺裕信を鞍上に14番人気で逃げたものの14着に終わった。
3月はアラブ首長国連邦に遠征してドバイゴールデンシャヒーン(G1)に出走。ライアン・ムーアが鞍上となり結果は12着。
8月にはクラスターカップ(JpnⅢ)に出走。内田が再び鞍上となり、斤量は根岸ステークスと同じく最重量の59㎏となった。単勝5.2倍の5番人気と混戦になる中で、番手に付けたもののラブミーチャンには4分の3馬身差を付けられて2着となった。
9月にはオーバルスプリント(JpnⅢ)に出走。単勝3.6倍の3番人気に支持され、先行したものの地方馬セイントメモリーに2馬身差で敗れて2着。
10月は東京盃(JpnⅡ)に出走。単勝2.2倍の1番人気に支持されると、不良馬場の中で逃げてテスタマッタに3馬身半差をつけて勝利。
11月にはJBCスプリント(JpnI)に出走し、単勝3.4倍の2番人気に支持されたものの、好位から後退して7着に終わった。
春は全休となり、7歳初戦は3度目となる8月のクラスターカップ(JpnⅢ)。賞金別定戦であるため60㎏を背負っての出走となり、単勝7.7倍の5番人気に支持されたものの結果は逃げて6着。
10月は3度目となる東京盃(JpnⅡ)に出走。田辺を鞍上に3番人気に支持されたが、番手に付けたものの8着。
11月にはこれも3度目となるJBCスプリント(JpnI)に出走。福永祐一を鞍上に5番人気となったが、逃げて最後は3頭の叩き合いとなり、ドリームバレンチノ、サトノタイガーに次ぐ3着に粘った。
12月には兵庫ゴールドトロフィー(JpnⅢ)に出走。内田鞍上に2番人気に支持されたが、先行して8着に終わった。
8歳初戦となる3月の黒船賞(JpnⅢ)では7番人気となり、結果は6着。
5月のさきたま杯(JpnⅡ)では森泰斗を鞍上に迎えたが5番人気8着。
6月の北海道スプリントカップ(JpnⅢ)は戸崎圭太鞍上で6番人気10着。
同月にはJRAの競走馬登録を抹消し、大井競馬場の藤田輝信厩舎に移籍。
8月には韓国で行われるアジアチャレンジカップに大井競馬所属馬が招待されたため的場文男鞍上で出走したがここも9着。
10月には大井競馬場で行われた日韓国際交流競走の'15インタラクションカップに笹川翼鞍上で出走したが14着に終わった。同月に地方競馬の競走馬登録を抹消し引退となった。
引退後は優駿スタリオンステーションで種牡馬入り。種付け料20万円と安価ではあったが、初年度となる2016年の種付け数は23頭に留まり、その後も2年目17頭、3年目15頭、4年目9頭、5年目8頭、6年目となる2021年も10頭と低調であった。
ところが、3年目の産駒[4]である地方馬スピーディキックが2歳JpnⅢのエーデルワイス賞を勝利するなど活躍を見せると、7年目の2022年は51頭を集めることとなった。
30万円に値上げとなった8年目の2023年は32頭、9年目の2024年も13頭を集めていたが、この年の7月には青森県の東北牧場に移動し、翌年から同牧場で種牡馬を継続することが発表された。しかし、シーズンを迎える前の同年10月8日に17歳で死亡したことがスタッドブックから判明した。
残された産駒からスピーディキックのような活躍馬が出ることを期待したい。
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo 1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
*マンファス 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
シャープキック 1996 鹿毛 FNo.13-c |
メジロマックイーン 1987 芦毛 |
メジロティターン | メジロアサマ |
*シェリル | |||
メジロオーロラ | *リマンド | ||
メジロアイリス | |||
ペッパーキャロル 1987 栗毛 |
ニチドウアラシ | *ボールドアンドエイブル | |
*シャトーローズ | |||
ダイナキャロル | *ノーザンテースト | ||
*クレアーブリッジ | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Northern Dancer 5×5×5(9.38%)
記事のある馬は太字。
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最終更新:2025/04/27(日) 21:00
最終更新:2025/04/27(日) 21:00
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