クソゲーオブザイヤー2020 単語


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クソゲーオブザイヤー2020(KOTY2020)とは、2020年の1月1日から12月31日の間に発売されたゲームの中で一番のクソゲーを選評・総評したものである。

この年について

据置部門のノミネート作は5作と前年に引き続き豊作となった。まずは「Kentucky Route Zero: TV Edition」。「文章で物語を語ること」にこだわったアドベンチャーゲームであり、オリジナルの英語版はゲームレビューサイト「Rock, Paper, Shotgun」からGame of the yearを授与されるほどの良作であったが、日本語版はあまりにも壊滅的な翻訳のせいで世界観ぶち壊しになってしまった。その有様はかのトンデモ本「チェンジウィンドサーガ」にも匹敵する。

続いてやってきたのは「Dreaming Canvas」。「旅人に出会いながら名言を見つけキャンバスに絵を描くアドベンチャーゲーム」とのことだが、実際は絵を描くどころか彩度や輝度などをいじることしかできず、それ以外にできることいえば「名言という名の直訳文章を読む」ことと「マップをうろつくこと」しかできない、「ゲー無」の極みとも言える一作である。

そして7月には今年最大の問題作「ファイナルソード」が来襲する。BGMの盗用が発覚したことから配信わずか4日で停止された曰くつきの代物であるが、そのわずかな期間に購入した猛者達により「雑魚敵は異常なまでに敵のリポップが早く、あっという間に包囲されてしまう」「ボス敵は行動パターンを把握して的確に攻撃及び回避しながら弱点を攻めないとまず勝てない」「そのような雑魚ボスを同時に相手取らなければならないボス戦」「理不尽な状態異常『凍結』」「機械翻訳や誤訳、誤字脱字などで頭が痛くなるテキスト」などのクソ仕様が暴かれ、無事にノミネートを果たすのであった。

そして年末の魔物として現れたのは「テニス オープン 2020」と「爆丸 チャンピオンズ・オブ・ヴェストロイア」。まず前者はテニスゲームであるが、やれることは「左スティックでショットの強弱、方向を指定する」だけであり、移動やラケットを振るのは全自動、スマッシュなどの技もない。おまけにプレイヤーもかなり下手くそで、同じ操作をしてもその都度反応が変わり、空振りまでする始末である。後者は今年唯一のフルプライス作であるが、売りとなる爆丸バトルは相手CPUがお粗末で、爆コア集めが非効率的なために戦術性などないに等しい。さらに爆コアを集めないとアビリティを撃つことができないために試合テンポも悪く、「玉入れ競争」と唾棄される始末であった。

この5作による争いの結果、ファイナルソード以外はどれも虚無ゲーで「顔を背ければ終わり」なのに対し、ファイナルソードのみクソ要素の隙間にささやかな快楽を紛れ込ませ、プレイヤーの精神をマヒさせた上でより強烈にプレイヤーの精神をいたぶらせたことが決定打となり、ファイナルソードが大賞となった。

エロゲー部門では、「間違った誤訳日本語学習ドリル」と揶揄されるほど自己満ルビの乱用や「底辺を自認するおっさん主人公が学生時代へとタイムリープし、お偉方を説教風に罵倒している間に、死の運命を回避したパパやママが暗躍してすべてを解決してくれる」胸糞ご都合主義的シナリオ、地雷だらけのヒロインとHシーンという、基本の型を身に着けていないのに型破りをしようとして大失敗した「LOVE・デスティネーション」、ロボット物を謳いながら実際は薄っぺらいシナリオをひたすらループさせる水増しの末に最後は強引に締められるシナリオや不親切なフラグシステムなどでプレイヤーを苦しませた「ジンキ・リザレクション」、何をするにも敵の捕獲ありきのSRPGパートに脳筋主人公にモブ同然のヒロイン、掘り下げのないストーリーに打ち切りエンド、エロシーンも不足という、シンプルを通り越して虚無つまらない出来となってしまった「天冥のコンキスタ」、戦国武将女体化でありながら歴史的へのリスペクトなど皆無な内容の薄さや低質なエロCGが光る「オレは姫武将を孕ませたい!」、「老ヒロイン視点で少年を逆買春していく」という人を選ぶ狂気的な内容でありながらそのコンセプトが徹底されていないCGが目立つ「まごかつ ~可愛い孫のためなら中出しOK…~」が次点以上にノミネート。

