わたしはわたし
母は泣いた
悔しくて泣き続けた
では娘のわたしはどうだ歴史は繰り返すとか
血の宿命だとか
戯言を信じるくらいなら
最初から勝負になんて
挑みはしないわたしの未来を創るのは
あくまでもわたしだ
エアメサイアとは、2002年生の日本の元競走馬・繁殖牝馬である。
主な勝ち鞍
2005年:秋華賞(GI)、ローズステークス(GII)
父サンデーサイレンス、母エアデジャヴー、母父ノーザンテースト。父の説明はもういいだろう。母は現役時代2勝を挙げ、桜花賞と秋華賞で3着、オークス2着の実績を持つ。叔父は二冠馬エアシャカール。1歳上の兄エアシェイディも重賞馬であるが、2008年のAJCCの話なので今回はあまり関係ない。
デビュー戦を勝ち、2戦目はオークス3着馬ディアデラノビアの2着。3戦目に格上挑戦したOPエルフィンSで勝利し、牝馬クラシックに歩を進める。
・・・が、桜花賞トライアルのフィリーズレビューではラインクラフトに寸前で差され3着。桜花賞はそのラインクラフトとシーザリオに完全に置いていかれ4着。ラインクラフトが路線変更しチャンスだったはずのオークスは、完璧なレースをしたのにシーザリオがありえない位置から差し切ってしまい2着。・・・勝ち切れなかった母の生き写しかと思うような善戦続きである。春にやり合ったラインクラフトは桜花賞馬として初めてNHKマイルカップを制し、シーザリオは後にアメリカンオークスを圧勝して日本馬初の米GⅠ馬となった。要するに相手が強すぎたのである。
秋、シーザリオは故障で離脱し、相手はラインクラフト1頭。元々ラインクラフトがオークスを回避したのも距離不安があったからで、距離が伸びる秋華賞戦線なら、と言われていた。トライアルのローズSでは最速上りでラインクラフトをきっちり捉え重賞初制覇。堂々と秋華賞に乗りこんだ・・・が、またラインクラフトに1番人気を奪われる。エアメサイアが侮られたというより、ラインクラフトがそれだけ強かったということだろう。ラインクラフトが1.8倍、エアメサイアが2.5倍、3番人気のデアリングハートがなんと20.6倍。完全な二強ムードだった。
本番、ラインクラフトは距離延長に対策して5,6番手に控える競馬に出る。対してエアメサイアは中団の馬群で脚を溜める自分の競馬。馬群は一団となったまま3コーナーに入り、ラインクラフトは外目をマクるように進出。エアメサイアも馬群の間でポジションを上げる。そして4角、馬群がばらけた間を突いてギアを入れた。しかしこの時ラインクラフトはすでに前を捉え、後続を3馬身あまり突き放していた。またダメなのか…。
しかし、今回は違った。残り200mでもう一段ギアを上げ、ラインクラフトを猛追。少しずつ着実に差を詰めていく。ラインクラフトも最後まで粘ったが、ゴール板寸前でエアメサイアが追いつき、もう二完歩でクビ差まで離して勝利。自身の悔しさ、そして惜敗続きだった母の悔しさを晴らす勝利となった。
その後、エリザベス女王杯では後ろすぎたか5着。翌春は中山記念から始動し、先行策からよく粘るが逃げたGⅡ大将バランスオブゲームにはぶっちぎられ3着。阪神牝馬Sはラインクラフトの影も踏めず2着。ヴィクトリアマイルではラインクラフトが撃沈したものの、完璧に立ち回ったダンスインザムードに粘られ2着。・・・また善戦マンに逆戻り。この後爪の不安で出走できないまま、翌年2月、所属する伊藤雄二厩舎の解散と共に引退した。
社台ファームで繁殖入りしたが、初仔が4勝を挙げたがなんだかパッとしない産駒成績。そして2014年、5頭目の仔を産んだ後、放牧中の事故が元で急死。わずか12年の生涯を閉じた。
その翌年、産駒のエアスピネルが強い競馬でGⅡデイリー杯2歳Sを勝利し、朝日杯FSでは2着に食い込んだ。翌年のクラシックでは皐月賞4着、ダービー4着、菊花賞3着の成績を残した。翌年にはG3重賞2勝するなどの活躍を示した。
なんで秋華賞がないんだ・・・
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最終更新:2025/12/10(水) 18:00
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