2010年クラシック世代とは (ニセンジュウネンクラシックセダイとは) [単語記事]

2010年クラシック世代とは、2007年に生まれ、2010年にクラシック競走を走った（3歳を迎えた）競走馬の世代のことである。

概要

日本馬として初めてドバイワールドカップを制したGⅠ3勝のヴィクトワールピサと、史上3頭目の牝馬三冠を含むGⅠ5勝のアパパネを代表とする世代。

この2頭に、天皇賞(秋)でのミルコ・デムーロの最敬礼で知られるダービー馬エイシンフラッシュ、ブエナビスタの降着による繰り上げながら3歳でジャパンカップを制した2歳王者ローズキングダム、出遅れ癖に悩まされながら香港 GⅠを勝ったルーラーシップ、1歳下の龍王ロードカナロアとの関係でも知られるスプリントの快足少女カレンチャンといった面々が代表的な芝の活躍馬。

GⅠ 馬以外の芝馬では青葉賞を圧勝しダービーで2番人気に支持されながらその後全く勝てなくなり、8歳夏に5年3ヶ月ぶりの勝利を挙げたペルーサ、GⅠ常連で重賞5勝を挙げた超良血馬トゥザグローリー、トーセンジョーダンのハイパーレコード秋天を0.1秒差の2着で駆け抜けた中距離重賞の常連ダークシャドウ、馬名からどこかで見たような横断幕を掲げられた牝馬アニメイトバイオ、重賞未勝利かつ重賞5戦連続2着の珍記録を持つアドマイヤタイシ、BCターフで当時のBC最高着順タイの4着に入ったトレイルブレイザー、ブエナビスタと並ぶGⅠ降着2回の記録を持つ短距離馬ダッシャーゴーゴー、種牡馬としてダンシングプリンスを送り出した短距離重賞3勝のパドトロワ、佐々木主浩初期の代表的所有馬の1頭マジンプロスパーなどがいる。

日本ダービーの時点では「史上最高のダービー」と言われるほどタレント揃いの世代という評価だったが、それを制したエイシンフラッシュがその後2年以上勝てなかったりと全体として安定感に欠け、期待されたほどには伸びなかった世代。とはいえ、1歳上のブエナビスタや1歳下のオルフェーヴルのような絶対的な存在はいなかったものの、なんやかんやで実績はそれなりに残している。

障害競走では柴田大知の復活を支えた2年連続最優秀障害馬のマジェスティバイオが代表。他に平地・障害両重賞制覇を果たしたエーシンホワイティなど。

競走名	2010年 (3歳)	2011年 (4歳)	2012年 (5歳)	2013年 (6歳)	2014年 (7歳)	2015年 (8歳)
中山グランドジャンプ			マジェスティバイオ
中山大障害		マジェスティバイオ

競走名	2009年(2歳)	2010年(3歳)
全日本2歳優駿	ラブミーチャン
ジャパンダートダービー		マグニフィカ

競走名	2010年(3歳)	2011年(4歳)	2012年(5歳)	2013年(6歳)	2014年(7歳)
ドバイワールドカップ (Du bai World Cup)		ヴィクトワールピサ
クイーンエリザベス2世カップ (女皇盃)			ルーラーシップ