松濤館流(しょうとうかんりゅう)とは、日本の空手流派の一つである。
「剛柔流」「糸東流」「和道流」と並ぶ四大流派の一つであり、最初に本土に渡り開かれた流派とされている。沖縄出身の空手家「船越義珍(富名腰義珍とも)」が、事実上開祖とされ、彼は生涯自らの流派を名乗らず「無流派主義」を貫いていたが、彼の系統は一般にこの名称で呼ばれる。
現代において世界中で一番多くの人々に学ばれている空手流派とされており、一般のみではなく警察や自衛隊などでも幅広く指導されている。また、同じく四大流派の一つである「和道流」や、「神道自然流」は松濤館流から派生した流派でもある。
船越は、琉球古武術「手(ティー)」の一つ「首里手」の達人である「安里安恒」に師事しており、そのため松濤館流は首里手の特徴を数多く受け継いでいる。意識しない自然な呼吸法と関節のバネを活かした「関節躍動」による、素早さを重視した大きな動きで、足技が多いことが特徴。
また、船越は講道館柔道の創始者「嘉納治五郎」と親しく、講道館に招かれたこともあり、船越の弟子であり「日本空手協会」の初代主席師範であった「中山正敏」は、空手がスポーツ競技化して武術的な技法が失われてしまうことを危惧し、養神館合気道の「塩田剛川」から体捌きの指導を依頼したこともある。そのため柔道や合気道の技法から組み込まれたものもあるとされる。
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最終更新:2025/12/19(金) 06:00
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