纏(まとい)とは、江戸時代の町火消が用いた旗印である。
江戸時代の建築物は多くが木造であり、冬季には乾燥した空気もあって特に建物の密集した江戸では火災が多発していた。そのような江戸において現在の消防の役割を担っていた町火消が用いた旗印が「纏」である。
纏は単なる旗ではなく消防活動にも実用的に用いられた。現在では放水による消火が一般的であるが、当時は消防用設備が不十分であり、水の調達が容易ではなかった。そこで当時は「破壊消防」という手法が採用され、引火する原因となる物を破壊することによって消火をしていた。その消防活動において活動地点の印として用いられたのが「纏」である。纏は据え置くのではなく、「纏持ち」と呼ばれる担当者が担ぐことになっており、各組の象徴となっていた。
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最終更新:2025/01/23(木) 09:00
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