USエアウェイズとは (ユーエスエアウェイズとは) [単語記事]

USエアウェイズ(US Air ways)とは、かつてあったアメリカの航空会社である。

概要

本社はアリゾナ州テンピ。ジュポン家が経営していた"アレゲニー航空(Allegheny Air lines)"が前身。

元々は中規模航空会社であったが、1979年、前年の航空自由化を受けて大手化を目指し"USエア(US Air)"に改称。他中規模会社の買収で勢力を拡大するが、評判の良かった会社を高値で買収するなど強引な手を使ったためにUSエアの評判は低下、90年代には「全米で最も業績の悪い大手航空会社」の悪名を頂戴してしまった。

その後は97年の"USエアウェイズ"への改称やエアバスへの機材統一で経営効率化を図るも、2001年の911 同時多発テロで大打撃を受け翌02年に破産、一度は会社再建に進むもまたも挫けて04年に再度破産してしまう。この後アリゾナを本拠地とする航空会社アメリカウエスト航空に吸収されたが、社名はUSエアウェイズが引き継がれている。

2009年に深刻なバードストライク事故を起こしたが乗員の適切な判断と高度な技量により奇跡的に全員が助かり、当時のニューヨーク州の知事により「ハドソン川の奇跡」と称えられた。　

2000年代は度々他大手航空会社に合併を持ち掛けては断られていたが、最終的に2013年にアメリカン航空との合併を発表、15年に合併作業を終えてUSエアウェイズのブランドは消滅した。