最終的には、売り手が掲げた事前情報という「約束」を自ら卑しめることに対しあり余る熱意をもって突き進んだ結果、シナリオゲーの根底たる「読む」行為に終始負担を強いる新境地を開いた点が評価され、「LOVE・デスティネーション」が大賞となった。

据え置きゲーム機部門 大賞&次点作

大賞作クソゲーはこの俺たちの手で片づけてやる!!!

  • ファイナルソード (Nintendo Switch/HUP Games Inc.)
    発売わずか4日で配信停止されたオープンワールドアクションRPG。
    一定時間動けなくなる凍結攻撃が理不尽極まりない。喰らい硬直などあらゆる無敵時間を無視するため脱出困難でゲームオーバーになりやすい。全体的に敵が固く、当たり判定が不明瞭である。その上ザコ敵はリポップのスピードが凄まじく、一匹に手こずるとすぐ囲まれる。ボス敵は遠距離攻撃中心なのが多く攻撃チャンスが少ない。ザコ敵無限湧き&遠距離凍結攻撃という一瞬の隙も許されない組み合わせも存在。理不尽な仕様と珍妙な演出が合わさった、シュールかつ味わい深いクソゲーである。
    後の2021年1月21日に「ファイナルソード DefinitiveEdition」として再配信された。

次点作

  • Kentucky Route Zero: TV Edition (Nintendo Switch・PS4・XboxOne/Annapurna Interactive)
  • Dreaming Canvas (PS4/Playstige Interactive)
  • 爆丸 チャンピオンズ・オブ・ヴェストロイア (Nintendo Switch/ワーナー ブラザース ジャパン)
  • テニス オープン 2020 (/Forever Entertainment)

エロゲー部門 大賞&次点作

大賞作負の中に正を求め、悲劇の先にユーモアを見出す。それこそ我々が目指す“愛ある旅路の果て(LOVE・デスティネーション)”である

  • LOVE・デスティネーション (ジェイド)
    まず最大の特徴としては、「人生(ルート)」「本能(ゴースト)」「現実(そ)の」「草食系(そんなん)」「生き方(キャラ)」「生き方(スタイル)」「教育方針(スタイル)」「全選択(フルオプション)」「自動台車(トラック)」「図★(ずぼし)」など、やたらとうっとうしい漢字のルビである。それに加え、必要性のない強調点や記号、()なども多く、一言で済む内容をぐだぐだと難しく言いまわしていたり、適当な文章や会話が練りこまれるなど、読むだけで苦痛な文章となってしまった。
    その上、シナリオは「底辺を自認するおっさん主人公が学生時代へとタイムリープし、お偉方を説教風に罵倒している間に、死の運命を回避したパパやママが暗躍してすべてを解決してくれる話」というご都合主義的展開で、ヒロインも「淫紋入りドM」「男の娘と思わせて実はふたなり」「膜だけ残して薬漬け陵辱調教済みの新品性奴隷」、Hシーンも「脅迫して調教」「昏睡拉致逆レイプ」「ふたなりがヒロインに挿入」「ヒロインの一人は実質本番なし」など地雷だらけという有様
    「基本の型を身につけていない者が型破りを目論むと形無しになる」とはこのことである。

次点作

  • ジンキ・リザレクション(戯画)
  • 天冥のコンキスタ(エウシュリー)
  • オレは姫武将を孕ませたい!(ももいろPocket)
  • まごかつ~可愛い孫のためなら中出しOK…~(アパタイト)

関連動画

関連項目

  • クソゲーオブザイヤー
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クソゲーオブザイヤー2019 クソゲーオブザイヤー2020 クソゲーオブザイヤー2021
[据え置きハード大賞]
サマースウィートハート
[据え置きハード大賞]
ファイナルソード
[据え置きハード大賞]
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[エロゲー大賞]
崩壊天使アストレイア
[エロゲー大賞]
LOVE・デスティネーション
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