阪神高速第二環状線は、1号環状線の渋滞緩和を目的として1号環状線の外側に計画された路線である。路線番号は2が計画されており、1号環状線から2を欠番にして3号神戸線を建設したのはこの計画があったためである。なお、2号は淀川左岸線の番号として用いられた。また、大阪泉北線や大阪八尾線、大阪門真線、北大阪線、阪神山手線、高槻線など多数の放射路線も計画されていたが、いずれも第二環状線と同様未成線となっている(ただし、大阪門真線については役割が2032年開通予定である2号淀川左岸線延伸部へと受け継がれている)。何度か構想が練り直されてきたが、現在は「大阪都市再生環状道路」という環状道路の計画が進行中である。
第二環状線を走行する車両が1号環状線に入って渋滞を悪化させないために、第二環状線から1号環状線へは直接行くことは出来ない構造になっている。後述の17号西大阪線が堺方面にしか接続していないのはそのような理由が考えられる。
最初は、1号環状線の周りに12号森小路線~平野~天王寺~17号西大阪線~淀川~12号森小路線と言った路線が計画され、12号森小路支線と17号西大阪線のみが事業化された。これらの路線が中途半端な路線となっているのはこのためである。森小路線終点部には南伸できる構造が残されており、一部は森小路ミニパーキングエリアとなっている。
1970年代の計画では、1960年代の計画とは少し異なるルートの計画となった。JR大阪環状線の少し外側に建設する計画であった。片側3車線で計画されていた。また、途中に「長堀線」という連絡線も計画されていた。境川運河跡地の道路には、異様に広い中央分離帯があり、第二環状線の建設予定地と推定される。
1970年の計画は沿線住民の反対などから計画は進まなかった。そして1982年に新たな第二環状線計画が出された。この計画は、淀川左岸線、城東線、大阪泉北線、大和川線、湾岸線と複数の路線から構成されていた。しかし、この構想も実現せず、大阪泉北線の構想は中止、この第二環状線の計画も廃止となった。
そして現在、大阪都市再生環状道路という計画が進行中である。これは、2号淀川左岸線、近畿自動車道、14号松原線、6号大和川線、4号・5号湾岸線を結んで第2の環状道路を構成する計画である。現在事業が進められており、2020年3月29日には6号大和川線が全線開通。残る区間は2号淀川左岸線2期、延伸部のみであるが、大阪都市再生環状道路の完成は2032年である。
2032年に大阪都市再生環状道路が完成すると、ついに大阪第2の環状計画が実現することになる。最初の1960年代から実に70年ほどの歳月が流れたことになる。
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最終更新:2025/12/12(金) 04:00
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