アイドルマスター（アーケード）

『アイドルマスター』（THE IDOLM@STER）とは、2005年にナムコ（現バンダイナムコゲームス）が稼働を開始したアーケードゲームである。略称は「アケマス」。動画のタグは「アケ升」が広く使われている。

概要

『アイドルマスター』のシリーズ第1作目。開発はメトロが担当。

芸能事務所「765プロダクション」の新米プロデューサーとなり、個性派揃いの10人のアイドル候補生から1～3人を選んでユニットを結成し、限られた期間の中、レッスンや営業、オーディションを通してトップアイドルへと育て上げるゲーム。ジャンル的には、『プリンセスメーカー』や『ときめきメモリアル』のような、キャラクター育成シミュレーションゲームに分類される。

2007年1月25日に、家庭用移植版であるXbox 360版が発売された。

登場アイドル

• 天海春香
• 高槻やよい
• 萩原雪歩
• 如月千早
• 菊地真
• 双海亜美・真美
• 三浦あずさ
• 水瀬伊織
• 秋月律子

稼動後

初期に比べ台数こそ減ってはいるが、今も全国各地のゲーセンでオーディションが繰り広げられている。
2008年9月、ファン数全国ランキングのトップ戦線でファン10億人を超えるプロデューサーが現れ、表示がおかしくなる(桁が一億の位までしかなかったため)という不具合が発生し、話題になった（アイドルマスターアーケード版情報(2008/9/9)）

なお、現在ではカンスト達成者が複数名出ているが、内部的には正しく計算されており、順位も内部数値順に正しく並べられている。

オンラインからオフラインへ…

そしてついに、バンダイナムコゲームスは2010年5月28日、「（同年）9月1日の午前1時59分を以って、アーケード版のネットワーク接続サービスを終了する」と発表した。（…併せて、公式による実質的な稼動終了通告である（と観て正解だと思う）。）

5周年を迎えた人気シリーズの源流に対するこの仕打ち決断は、全国各地のファンに衝撃が走った。

シリーズ4年半の歩みを収めたベストアルバム「THE IDOLM@STER BEST OF 765+876=!!」の発売もあって、一部ファンの間では「シリーズ終焉の始まりか！？」「いや、アイマス2が出るんだよ！…たぶん。」といった憶測が飛び交っていた。（しかしながら、「アイマス2が出る」はホントになった、家庭用のみだけど。まさに「嘘から出た誠」である。また、「シリーズ終焉の始まり」は、後に別の出来事で起きそうになるとは、この時点で誰もが知る由も無かった…。）

しかし実際はそういう半ネタ的なことではなく、今回のサービス終了を決断した張本人であるイシイ氏がスタッフコラム上で次のように述べている。

最大の問題となったのは、サービス開始から5年が経過することによって、サーバーの機材がすでに耐用年数を超えて、いつ致命的な問題が発生してもおかしくない状況にあることです。
古い設計のシステム構成なので、故障が発生した時のリカバリーもしにくいという問題もありました。

（引用元：スタッフコラム「5年目の決断」）

「じゃあ、サーバーを買い換えたほうがいいんじゃね？」と思うところではあるが、何だかんだでそこはビジネスの世界。
5周年に近づくに連れてか、筐体の設置台数が減少していっているらしく、その結果、買い替えどころか、維持費用すら捻出しがたい状況になってしまったという。

そして、「サービス終了」という苦渋の決断をせざるを得なかった…というわけである。

ユーザーを始めとする我々からしても歯痒いところだが、シリーズを展開している会社が無理して赤字になるのも困るので、そこは理解しなければならない。（ちなみに、同日同時刻にアケマスと同一仕様の筐体である「みんなで鍛える全脳トレーニング」もサービス終了となった。）

そして9月1日当日、アケマスオフライン化記念イベントが行われつつ、多くのプロデューサーたちに惜しまれながらもオンラインサービスは幕を閉じたのであった。

この後、オフラインゲームとなっていくアーケード版が全国各地でどうなってしまうのか、暫くは目が離せないであろう。（稼動初期～中期の状況を考慮すると、ほぼ一斉撤去な気がするが。）

アーケード版終了に関して

アーケード版をプロデュースしてきたそれぞれのプロデューサー。ある者はアーケード版のみに拘り続け、ある者はアーケード版をメインで家庭用もプレイし、ある者は両方ともメインにプレイしてきた。そして、アーケード版終了を受けて、「俺の中でアイマスは終わった」と引退した者がいれば、「どんな形であれ、続編が出るというのなら歓迎する」と続行する者もいる。

アーケード版終了に関して「アケマスありがとう動画」といったお別れイベント系動画がアップされてはいるが、決してシリーズ自体が終了してしまったわけではない。どのプラットフォームでリリースされようとも、これからも続けるプロデューサーたちの情熱が冷めない限り、また、各々のプラットフォームを通じて興味を持った者たちが今日も出てきている限り、このシリーズは今後もプレイされ続けられ、且つ楽しまれていくのである。

（「全てを繫ぐものが1つでも狂わない限りは」…コレを書いた私は、あの日が来るまでそう信じていたのである。）

関連動画

歴史

関連チャンネル

関連コミュニティ

関連項目

• アイドルマスター
  
  • アイドルマスター（Xbox 360）
  • アイドルマスター2
    
    • 9・18事件（アイマス終了のお知らせ）
• カラフルハイスクール
• アケマス派
  
  • アケマスありがとう動画
• 無敵艦隊

外部リンク

• THE IDOLM@STER [アーケード版情報]