ウマ娘 シンデレラグレイ 単語


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ウマムスメシンデレラグレイ

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ウマ娘 シンデレラグレイとは、漫画:久住太陽、脚本:杉浦理史、漫画企画構成:伊藤隼之介(原作:Cygames)による漫画作品である。集英社刊「週刊ヤングジャンプ」にて2020年28号より連載中。

Cygamesによるメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の一作。「ウマ娘」については当該記事を参照。

概要

ウマ娘「オグリキャップ」を主人公とする完全新作漫画。雑誌媒体で連載されるウマ娘の漫画作品は本作が初となる。脚本にアニメ『ウマ娘 プリティーダービー』でシリーズ構成を務めた杉浦理史、漫画企画構成として同じくプロデューサーを務めた伊藤隼之介が名を連ねており、同作と同じく実在の競走馬の物語をモチーフとしたストーリーが展開される。

オグリキャップが東京のトレセン学園に転入する前から物語がスタートするため、これまであまりスポットが当たらなかった中央以外のトレセン学園が第1R(1話)から大きく登場している。また現存する全国15場の地方競馬場に対し、ウマ娘の世界でも同じ場所に地方レース場が存在することが改めて明示された[1]。地名の表記はカサマツサガのみカタカナになっている。

あらすじ

地方で開催されるエンターテインメントレース「ローカルシリーズ」が開催される岐阜県羽島郡のカサマツレース場。設備も人員もウマ娘も中央(トゥインクルシリーズ)とはレベルが違うと言われるそこはレース当日も閑古鳥が鳴いており、トレーナーの北原穣は心の底から応援したくなるようなスターの不在を嘆いていた。

そんなある日、「ローカルシリーズ」で活躍するウマ娘を指導・育成するカサマツトレセン学園(正式名称:岐阜ウマ娘カサマツトレーニングセンター学園)に入学した常識外れの新入生オグリキャップ。その走りを見た北原は彼女こそが待ち望んでいたスターだと確信し、一緒に天下を取ろうとスカウトする。

