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ピエロ・スラッファ(Piero Sraffa、1898〜1983)とは、イタリアの経済学者である。
トリノ大学法学部で経済学を学んだスラッファはロンドンのLSEに留学、そこでケインズと出会う。スラッファの才能を見抜いたケインズはスラッファに二本の論文を依頼。その後、懇意の仲になる。因みにその二本の論文のうちの「イタリアの諸銀行のゆくえ」という論文はムッソリーニを激怒させたことでも有名である。
その後、スラッファはペルージア大学の講師として働きながらイタリア語で論文を発表しつづける。特に「生産費用と生産量の関係」においてはマーシャルの部分均衡の枠組みと両立するのは「費用一定」の仮定のみであることを論証し、カリアーリ大学経済学教授に昇進するとともに世界的経済学専門誌「エコノミックジャーナル」からも、当時のエコノミックジャーナルの編集責任者であったケインズから、マーシャルの費用分析に関する論文を依頼されるようになる。そのときに提出されたのが有名な「競争的条件のもとでの収益の法則」だが、これは「収益逓増」の現象を競争分析ではなく独占分析によって説明する方針を示していたので、その後のケンブリッジにおける不完全競争における展開に大きな影響を与えた。
マーシャルに関する論文でスラッファの名声は高まったが、彼はその完璧主義故に学生への講義を負担ととらえてしまい、ついには講義することを止めてしまった。しかしケインズの引き止めで閑職を続けることに同意する。
その後もスラッファはリカード全集の編纂をM・ドップの協力で成し遂げたり、「価格決定における生産の客観的条件」の研究を達成したりと、後のケイジアンに大きな影響を与える業績を残した。
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1 ななしのよっしん
2016/07/17(日) 19:51:28 ID: ESy6+5nF7P
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最終更新:2025/12/06(土) 00:00
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