北海道和種とは、北海道原産の馬の品種である。道産子の名で親しまれている。
北海道にはアイヌが住んでいたが馬を飼うことはなく、鎌倉時代に本州から南部馬を持ち込んだのが最初とされる。
江戸時代に入ると北海道の漁場は発展していき、夏場に出稼ぎに来る労働者も増えた。それに伴い漁で取れた海産物などを運搬するための労働力として馬が盛んに持ち込まれた。冬の間は北海道で放牧もとい放置され、翌年に冬を越すことのできた馬を捕獲して再び使役していた。こういった環境下に晒されたことによって厳冬と粗食に耐える北海道の風土に適した馬が生れた。
200kgもの荷物を運ぶことができ、旅人を乗せたり物資の運搬など様々な用途で活躍した。これらの馬は道産の子という意味で道産子と呼ばれた。
機械化が進んだことによって運搬などの仕事はなくなったが、温厚な性格であることから乗馬を始め多くの分野で活躍している。
大柄だった南部馬の血を引いているからか、現存する日本在来馬の中では最大種である。体高は123~135cm。体重350~400kg。毛色は粕毛の馬が多く、他にも鹿毛・河原毛・月毛・佐目毛など様々となっている。
小柄な馬であるものの1頭で30~60貫つまり約113~226kgもの荷物を駄載することができる。
北海道の厳しい環境の中で生き抜いてきたことから丈夫な体質であり、加えて原野でも走り回れる体力も持っている。
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最終更新:2025/12/10(水) 22:00
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