登場人物

カサマツレース

オグリキャップ個別記事
主人公。桁外れの大食い。学園やレースのことをよく知らないなど、クールに見えてどこかずれているが純粋な性格。
生まれた時は立ち上がれないほど膝が悪く、母に毎日数時間もマッサージをしてもらって歩けるようになった。レースに出走することや勝つこと以前に走れることに喜びを感じている。柔軟な膝が生み出す超前傾姿勢の走りが持ち味。
基本的にジャージ姿であるが人一倍朝練や鍛錬を行っているせいで常に泥で汚れており、これが理由でノルンエース、ルディレモーノ、ミニーザレディの3人からは後にノルンがオグリの実力を認めるまで「泥ウサギ」と馬鹿にされていた(当のオグリ本人は全く気にしてはいなかったが)[2]
前述のとおり、幼少時代の経緯から走れる事を喜びとするあまりレースでの勝負事には無関心だったが、新バ戦でフジマサマーチに敗れたことやマーチから「お前の目標は何だ?」と問いかけられた事をきっかけにマーチへのライバル心を抱くようなる。
作者の久住氏はオグリの髪型を結構こだわっており、Twitter上で6パターンもの髪型の候補があったのを打ち明けている。
ベルノライト
オグリと同じカサマツトレセン学園の新入生。身長148cm、毛色は栗毛(髪:茶 眼:茶)。
「B」のヘアピンを2つ髪に付けている。
クラスで隣の席になったオグリを気に掛けており、オグリに誘われてチームメイトになった。
北原からは「ベル」、オグリからは「ベルノ」の愛称で呼ばれている。
実家はウマ娘専門のスポーツ用品店で、シューズや蹄鉄に詳しいことからオグリのシューズの調整を自ら買って出ている。
オグリが出場するジュニアクラウンの日に新バ戦に出場したが明確な描写は描かれず、惨敗を喫した模様。
ヘアピンのデザインや同じ栗毛色という点からツインビー[3]がモデルと推測され[4]、装蹄師の三輪勝氏の要素も取り入れられていると噂されている。
フジマサマーチ
クラスメイトの一人。身長170cm、毛色は芦毛(髪:薄浅葱 眼:赤)。
特待生として多くのトレーナーから注目される有力選手。性格は走ることに対して非常にストイックで、東海ダービーを目標としており、北原に東海ダービーも夢ではないと言われたオグリとデビュー戦から激突し、ライバルとして強く意識することになる。
一方で久住氏のTwitterでの裏話では新バ戦でのウイニングライブでライブ衣装を着るも顔を赤らめて羞恥に耐える姿を見せたり、ルームメイトのウォークダンサーに話しかけるタイミングを探るあまり不本意ながら長時間睨み続けてしまうといった茶目っ気が散見される。
モデルはオグリの笠松競馬場時代のライバルだったマーチトウショウか。
ノルンエース
クラスメイトの一人。身長167cm、毛色は鹿毛(髪:薄茶 眼:黒)。制服やジャージを緩く着崩している。
ベルノ曰く地元では有名だが、何故有名なのかは不明。
本来オグリのルームメイトだったが、荷物が片付いていないのを理由に彼女を物置部屋で寝かせた。悪目立ちしたオグリが気に入らずにいじめていたが、レースで対戦して実力差を思い知り、同時にウイニングライブで抜けた所を見せられて毒気を抜かれ、部屋に戻るように促して謝罪した(上述の通りオグリは彼女の悪意に気づいておらず、物置も快適な個室だと思っていたため残念がっていた)。
チームメイトのルディレモーノ、ミニーザレディとよくつるんでいる。親がダンス教室を開いており、オグリに謝罪する際にダンス教室の回数券を渡している。
ルディレモーノ
クラスメイトの一人。身長は165cm、毛色は月毛(髪:金 眼:黄)。
ギザっ歯でニンジンのワッペンをつけたスカジャンを着ている。すぐに耳を絞って怒るいかにもな不良だが、レース後に様子がおかしいノルンの手を握っていたり、ミニーの卑劣さには引く面もある。
ミニーザレディ
クラスメイトの一人。身長は147cm、毛色は青鹿毛(髪:黒 眼:緑)。
小柄で覆面をつけている。ルディレモーノのルームメイト。
3人組の中では学業優秀で分析力もあるが、嫌がらせにばかり頭を使っている。
ウォークダンサー
フジマサマーチのルームメイト。ストレートロングヘアで顔の右半分が前髪で隠れており、左耳に十字とリボンの耳飾りを付けている。
オグリ、マーチと同じ新バ戦でデビュー。新バ戦ではレース中盤のカーブで遠心力で押し出されてオグリと接触している。
久住氏のTwitterでの裏話で話しかけるタイミングを探るマーチに後ろから睨まれ続け、涙目になる姿が描かれている。
モデルはリードウォークか。
オーカンメーカー
オグリ、マーチと同じ新バ戦でデビューしたウマ娘。ジェットメーカーとはルームメイト。
セミロングで右側の髪の一部が白く、右耳に小さな王冠を被せている。
ジュニアクラウンでは3枠3番で出場。
モデルはフェートオーカンか。
サウスヒロイン
同上。黒いショートヘアで白いハチマキ、右耳に小さい星の飾りを2つ付けている。
新バ戦では道中先頭でレースを引っ張ったが、ペース配分を誤った為に最後の直線に入った所でバテてしまい、直後にフジマサマーチに抜かれ、アニメ版でお馴染みの「無理ぃー!!」を口にした。オグリの2戦目にも出場し、新バ戦同様に終盤にかけて先頭を引っ張ったがスパートをかけたオグリに抜かれてしまった(久住氏のTwitterの裏話ではこの2戦目の後のサウスの様子が描かれていて、また負けたことに悔しさのあまり自身のジャージを引っ張りながら大泣きしている)。
モデルはノースヒーローか。
セカイトーハー
同上。ロングヘアで前髪をオールバックにしてデコ出しにヘッドフォンをしている。
モデルはニッポンセイハーか。
ベーテシュガー
同上。ボブカットで右耳に小さいリボンを付けている。
モデルはベンテンシャトーか。
ジョイメーカー
同上。ショートカットで切り揃えた横髪の右側の一部が白くなっている。
モデルはフェートジョイか。
ウルトライチバン
同上。黒髪のツインテールで赤いハチマキ、左耳にリボンの付いた円形メダル型の飾りを付けている。
モデルはスーパーイチバンか。
ロイヤルチェリー
同上。ぼさぼさのショートカットにそばかす、左耳にサクランボの耳飾りを付けている。
モデルはチェリーロードか。
ジェットメーカー
クラスメイトの一人。オーカンメーカーとはルームメイト。
黒いロングストレートの髪を真ん中分けにしており、殿上眉をしている。
第1話では名前のみだったが、第8話のジュニアクラウンにて登場。
モデルはフェートジェットか。
北原穣(キタハラ ジョウ)
オグリとベルノのトレーナー。身長185cmの壮年くらいに見える男性。キャップ(頂点)と言う名前を気に入り、オグリキャップを唯一「キャップ」と呼び、ベルノに対しては「ベル」と呼んでいる。
中央でトレーナーを務める六平(むさか)を叔父に持ち、叔父への引け目からパチンコに明け暮れる荒んだ日々を送っていた過去を持つ。
一部読者の間では「アンカツ」こと安藤勝己騎手がモデルとする説と[5]「東海ダービー」に対する想いから鷲見調教師である説がある。
柴崎宏壱
マーチのトレーナー。オールバックの男性。
マーチに度々助言をするも、自身に対して不遜な態度をとるマーチの言動に頭を悩ませている。
一部読者の間では同じく笠松競馬場出身の柴山雄一騎手がモデルと噂されている。
?(名前未登場)
ノルン、ルディ、ミニーのトレーナー。そばかす顔の女性。
男性陣の不作法や不真面目な教え子達のおかげでしかめっ面をしていることが多い。
最初はマーチをチームに加えようと勧誘したがマーチは柴崎の方に加わった為、半ば消去法でノルン達3人をチームに加えたが、当の3人が練習をサボるといった素行不良に頭を悩ませている。
巌唯一
サウスヒロインのトレーナー。角刈りの男性。オグリの新バ戦の時、北原に出走表を持ってきたのもこの人。

