緑色の野球帽とは、ゲーム『ぼくのなつやすみ4』に出てくるれんさい小説である。
ぼくのなつやすみ4の小学校のグラウンドにある野球のバックネットを調べると読める全六章からなる小説。
本編には一切関係のない、唐突に出てくるホラー要素であり多くのプレイヤーやゲーム実況者とその視聴者を恐怖と困惑がない混じった感情にさせた。
内容は野球好きな少年みちお君とボールが転がった先にある樹齢400年にもなる欅の木との会話を主としているのだが・・・読み終えた瞬間今何のゲームをプレイしているか分からなくなるほど背筋が寒くなること請け合い。
みちお君は野球が大好きでいつもお気に入りの緑色の野球帽をかぶって野原で野球をしています
ある日、彼が転がったボールを追ってしげみの中へ入っていくと
大きな木のあたりからグーグーと、いびきが聞こえました…
あれ、なんだろう?
不思議に思ったみちお君がそっと木のみきに耳を近づけると
いきなりさっきのいびきなんかよりはるかに大きな大きな声が
高い木の上の方から野原いっぱいに、ひびきました
こら、おれのおなかの中の音を聞こうとしている失礼なヤツはいったいぜんたい誰なんだ!
おどろいたみちお君は飛び上がって、木のえだに頭をぶつけます
僕はみちお、お おじさんはだあれ?
俺はこの森にもう四○○年も住んでいるケヤキの木だぞ
もんくがあるか?
ごらんのようなおいぼれだけど最近どうもひざのあたりがかゆくてかゆくてしょうがない
こらぼうず、その目の前にある木のうろに
おまえの両手をつっ込んで中の様子をみてくれないか?
みちる君がおそるおそる木のうろに手を入れてみると
そこにはみちお君がさがしていた野球のボールがありました
あ、おじさんこれボクのボールだよー
なんだと、お前がこの俺のふきげんイライラの原因なのかー
おこったケヤキの木はその大きな木のうろを広げて
あっという間にみちお君をぱっくりすっかり飲み込んでしまいました…
しばらく後のことですが
あのケヤキの木は切られて材木になりました
小学校のグラウンドに作られたバックフェンスの材料になったのです
みちお君の友達は口をそろえてこう言います
このフェンスの緑色はあの日を境にいなくなったみちおの帽子の色なんだ
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最終更新:2024/11/01(金) 08:00
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