斤

斤とは、尺貫法の質量の単位である。

概要

基本的には1斤＝16両であり、明治時代に定められた尺貫法では1斤＝600gである。ただ習慣・地域・計量の対象によって変わる。

現在ではもっぱら食パンの量を数えるのに用いられる。食パンの場合は1斤＝340g。

漢字として

斤

Unicode

U+65A4

JIS X 0213

1-22-52

部首

斤部

画数

4画

⽄

Unicode

U+2F44

意味

斧、手斧、まさかり、切る、明察、という意味がある。〔説文解字〕に「木を斫（き）るなり」とある。

字形

斧の象形。

音訓

音読みはキン、訓読みは、おの。名のりに、のり、がある。

規格・区分

常用漢字である。JIS X 0213第1水準。

部首

斤は部首斤部を作る。斧や断つことに関することを表す意符として用いられる。

意符

斤を使う会意字には、兵（斤＋廾）、断（𣃔、斤＋𢇍）、斬（車＋斤）、匠などがある。

声符

斤を声符とする漢字には、听、㹞、沂、忻、芹、近、昕、析、欣、祈、斫、蚚、旂、䖐、赾、訢、靳、齗などがある。

異体字

釿は、〔集韻〕に異体字とあるが、〔説文〕では別の字として載っている。

觔は、筋の異体字とも斤の異体字ともされる字。

互換文字

⽄はUnicodeにおいて斤と互換とされる字で、部首としての斤を表す。

語彙

斤斤・斤斗・斤量