中央

タマモクロス個別記事
キービジュアルで登場が示唆され、本編では第7Rから登場する。レースに負けた腹いせに名古屋できしめんを食べに向かったはずが電車を乗り間違えた事でカサマツにたどり着きその足でレースを見に行く。
スーパークリーク個別記事
キービジュアルに登場。
イナリワン個別記事
キービジュアルに登場。
シンボリルドルフ個別記事
ルナスワロー、ゴールドシチー、メリービューティーらが出場した中央の日本ダービーを、マルゼンスキーとミスターシービーと共に観戦席から観戦し、ゴールドシチーの走りを分析していた。
マルゼンスキー個別記事
シンボリルドルフと共に日本ダービーを観戦していたウマ娘。
ミスターシービー個別記事
同上。アニメ版に1カットだけ登場して以来の再登場となった。
ゴールドシチー個別記事
オグリ達の入学と同時期に中央で開催された日本ダービーに出場したウマ娘。直線でルナスワローをかわして先頭に立ったが、メリービューティーの豪脚に6バ身差の圧勝を許す。

その他

オグリキャップの母
オグリの母で元競走ウマ娘。デビューが決まったオグリに現役の頃に使っていた髪飾りを贈り、オグリの新バ戦ではラジオでレースを見守っていた。モデルはオグリキャップの母ホワイトナルビーか(作者が誕生日に触れている)。

