ツァボの人食いライオン 単語


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ツァボノヒトクイライオン

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ツァボの人食いライオンとは、1898年に起こった一連の獣害事件、または事件の加ライオンの通称。

後にこの出来事は「ゴーストダークネス」という映画にもなり、人々にこの事件のことがより知れるようになった。

概要

この事件は、ウガンダ鉄道会社がケニアに新たな鉄道路を敷設している時に起こった。建設は着々と進み、ツァボの河に陸をかけるというところまでやってきた。
しかし、そんな作業員達の元に、招かれざる客がやってきた。たった2頭の、しかし大きなライオンである。

2頭のライオンは、たちまちその場にいた作業員に襲いかかってきた。1つ1つの襲撃に関する細かい被害状況はあまり伝えられていないが、2頭は9ヶもの間工事現場や周辺を徘徊し、少なくとも28人程度の人間が食い殺されたという。

しかしそんな2頭も、とうとう英国人のジョン・パターソン大佐によって2頭とも射殺された。こうして人食い騒動はひとまず沈静化したようだ。
彼はこの2頭のライオンが合計で130をも襲い殺した悪なだと断じており、それが事実ならこのライオンの恐ろしさは計り知れない。

事件の補足

ライオンの大きさは先に撃たれたほうが全長が295cm、肩高は114cm表されたそうだ。しかし何故か後に撃たれた個体のサイズ表されず、である。
襲ってきたオスライオン2頭はライオン最大の特徴であるタテガミが発達しておらず、体がデカく、年を採っていた。かせた2頭の行動範囲に大勢の防備な人間が入り込み、獲物として襲いかかったのが本事件である。

病気・ケガ・年・経験不足・群れに属していないなどの理由で狩りを上手く行えない個体は、畜や人間に遭遇するなどの要因さえあればいつでも獲物と見做し捕食してくる。そうした個体は人間の味とどれだけ狩りやすいかを覚えてしまい、積極的に人間を狙い襲ってくる。この事件以外にもライオン人間を襲撃・捕食した事件は存在している。

被害者数は、作業員・周辺の原住民を合わせた28人前後という説と、パターソン大佐の言うところの100単位説が存在する。
しかし後の研究によって、このライオン達の食生活において、どれだけ人が貢献していたかを算出、結果、片方が11人、片方が24人くらい食べていたのではないか、というデータを出した。
これが確たる拠になるわけではないが、学者達は「パターソンの野郎、見栄貼りたくて130人とか言ったんじゃね?」という、パターソン説を否定する結論を導き出している。

どちらが正しいかは、まだハッキリとはしていないが、いずれにせよ、現在認知されている獣害事件の中では最大級の被害者数を出した出来事であることには違いない。

事件後の話

仕留めたライオン達の毛皮は、パターソン大佐シカゴ博物館に売り飛ばしている。毛皮はその後剥製にされ、博物館で保管されることとなった。
元の所持者であるはずのケニア政府は、度々返還をめているが、アメリカ政府は今のところ応じる気はないようだ。

よって今、ツァボの人食いライオンの剥製は、猛威を振るった故郷ではなく、アメリカにあるということである。

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