九州フィナンシャルグループとは (キュウシュウフィナンシャルグループとは) [単語記事]

(株)九州フィナンシャルグループとは、熊本県熊本市中央区練兵町1に本社を、鹿児島県鹿児島市金生町6-6に本店を構える金融機関の連合組織およびそれを取りまとめる金融持株会社である。

概要

略称は九州FG。熊本県内最大の地方銀行である「肥後銀行」と、鹿児島県内最大の地方銀行である「鹿児島銀行」が2015年 10月に経営統合して誕生した組織である。
九州本島内を本拠地とするではふくおかFGに続く2例目で、これに西日本FHが続く形となる。
肥後銀行・鹿児島銀行どちらも県内最大の地方銀行とはいえ、グループ総資産は約9兆円と流石にふくおかFG(約20兆円)には遠く及ばない。福岡銀行がチートすぎる(それだけで総資産約10兆円)のと、ふくおかFGが十八銀行を食ったせいなんです。
いくら名前が「九州」とはいえ、中部・南部がメインテリトリーなのに九州全体にテリトリーがありそうな名称を名乗るのはちょっと誇張しているような気がしないでもない(今後、まだふくおかFG 連合や西日本FH 連合が侵攻していない佐賀・大分・宮崎エリアの地方銀行を九州FGの仲間に引き入れられれば話は別かもしれないが)。

肥後銀行
本店所在地:熊本県熊本市中央区練兵町1
1879年、第百三十五国立銀行として設立。実は1918年～1927年の間、「熊本銀行」を名乗っていた。1925年に飽田銀行・植木銀行と合併、1928年に肥後銀行と改称し現在の形となった。
肥後ファミリー銀行(現在の熊本銀行の前身のひとつ)とは全くの無関係。
熊本県内最大の営業規模を誇る地方銀行。総資産額は4.7億円(熊本銀行の約3.5倍)。当然ながら支店網も熊本銀行とは段違いで九州本島内だけでなく東京都・大阪府にも支店を構える。ただし、大阪市・久留米市・宮崎市内の支店にはATMが無い。
鹿児島銀行
本店所在地:鹿児島県鹿児島市金生町6-6
1879年、第百四十七国立銀行として設立。1928年～1936年にかけて鹿児島商業銀行・薩摩銀行・海江田銀行・西薩殖産銀行・鹿児島商弘銀行を吸収。1944年、(旧)鹿児島銀行・鹿児島貯蓄銀行と合併し「鹿児島興業銀行」となり、1952年に鹿児島銀行と改称し現在の形となった。
鹿児島県内を本拠地とする金融機関では最大規模で、総資産額は約4.5兆円。そのシェアは県内の銀行・信用金庫・信用組合の中で約50％にも及ぶ。鹿児島県以外では沖縄県・宮崎県・福岡県・大阪府・東京都にも支店を構える。

Payどんとは鹿児島銀行が提供するQRコード決済サービス。口座直結型のサービスで即時引き落とし(プリペイドモードに切り替えれば事前チャージした分のみ使えるようにすることも可能)。
鹿児島銀行の口座を持つ者のみが使える。肥後銀行の口座ではダメ。加盟店舗は全て鹿児島県内にのみ存在。2020年 6月まで実施されている政府のキャッシュレス還元事業にも対応している。