TCP/IP 単語


ニコニコ動画でTCP/IPの動画を見に行く

ティーシーピーアイピー

1.3千文字の記事

TCP/IPとは、インターネットの一連のプロトコル群である。

概要

まず、スラッシュの前と後ろで区分けが行われている。スラッシュよりも前、TCPトランスポート層(OSIの7層モデルでもトランスポート層)のプロトコル、つまりコンピューターから送る前、およびコンピューターに到着した後のことをつかさどるプロトコルスラッシュよりも後、IPインターネット層(OSIの7層モデルではネットワーク層)のプロトコル、つまりコンピューター間の通信をつかさどるプロトコルである。

なお、ネットワーク機器同士の接続はTCP/IPが直接かかわる範囲ではなく、より下部のリンク層(OSIの7層モデルでは物理層・データリンク層)の管轄である。TCP/IPに引き渡す前、およびTCP/IPから引き渡された後も同様にTCP/IPが直接かかわる範囲ではなく、アプリケーション層(OSIの7層モデルではセッション層・プレゼンテーション層・アプリケーション層)がこれを担う。

インターネット層

ここでは、パケットのやり取り、およびそれにかかわる様々なメッセージ処理を行う。

基盤となるプロトコルIPであるが、このIPには以下の2つのバージョンがある。

IPv4
1980年に策定されたプロトコル。32ビットアドレス間を持つ
IPv6
1995年に策定されたプロトコル128ビットアドレス間を持つ

現在流はIPv4だが、IPv4アドレスが枯渇しつつあることに伴い、IPv6への移行が進められている。

IPのパケットは、ルーターによるルーティングで、複数のネットワーク間を移動していく。これにより、世界中のコンピューターがつながることができる。

なお、IPの診断のために用いられるICMPICMPv6も、このインターネット層に組み込まれている。ただし、これはIPの上で動作するプロトコルである。

トランスポート層

ここでは、セグメントのやり取りを行う。ここのプロトコルでよく使われるのはTCPUDPであるが、それだけではない。

TCP
1974年に策定されたプロトコルデータ転送や順序を保する。その代わりプロトコル自体はやや重めで、小コンピューターに搭載するにはやや苦労がいるとされている
UDP
1980年に策定されたプロトコルデータを送るだけ送って、到着も順序も保しない。仕様もたった3ページと少なく、小コンピューターにも搭載が容易とされている
DCCP
2006年に策定されたプロトコル輻輳制御などは行うが、到着や順序を保することはしない
SCTP
2000年に策定されたプロトコル。役割はTCPと同じだが、TCPとは異なり、フレーム志向である

これらはいずれも送信元のポート番号から、送信先のポート番号への伝送を行う。送信時は、アプリケーション層から受け取ったペイロードを、ヘッダーなどをつけたうえでセグメントにし、インターネット層にペイロードとして引き渡す。受信時は、ポートに到着したセグメントを、適切な処理(エラーチェックなど)を施したうえでアプリケーション層へ引き渡す。

関連動画

関連ニコニコQ

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

兄弟記事

掲示板

掲示板に書き込みがありません。

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
大和(艦これ)[単語]

提供: カミカゼ

もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/08(月) 22:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/08(月) 22:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP