SCP-5983とは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。
| SCP-5983 | |
| 基本情報 | |
|---|---|
| OC | Thaumiel |
| 収容場所 | N/A |
| 著者 | Rounderhouse |
| 作成日 | 2020年3月10日 |
| タグ | jam-con2020 thaumiel 物理学 確率 |
| リンク | SCP-5983![]() |
| SCPテンプレート | |
SCP-5983は、ワイオミング州ドローイング郡での爆発力がすごければすごいほど、ニューヨーク市地下鉄はスムーズに運行するという事象。……はぁ?
爆発力とスムーズな運行の間にある関係についての方程式はいまだ解明されていないが、比例的であると理解されている。2016年にこの関係が判明して以来、財団はこのオブジェクトについて実験をおこなっている。その結果を語っていこう。
まず、2016年6月27日。このときは0.05ktのTNT相当の爆発を起こした。このとき、統計的な効率の大幅な上昇はなかったが、研究員はニューヨーク州都市交通局 (MTA) のウェブサイトに寄せられた苦情の減少を確認した。
2016年7月2日。今回は0.5ktのTNT相当の爆発だ。この日機器の故障で発生した1路線の遅延は、財団の予想よりはるかに早く解消され、運行がすみやかに復旧した。
2016年7月13日。今度は1ktだ。この日、列車は予定時刻通りに正確に運行され、遅延も前倒しも発生しなかった。……前倒し?
そう、1ktはいわば通常運行を維持するための爆発だったというわけである。ダイヤの維持に1ktの爆発が必要な地下鉄っていったい……。じゃあ2ktなら? ということで2016年7月23日に2ktを爆発させてみたところ、今度は列車が数分前倒しになった。従業員は飛び込み自殺を図ろうとした人物を積極的に線路から引き離してまでこの前倒し常態を維持しようとした。いや、自殺阻止はともかく、前倒しってそれはそれでどうなんだろう。
しかし財団は2016年8月1日にはこんどは3.5ktを爆発させてみた。2ktの時点で前倒しだったのだからどうなるかと思えば、なんと列車は定期的に現実と物理法則を無視し目的地に素早く到着するのが確認された。時には単純に駅と駅の間をテレポートすらしてみせた。カント計数機はヒューム変動を測定できなかったが、これは地下鉄の効果による可能性があると推測されている。
そして次は……えっ、もう十分わかったって?それは困った。
言うまでもなく、爆発させたら地下鉄がスムーズに運行されるだけのオブジェクトに、300弱もの実験は要らない。しかも、財団の調査では、1日に3回も実験が起きたことさえあったという。これにはO5評議会も呆れ果て、予算と爆薬の無駄遣いを防止せんと監督評議会投票が行われ、12-1でSCP-5983の実験中止が決まった。
唯一否決、つまり実験続行に票を投じたO5-12。おそらくは、彼がSCP-5983の実験を主導したのだろう。しかし何の目的で?これは、当人のコメントを見れば説明を尽くすよりもわかりやすかろう。
しかしこのオブジェクト、どのへんがThaumiel (財団の最終兵器) なんだろうか。
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最終更新:2025/12/14(日) 18:00
最終更新:2025/12/14(日) 17:00
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