フィリップ・グラス(1937~)とは、ミニマルミュージックに属する作曲家である。
本人が認めているかどうかは別としてスティーブ・ライヒ、テリー・ライリー、ラ・モンテ・ヤング(またはジョン・アダムズ)と彼を含めた4人がミニマルの重鎮とされている。
アメリカのボルチモアに生まれ、ジュリアード音楽院で音楽教育を受けるが、次第にチベットやインド音楽に傾倒、やがてひたすら反復を繰り返す音楽性を確立した。上にあげた人々はそれぞれのルーツでこの音楽性にたどり着いたため誰が始祖とはいいがたいが、それでも彼の音楽性に影響を受けた人々はクラシックにとどまらず、デビッド・ボウイ、ブライアン・イーノ、マイク・オールドフィールド、クラフトワークなどロックやテクノにも数多く存在する。
また第2の特徴として他のミニマル作曲家に比べると映画をはじめとした実用音楽への参加が多い。「コヤニスカッツィ」、「ポワカッツィ」、「ナコイカッツィ」のカッツィ三部作は映画マニアの間ではおなじみだが、この中からPruit IgoeがGTA4とタイアップしていたりするのでゲーマーで聴き覚えがあるものもいるかもしれない。
もちろんオペラ「浜辺のアインシュタイン」や10曲にわたる交響曲の作曲などクラシックの系譜にある作曲家としての活動も行っている。
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最終更新:2024/05/18(土) 08:00
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