接触不良とは、電子回路に正しく電流が流れないことである。
端子を接続したはずなのに接続されていない状態だったり、スイッチをONにしたのにOFFのままだったりするときを指す。基本的に端子が接続されている状態やスイッチがONになっている状態では電流が流れるが、何らかの理由により流れないことにより発生する。
接触不良を起こしているまま使用していると電気火災になることがあり、非常に危険である。
接触不良となる原因は複数存在する。それらを軽く紹介する。なお、以降は端子と書いているがスイッチでも同様の事象が発生する。
端子にゴミなど異物が付着してしまうと異物が邪魔で端子同士が接触できず、電流が流れない。
繰り返し端子の接続・切断を物理的に行っていると端子が徐々に削れていく。削れていくと接続しているはずだが、端子と端子が接触しておらず電流が流れない。
端子はたいてい金属でできている。金属は空気との接触で酸化・腐食する。基本的に端子の酸化・腐食した部分は電流を流しにくくなる。
また、酸化・腐食した部分は正常な部分よりも盛り上がることがあり、それにより正常な部分が接触できなくなるということも発生する。
端子は単体で存在しない。例えばUSBの場合、USB端子の接続部分とその先のUSBケーブルがあり、その2つの間は半田というもので接着されている。この半田が適切にされていないと接着が外れてしまい、部品が離れてしまうため電流が流れなくなる。
化学的な現象により端子の金属成分が絶縁体上に移動し、端子にあるピン同士がショート(短絡)する。こうなると各ピンでの信号のやり取りが他のピンにも流れてしまい、正常な通信ができなくなる。そのため機器を接続できていないと判定されてしまう。
対策してはなるべく端子を外気・水気に触れさせない、端子の接続・切断は頻繁に行わないということが挙げられる。
接触不良を起こしたときの対処方法としてまず行うことは端子をきれいな布などで拭ききれいにすることである。口でフーフーするのは端子に水気がついてしまう恐れがあるためお勧めしない。それでも改善しない場合は市販の接点復活剤を使用する。
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最終更新:2025/12/16(火) 12:00
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