軍団とは (グンダンとは) [単語記事]

軍団とは……

軍隊（陸軍）における編制の単位の一つ。主に歩兵2個師団以上の編制で、軍と師団との中間の規模のものとされる。
かつて日本において、律令制で諸国に常置された軍事組織の事。正丁の3分の1が徴発されて、軍毅が統率していた。一軍団は約1000人ほどで、一国に二つから三つの軍団が置かれていた。延暦11年（792）廃止され、代わりに健児 (こんでい) が設置される事になった。
１の意味から転じて、実力のある人を中心にした集団や、共通の目的をもつ人々などに対して、〇〇軍団などと呼称する例が現在の日本では多数存在する。（例：石原軍団や、たけし軍団など……）

本記事においては、主に３.に関する考察（私見）を述べる。

概要

序文の1.や2.については、他のサイトなどを当たってもらうとして。（別に追記してくれても構いませんが…）

3.についての使用例だが、多くの辞書や辞典、web サイトなどで、特定の人を中心とした集団や共通の目的とした人々など、人が関わる事を前提とした解説がなされている。

確かに日光猿軍団や、日本競馬におけるメジロ軍団やサクラ軍団やイイデ軍団などといった、動物が主体の集団でも、代表者は人間で有るため３.の条件は一応満たしていると言えよう。

だが、高橋よしひろ先生の漫画（及びアニメ）『銀牙 -流れ星銀-』に登場する赤カブト軍団などは、人間が指揮や運営に関わっていない集団である。（赤カブトは種別不明のクマであり、その他の構成員もヒグマやツキノワグマなどクマで構成されている）
つまりフィクション（創作）の世界では、軍団を構成（または呼称）するのは人間とは限らないのである。