題材となったレース・小ネタ

第1R

  • 第54回日本ダービー(1987年5月31日)に出走したゴールドシチーは4着(鞍上・本田優)。勝ち馬はメリーナイス(鞍上・根本康広)。2着のサニースワロー(鞍上・大西直宏)とは6馬身差をつけて圧勝

第2R〜第4R

  • オグリキャップの母ホワイトナルビーも笠松競馬場からデビューした元競走馬。オグリキャップの笠松時代と同じ鷲見昌勇厩舎に所属していた。
  • オグリキャップのデビュー戦(1987年5月19日)。史実での出走馬は1枠1番からマーチトウショウ、フェートオーカン、ノースヒーロー、ベンテンシャトー、オグリキャップ、リードウォーク、スーパーイチバン、ニッポンセイハー、フェートジョイ、チェリーロード。
  • レース中にオグリが時折足の痛みを覚える描写があり、ゲートで出遅れ、ゴール直前で足に力が入らなくなってフジマサマーチにクビ差で敗れている(史実でもオグリはマーチトウショウにクビ差で敗れ2着)。この時は度重なる練習でボロボロだったシューズがレース開始直後に遂に破れて爪先が剥き出しになった状態で走ったのが原因だった。
    これは笠松時代のオグリは成長が遅かった事と、幼少期の膝の変形のせいで脚部不安があった為にゲート出遅れが多かった事が元ネタと推測される。

第5R

第6R

第7〜9R

  • オグリキャップのジュニアクラウン戦(1987年10月4日)、及びベルノライトのデビュー戦(枠番・馬順は3枠3番)。
    ただし、史実の1987年10月4日は新馬戦が行われていない。
    また、ベルノライトのモデルと推測されているツインビーの新馬戦は史実では1987年10月10日。枠番・馬順は8枠8番で出走し、順位は3着である。
  • 本編ではオグリとマーチは新バ戦以来の2度目の対決となっているが、史実ではジュニアクラウンまでの間にオグリキャップとマーチトウショウは4度対戦し、2勝2敗と互角の成績で当レースは5度目の対戦だった。
    また、オグリが1番人気となった理由も史実ではオグリが前戦でマーチから2連勝したこともあって今回もオグリ有利というファンの予想があった為だったが、本編ではノルンとの対決(笠松2戦目)でのウイニングライブで「カサマツ音頭」を踊った事やトレセン学園での大食いっぷりの様子が新聞のトップに載ったことで話題になったのが遠因とされている。

第10R

  • オグリキャップの中京盃(1987年10月14日)。開催地が当時は地方と中央の共同使用であった中京競馬場であり初の芝レース。レースは圧倒的勝利を修めた事で、中央から注目を浴び、移籍を打診される事になる。

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関連リンク

関連項目

  • ウマ娘 プリティーダービー
  • Cygames
  • 週刊ヤングジャンプ
  • 笠松競馬場
  • 漫画作品一覧

脚注

  1. *本作以前にはハルウララが出走した高知レース場が登場しており、アニメの用語集でトゥインクル・シリーズ(中央)の他に地方の主催者が開催するレースが存在することが示されていた。
  2. *史実でも現役時代のオグリは灰色の馬体に所々白色が混じった、お世辞にも綺麗とは言えない毛色だった。
  3. *笠松競馬場で出走していた(1度だけ中京競馬場に行った事がある)実在した競走馬。1987年10月10日の新馬戦から1990年10月4日を最後に引退するまで合計45戦出走した。
  4. *「ベルノライト」という名前に関しては同名のゲーム「ツインビー」の要素(パワーアップアイテムの鐘(「ベル」)、自機のパイロット名が「ライト」)を組み合わせたという説、又は単に「ライトノベル」を並び替えただけという説等がある。
  5. *根拠の一つとして、氏が中学2年の時に両親が離婚するまでの名字が「北浦」だったため。
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