部分ツイートとは (ブブンツイートとは) [単語記事]

部分ツイートとは、X…旧Twitterにおける言葉遊びを使った投稿群の総称である。

の、「すき」の部分

「心外よ、疑われるなんて」の「概要」の部分

「生活リズムのイカ釣りの部分」のように、ある言葉(せいかつりずむ)の中に別の言葉(いかつり)が隠れていることを、「○○の××の部分」という構文化された形で指摘するツイート。

部分ツイートの第一人者である森川真氏によると、2010年頃にはすでに「◯◯の中には△△がある」といった気付きをツイートする人が何人かいたという。そして2012年に、

「2時間飲み放題」と口にするとき、誰もが意図せず「菅野美穂」の名を口にしているのである。^[1]

と、部分ツイートの雛形のようなつぶやきが話題になった。

ある言葉の中に別の言葉が隠れている、という構造だけで言えば、約1000年前から存在する。例えば、

今幾日　春しなければ　うぐいすも　物は眺めて　思うべらなり
(春も今となっては何日も残っていないので、鶯も物思いに沈んでいるようだ。)

──── 古今和歌集　巻十　428　紀貫之

という和歌の中には、「すもものはな」が隠れている。このような形式の和歌を物名(もののな、ぶつめい)と言って、古今和歌集の第十巻は40以上の和歌が収録されているがまるまる物名歌セットである。

「バリエーション」の「英詩」の部分

・基本形：「生活リズムのイカ釣りの部分」など、複数の単語をまたいで別の単語を見つける形式。最もオーソドックスな形式。
・ない部分：「不正アクセスの性悪説の部分（ない）」など、ありそうで絶妙にない形式。自由度は比較的高いためネタツイとしても使いやすく、「「カフェラテ」のHカップのバキュームフェラの部分」のように、どう見ても存在し得ない部分が生まれる事もある。