120型電気機関車(DB)とは、ドイツ鉄道が保有する交流型汎用電気機関車である。
1970年代、当時西ドイツを中心に特急運用についていた103型電気機関車(DB)は、長年に渡るTEEやIC等の特急運用で高速運転を続けたため、老朽化が進み、早急な置き換えが必要とされていた。そこで当時の西ドイツ国鉄はこれに代わる新型車両として、120型電気機関車を開発した。
この車両は従来の車両とは違い、当時まだ完成したばかりのVVVFインバーター制御を採用、三相交流誘導電動機を使用することによりメンテナンスコストの削減を狙った。また、旅客列車だけでなく、貨物列車も牽引できるような設計になっており、どちらの運用もこなせる万能型機関車として開発された。また、試運転でも良好な結果を出した。そして1980年代後半に量産機が製造開始され、そのまま当時最新鋭の万能機関車として華々しくデビューする・・・筈だった。
試運転では好調な結果は出せたが、実際に本運用に付かせてみると、高速運転時のトラブルが頻発、モーターの出力も不十分で、なおかつ現在では当たり前の技術であるVVVFインバーター制御も、この車両が製造された当時はまだまだ完成したばかりの技術で、問題が続出した。結局この車両は最終的にはあまりいい結果を出せず、60両ほど量産されたところで製造は打ち切られた。この製造数は103型電気機関車半分にも届かない数字である。
現在では西ドイツ国鉄と東ドイツ国鉄が合併、民営化されたドイツ鉄道の所属車両として、在来線をメインとした運用に就いているが、一部の車両が老朽化や新型車両の増備等により休車になっている。あまりいい評価が出なかった機関車だが、現代に至るまでのドイツの新型電気機関車の基礎部分は殆どこの車両をベースにしており、ドイツの鉄道技術向上に貢献した車両である。
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最終更新:2023/06/05(月) 15:00
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