アイドルマスターrelationsとは、月刊コミックREX誌上で連載されていた、アイドルマスターの漫画化作品である。
作者は上田夢人
角川版、ユア・メッセージに続く第3の漫画、Xbox360版の発売にあわせて開始された。
当初は単行本1巻分で終了の予定だったが、好評であったため、2巻に延長された経緯をもつ。
第1話のラストや、千早とプロデューサーやライバル達の過去など、やや影のある作風が特徴。
魔王エンジェルや佐野美心などの主要人物からレッドショルダーなどのチョイ役にいたるまで、ゲーム中のNPCやCPUに容姿と性格を与え、半ばオリジナルキャラクターとして活躍させている。
表のヒロイン美希、裏のヒロイン千早、ライバルである東豪寺麗華を中心とするシナリオを描くことを最優先し、無理にアイドル全員の見せ場を作ろうとしていないため、765プロのアイドルの扱いにやや偏りがある。美希とユニットを組んでいた伊織と雪歩、そのプロデューサーである律子、既にラジオ番組を持っている春香がサブキャラとして存在感を示している限界であり、その他のアイドルは本当に脇役としての立場しか与えられていない。
作者がアーケード時代からのPであるため、藪下幸恵やレッドショルダーなどのアケマスPにしか通じないネタから、春場所の挨拶「はるかっかー」、老人ホーム「ニコニコの里」、亜美真美のソロユニット「とかちつくすZE」などのニコニコネタ、果てはペンギンの着ぐるみを着るやよいというゼノグラシアネタまで幅広く用いている。
作品独自の事項についてのみ説明する、基本事項は「アイドルマスターの登場人物の一覧」を参照のこと。
表のヒロイン。
街を歩いていたところを、スカウトの手伝いをしていた春香に見出され、その場は去るものの、街頭スクリーンに映し出された千早に見とれているところをプロデューサーに説得され、765プロ入りする。
伊織、雪歩とのトリオ「ナムコエンジェル」として活動していたがプロデューサーの方針により解散させられ、ソロ活動を開始するハメになってしまった。
トップアイドルになってナムコエンジェル再結成を認めさせるのが目標。
ちなみに「ナムコエンジェル」は、ゲームでユニット名を空欄で決定した場合に自動で入力される名前が由来。
裏のヒロイン。
ランキング1位になったり、レコード店にポスターが大量に貼られるなど、トップアイドルとして君臨している。
「蒼い天使」「伝説の歌姫(セイレーン)」「ボーカルマスター」などの二つ名が付くクールビューティーとして評価される一方、「笑顔の無いアイドル」とも呼ばれ、「いつも冷たいカンジ」と敬遠するものもいる。
ある出来事から頂点とは孤高なものだと考え、好意的に接してくる美希にも冷たく当たるが、その孤独に耐えられる強さを持っているわけではない。
ファンが「CHIHAYA」と呼ぶ1コマがあり、これが芸名だと思われるが、ランキング番組や記者は本名で呼ぶ。
ナムコエンジェルのメンバー、解散後は雪歩とのデュオ「D・LOVE」として活動継続。
東豪寺麗華とは旧知の仲で、彼女の今のやり口を苦々しく思っている。
伊織と同じく、ナムコエンジェル解散後はD・LOVEとして活動。
ユニット名の由来は、ゲーム中の数合わせCPUのユニット名より。
代表曲は「My Best Friend」
美希の担当となったプロデューサーの代理としてD・LOVEをプロデュースする。
ラジオ番組「春香と会える場所」(通称春場所)のパーソナリティ。
後にあずさとデュオ「BLACK PRINCESS」を結成する。
ユニット名の由来は、この漫画では珍しく、ゲーム中ではなく二次創作の黒春香。
千早をトップアイドルに導いた敏腕プロデューサー。
ある出来事をキッカケにプロデュース業を離れスカウトに転身していたが、社長命令で復帰した。
DNAプロ所属のアイドル。
圧倒的な才能の持ち主だが、表舞台に立とうとせず、老人ホームの慰問にこだわっている。
名前の由来はゲーム中の数合わせCPU。
プレイヤーのLvより高くなるように設定されているため、最大Lvの16で登場することも珍しくはなく
それは劇中のネタにもなっている。
DNAプロ所属の売れっ子プロデューサー、今作では美心の担当、765プロのプロデューサーとは旧知の仲。
千早の脆さ、プロデューサーの甘さを指摘し、また先輩として激励もしてくれる。
名前の由来はゲーム中のNPCユキエと、そのPであるヤブシタ。(アーケードのみ登場)
DNAプロは、掲載誌であったコミックREXの出版元である一迅社の前身にあたるスタジオDNAより。
※ネタバレ含む詳細は「東豪寺麗華」「魔王エンジェル」の単語記事参照
東豪寺財閥の娘にして、東豪寺プロダクション所属のユニット「魔王エンジェル」のリーダー兼プロデューサー。
さる理由から、アイドルなど虚像だと言い放ち、ファンを手駒としか思わず、曲やキャラのパクリ、審査員の買収など、プロデュースには手段を選ばない。
魔王エンジェル唯一の貧乳であり、パットを着用している。
作中でニューシングル「ゆるして☆パイタッチ」をリリースしている。
ユニット名の由来はNPCの魔王エンジェルだが、麗華自体に元ネタは存在しない。
東豪寺姓は、角川版漫画や小説版に登場する西園寺プロに対応させたもの。
初期設定では、残り二人と同じようにNPC名から「永瀬麗子」になる予定だったが、他ゲームの重要キャラと同名はまずかろうという理由で今の名前になった。
作者によれば、アイドルマスターSPに登場する可能性があったらしい。
※ネタバレ含む詳細は「朝比奈りん」「魔王エンジェル」の単語記事参照
魔王エンジェルのメンバー、名前の由来はNPCのあさひなりん。
ツインテールで巨乳、作中では麗華やその他アイドルの行動に引いてるシーンが目立つ。
※ネタバレ含む詳細は「三条ともみ」「魔王エンジェル」の単語記事参照
魔王エンジェルのメンバー、名前の由来はNPCの三条ともみ。
今の麗華のやり口に対して思うところがあるようだが、その理由も知っているため、咎めてはいない。
ちなみにこの三人の年齢は17~18歳の設定だが、細かくは決めなかったという。
※ネタバレ含む詳細は「レッドショルダー(アイドルマスター)」の単語記事参照
東豪寺プロ所属のデュオユニット、麗華がBLACK PRINCESSを妨害するために送り出した。
1コマのみの登場、それぞれの名前は不明。
名前の由来は同名のNPC(アーケードのみ登場)、もちろん更に辿ればボトムズとなる。
単行本2巻99ページ、真の苗字が”菊池”になっているミスがある
単行本化の際、数箇所加筆がなされ、それによって雰囲気が変わったシーンがある。特に顕著なのが2巻38~41ページの追加分で、雑誌掲載時では美希の話をあっさり斬って捨てた千早が少し耳を貸している。
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最終更新:2025/01/09(木) 02:00
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