いだてん〜東京オリムピック噺〜とは、2019年1月6日から放送されている、第58作目の大河ドラマである。
概要
1912年に日本人が初めて参加したストックホルムオリンピックから、1964年に開催された東京オリンピックまでの近代現代史を、オリンピックに関わった人々の目線から描かれる群像劇。主人公は前半がストックホルムオリンピックに参加し、箱根駅伝など日本陸上界の基礎を作り上げた「日本マラソンの父」金栗四三、後半が東京オリンピックの招致を実現させた田畑政治。これに加え、語り手兼狂言回しとして落語家・古今亭志ん生の3人が物語の中心となる(本作は、古今亭志ん生の創作落語という設定のため、クレジットには"語り"ではなく"噺"と表記されている)。
本作のテーマが近代オリンピックとなったのは、放送される2019年が、2020年東京オリンピックの開催前年にあたるためである。主人公が複数存在するのは、2006年の功名が辻以来、かつ主役が途中で交代するのは2000年の葵徳川三代以来のこと。また、幕末を含まない近現代を舞台にした大河ドラマは、1984年の「山河燃ゆ」(昭和前期)、1985年の「春の波濤」(明治後期~大正)、1986年の「いのち」(戦後~現代)の、いわゆる大河近代三部作から33年ぶりとなる(※いずれも、スペシャルドラマ枠の「坂の上の雲」を除く)。
脚本・宮藤官九郎、音楽・大友良英など、大ヒットした連続テレビ小説「あまちゃん」のスタッフが再集結し、キャストも同作に出演した俳優が多数参加している(主要スタッフ・キャストは下記参照)。なお、本作は大河ドラマ初の4K映像作品である。
スタッフ
- 作:宮藤官九郎
- 音楽:大友良英
- テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
- テーマ音楽指揮:下野竜也
- テーマ音楽編曲:江藤直子
- 題字:横尾忠則
- タイトルバック画:山口晃
- タイトルバック製作:上田大樹
- スポーツ史考証:真田久、大林太朗
- 風俗考証:天野隆子
- 衣装コーディネート:宮本まさ江
- 所作指導:橘芳慧
- マラソン指導:金哲彦
- 落語・江戸ことば指導:古今亭菊之丞
- 熊本ことば指導:志水正義
- 芸能考証:友吉鶴心
- 馬術指導:田中光法
- 副音声解説:宗方脩
- 制作統括:訓覇圭、清水拓哉
- プロデューサー:岡本伸三、家冨未央
- 演出:井上剛、西村武五郎、一木正恵、大根仁
キャスト
主人公
東京高等師範学校・大日本体育協会
- 嘉納治五郎:役所広司
- 大森兵蔵:竹野内豊
- 大森安仁子:シャーロット・ケイト・フォックス
- 永井道明:杉本哲太
- 可児徳:古舘寛治
- 二階堂トクヨ:寺島しのぶ
- 人見絹枝:菅原小春
- 岸清一:岩松了
- 武田千代三郎:永島敏行
- 野口源三郎:永山絢斗
- 徳三宝:阿見201
三島家・天狗倶楽部
- 三島弥彦:生田斗真
- 三島弥太郎:小澤征悦
- 三島和歌子:白石加代子
- シマ:杉咲花
- 増野:柄本佑
- 吉岡信敬:満島真之介
- 中沢臨川:近藤公園
- 押川春浪:武井壮
- 本庄:山本美月
熊本の人々
- 金栗実次:中村獅童
- 金栗信彦:田口トモロヲ
- 金栗シエ:宮崎美子
- 金栗スマ:大方斐紗子
- 春野スヤ:綾瀬はるか
- 春野先生:佐戸井けん太
- 池部幾江:大竹しのぶ
- 池部重行:高橋洋
- 美川秀信:勝地涼
東京の人々
- 美濃部孝蔵(後の古今亭志ん生)・語り:森山未來
- 清水りん(後の美濃部りん):夏帆
- 小梅:橋本愛
- 清さん:峯田和伸
- 黒坂辛作:ピエール瀧→三宅弘城
- 橘家圓喬:松尾スズキ
- 万朝:柄本時生
- 村田富江:黒島結菜
- 村田大作:板尾創路
1964年東京五輪招致チーム
- 東龍太郎:松重豊
- 平沢和重:星野源
- 岩田幸彰:松坂桃李
志ん生一家と弟子など
- 古今亭志ん生・噺:ビートたけし
- 美濃部りん:池波志乃
- 美津子:小泉今日子
- 今松:荒川良々
- 五りん:神木隆之介
- 知恵:川栄李奈
その他
- 伊藤博文:浜野謙太
- 大隈重信:平泉成
- 永田秀次郎:イッセー尾形
- 加納久宜:辻萬長
- 田島錦治:ベンガル
- 内田定槌:井上肇
- 夏目漱石:ねりお弘晃
- クーベルタン:ニコラ・ルンブレラス
- ラザロ:エドワード・ブレダ
- ダニエル:エディー・アンドレ
関連動画
関連項目
- NHK
- 大河ドラマ
- 宮藤官九郎
- オリンピック
- 東京オリンピック(1964年)
- 東京オリンピック(2020年)
- 箱根駅伝
- あまちゃん
- NHKの本気
外部リンク