円亜久里とは (マドカアグリとは) [単語記事]

円亜久里（まどかあぐり）とは、『ドキドキ！プリキュア』の主人公の一人である。
声の担当は釘宮理恵。シリーズでは『Yes!プリキュア5』の劇場版でダークレモネードを演じており、前作の西村ちなみに続いてプリキュアとダークプリキュアの両方を演じた声優となった。

概要

初登場は22話で、変身前の状態は23話から。変身前の名前は24話^[1]で「円亜久里（まどかあぐり）」と判明した。加えて小学校4年生であることも判明し、キュアミューズに続く2人目の小学生プリキュアと言うことになった。背格好は年相応だが、性格はかなり大人びている。とはいえ、甘い物に目が無く、スイーツを食べたときにはどこかの美食家ばりのオーバーリアクションを見せることもある。もっとも年相応ににんじんが大の苦手だったこともあったが。
また、髪型・色・額の露出度・声優などが共通していることから、水瀬伊織に似ているとの指摘がある。

マナを始めとした他のプリキュア達を新たなステージへと登らせるべく厳しく接し、その際「プリキュア5つの誓い」を説く。ポジション的にはどう見てもビッグワンです、本当にありがとうございました。

その正体はかつて地球で生まれ、ジコチューと戦っていたプリキュア。一度破れた際にパートナーであるアイちゃんがタマゴに戻ってしまったが、アイちゃんが戻ってきたことでプリキュアとしてマナたちと共に戦うべく彼女たちの前に姿を現した。

家族は、茶道の先生である祖母・茉里（CV：唐沢潤）が27話で登場している。血のつながりはなく、実は本編の1年前に茉里が竹林にて突如天から赤ん坊が降ってきたのを保護、ジコチューが襲撃した際に急激に成長したことが明らかとなった。この子に養子として引き取って育てており、「亜久里」という名前もこの際に付けられたと考えられる。このため亜久里の誕生日は判明していない^[2]。そしてその誕生には重大な秘密が隠されていた……（詳細はアイちゃんの記事の「その重大な秘密」およびマリー・アンジュの記事を参照）

キュアエース

-愛の切り札！キュアエース-

亜久里が変身する伝説の戦士。20話エンドカードで登場が予告され、22話で初登場。プリキュアのピンチに颯爽と登場し、パワーアップしたレジーナを圧倒した。

メインカラーは赤でコスチュームにはサブカラーとして白が中心となる。モチーフはトランプのエース。オールスターズ方式で33人目（オールスターズ映画のキュアエコーを含むと34人目）のプリキュア。ラブアイズパレットのチップペンでロイヤルクリスタルをタッチした後にアイシャドウを塗り、ミラーを見て瞳にハートを映すことで変身する。変身時の掛け声は「プリキュア、ドレスアップ！」。登場時の決め台詞は「美しさは正義の証！ウインク一つで、あなたのハートを射抜いて差し上げますわ！」。

最大の特徴は、歴代のプリキュアで最も変身前と変身後の容姿が変わること。髪型や髪の色が変わる程度はプリキュアではよくあることだが、彼女の場合は背丈が大幅に伸び、声も変身前のザ・くぎゅボイス的なロリ声から、かなり低い声に変わる。ボリュームのある長髪や、アイラインや口紅などの化粧をしていることもあり、歴代プリキュアの中でもかなり大人びた容姿になっている。誰だキュアババアとか言ってる奴は。

27話において上記の成長の理由は「ジコチューによって危険にさらされている世界を守りたい」という思いの力によるものであることが本人の口から語られた。しかし多少は無理があるらしく、同話で変身していられる時間は5分間だけという弱点が明らかになった。名前が「～エース」，「～5つの誓い」，「変身に時間制限がある」ってどこぞの特撮ヒーローかよ。ただ、終盤に入ってエターナルゴールデンクラウンの知識を得た事によって時間制限を克服し、フルに戦えるようになっている。これでNS3でも思う存分戦えるよ！やったね亜久里ちゃん！

アイテム・必殺技

ラブアイズパレット: 5つのロイヤルクリスタルを内蔵するエース専用のアイテムで、アイちゃんが出現させる。キュアラビーズをセットすることで変身や武器召喚が行える。
ラブキッスルージュ: 口紅型の武器。変化するリップの色に合わせた攻撃を放つ。サイズは普通の口紅に比べてかなり大きめ。召喚時のかけ声は「彩れ！ラブキッスルージュ！」
エースショット: ラブキッスルージュで口紅を塗り替え、投げキッスを放ちルージュで増幅させたビームでジコチューを浄化する技。
発動時の掛け声は「ときめきなさい！エースショット！ばきゅーん！」。
エースミラーフラッシュ: マジカルラブリーパッドを使用した単独技。三角形状に手をかざすことで、3枚の鏡のカードを発生し、ジコチューを取り囲んで光を発し動きを止める事ができる。
キングジコチューへ向かう一行を阻むジコチュー達の群れに対しては、カードを発生させ、レジーナのミラクルドラゴングレイブによる光線を反射・増幅させて一気に蹴散らすという合体技を見せている。

登場に際して

キュアエースに関しては、ネタバレリークが出てその存在が明らかになったころから、「正体は誰なのか」ということがさまざまに噂されてきた。これまでのプリキュアシリーズに登場した追加戦士は、『フレッシュプリキュア!』のキュアパッション/東せつな、『ハートキャッチプリキュア!』のキュアサンシャイン/明堂院いつき、『スイートプリキュア♪』のキュアビート/黒川エレンと、いずれも「序盤から登場していたレギュラーキャラがプリキュアに覚醒する」というパターンで登場しており、今回も多くのファンがこれを予想したためである。「マリー・アンジュ王女が復活して変身？」「レジーナが改心してプリキュア化？」「アイちゃんが急成長する？」など様々な予想が立てられていた

ところが、彼女が顔見せ程度に初登場する22話の放送前日に、毎日新聞のまんたんウェブで担当声優が釘宮理恵であることが報じられ、ネット上は騒然。釘宮という有名声優がキャスティングされたことへの驚きはもちろん、新キャストが声を担当する＝全くの新キャラが変身するのでは？　という予想外の展開に、多くのファンが驚いた。そして23話で正式に判明したその正体は、果たしてこの話が初登場の完全な新キャラクターであった。

このような「完全新キャラの追加戦士」はスーパー戦隊シリーズや仮面ライダーシリーズではド定番だったが、プリキュアシリーズでは史上初である。また、「新しいプリキュアは誰？」で展開を引っ張ることが多かった過去作品と違い、キュアエースはほとんど伏線のないまま唐突に参戦してきたキャラクターであり、その点も今までとはかなり違う。変身前と変身後で大幅に容姿が変わることなども含め、ある意味プリキュアシリーズの「お約束」を真正面から破りに来たキャラクターであるとも言える。

脚注

*ただし、23話で変身前の状態が判明するシーンの字幕（地上デジタルテレビ放送の機能）に本名が表示されており、実質的にはその時から
*こうした事情もあり、マナたちが仮の日として誕生パーティーを行った第42話が放送された12月1日を便宜上の誕生日としてファンベースで祝うようになった。その後2024年に発行された小説版において、茉莉の前に亜久里が現れ拾った日が5月30日（他の4人同様担当声優釘宮理恵の誕生日と同日）である事を明かしているが、生真面目な亜久里本人としては初めて祝ってくれた12月1日を大事にしたい模様で、こちらがメインとなる。