ルチオ・フルチとは、イタリアのホラー・スプラッター映画界を代表する映画監督の1人。
ジョージ・A・ロメロが生んだ『ゾンビ』の亜流作品『サンゲリア』をはじめとして、他の追随を許さないグロ描写でカルト的人気を誇った映画監督。
とにかく、これでもかとグロイ描写を押し出し、その部分をアップで画面に映す。それだけの事だが、初めて観る者に与える衝撃は大きい。蛆の沸いたゾンビ、タールまみれのどろどろゾンビなど、それまでは単に青白い顔をして肉や骨がちょっと見えている程度だったゾンビにおぞましいバリエーションを生んだ、その業績の大きさは計り知れない。
生理的な不快感を観客に与える事に関しては今なお彼の右に出るものはいないかもしれない。
なお、ストーリーの整合性だの伏線の妙だのについては、特に書くことは無い(観ればわかります)。
『サンゲリア』以降の数作が特に人気だが、実はかなり多作で、西部劇などのジャンルを手がけていたこともある。
それらは並べてぱっとしない評価のものばかりだが、カトリック教会に真正面から喧嘩を売っていたりするなど、率直な物言いに満ちたロックな作風ばかりである。
はっきり言って、B級映画監督ではあるが、彼のそんな映画に魅せられた者は世界各国に数多くおり、また今なお新たに魅了される人々も増えている。イタリアやアメリカのみならず、各国にファンサイトや考察サイトがある。その人気は衰えていないと言えよう。
90年代初頭まで、ほぼ1年に1作のペースで作品を作っていたが、91年以降途絶え、1996年に68歳で亡くなっている。糖尿病が進行した末の合併症によるものだったようだ。
掲示板
20 ななしのよっしん
2017/07/13(木) 18:21:57 ID: jeZmquPv3s
21 ななしのよっしん
2021/07/17(土) 03:04:57 ID: Vqk81ndzTm
イタリア系の監督って絵作りは滅茶苦茶上手いんだよなぁ。
マリオ・バーヴァもダリオ・アルジェントもストーリーがあって無いような内容なのに画のディテールはものすごくこだわってる。
これが上手く脚本と噛み合うとレオーネとかコッポラとかになる。
22 ななしのよっしん
2021/08/01(日) 06:20:34 ID: Vqk81ndzTm
「真昼の用心棒」で乾いた荒野という印象のある西部劇のオープニングに緑と水を組み込んでいたのが印象的。
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最終更新:2024/04/27(土) 05:00
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