クソゲーオブザイヤー2016

クソゲーオブザイヤー2016（KOTY2016）とは、2016年の1月1日から12月31日の間に発売されたゲームの中で一番のクソゲーを選評・総評したものである。

この年について

据置部門のノミネート作は現実と理想が噛み合わない悲しいクソゲーが乱舞した。まずはKOTY2013携帯機部門大賞「ヘビーファイア・ザ・チョーズン・フュー」を排出したTeyonが送り込んだ「RAMBO THE VIDEO GAME」。「ヘビーファイア」シリーズ恒例の無駄な戦場のリアリティはそのままに名作映画ランボーを再現しようとした結果、映画の名シーンの数々は無慈悲にカットされ、ランボーは『裸ん坊』と揶揄されるほどの貧弱な一般兵並みのスペックに変貌。ランボーの超人性を再現しようとした期待できそうなシステムも高難易度なゲームバランスの前にほぼ無意味と化し、「やっぱりヘビーファイアと変わってねえじゃねえか！」とスレ住人を絶望の底に叩き落した。続いて投入されたのはスペインからの刺客、「TORO －牛との戦い－」。「闘牛シミュレーションゲーム」を銘打つも、スレ住民ですら解明することができなかった不可解な判定方式や得点方式などから、すぐに簡単な技を繰り返すだけの単純作業となってしまい、「闘牛」と呼ぶのもおこがましい「TOGYU」と化してしまった。そして、近年の複雑化したゲームに対するアンチテーゼとして製作された「古き良き時代の冒険譚」。「わかりやすくシンプルなルール、小難しく鬱展開にはならない話、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度」を目指した結果、SRPGとしての良さが完全に失われてしまった。この3本による三つ巴の争いの結果、「一つ一つは小さく思えるクソ要素が十数時間の退屈な作業プレイを通じて、徐々に、耐え難い苦痛に変質していく」という「君と響きあうクソゲー」であったことが評価され、「古き良き時代の冒険譚」が大賞になった。

携帯部門は2011年据置次点の「Wizardry 囚われし亡霊の街」が全く問題点を改善せずにPSVitaに移植。どれだけレベルを上げてもインフレする敵の強さの前に、一撃でやられてしまうというゲームバランスの崩壊振りにスレは焦土化し、歴代最強の門番として君臨することに。据置大賞の「古き良き～」のVita版ですら歯が立たなかったと書けば、その恐ろしさが伝わるだろう。そんな中、2012年据置大賞のPSVita移植版「太平洋の嵐 ～皇国の興廃ここにあり、1942戦艦大和反攻の號砲～」が現れるが、複雑すぎるUIにバグなのか仕様なのかわからないといったその「ゲー霧」っぷりは移植されても健在であり、翌年7月まで選評が提出されず、危うく選外になりかけるほどであった。しかし、チュートリアルやUIの大規模刷新、新要素追加といった決して万人ウケしないにせよかろうじてゲームへの熱意を感じることができたことで嵐1942は惜敗、処理落ちの悪化、プレイヤーランキングの削除などむしろ劣化点が散見され「かつて無い「クソゲーの熱的死」を体現した「絶対零度」の存在」を見せ付けた亡霊が大賞に。総評が完成したのは10月のことであった。

エロゲー部門はパッチを重ねれば重ねるほど新たなバグが発生する事態に、ついにはメーカーが匙を投げ新たに作り直すことになった「戦御村正‐剣の凱歌‐」、20時間以上という無駄に分厚いボリュームなのに一本道シナリオという内容から、「行動に応じて展開が変わる分四八(仮)の方が優れている」と突き放され、普通じゃないメーカーを自称するだけあって「面白い面白くない、クソかクソで無いかという次元の外側に位置している」と畏怖させた「グリモ☆ラヴ ～放課後のウィッチ～」、ライターの力量不足からシナリオほぼ全体がパクリ・コピペ・パロが乱舞しライターの同人作品から世界観を流用するなど、「史上最悪の文章力」と評された「LAMUNATION!」、UIやグラフィックなどあらゆる面で20世紀クオリティでありe-moteが完全に無駄使いとなっている、ファンディスクが特典小冊子のコピペ、寒すぎる死人商法などで注目を集めた「なないろ＊クリップ～最後のステージ～」及び「なないろ＊クリップ～星空にメリークリスマス～」がノミネート。最終的には「クソゲーとは何か？」を考えた時、「じっくりとプレイし内容を考察した上でクソゲー」であれば永遠の課題に対しまた一歩進展が得られることが評価され、「グリモ☆ラヴ」が大賞となった。

乙女ゲー部門は本年以降1本も選評が提出されず、事実上の廃止となった。

据え置きゲーム機部門 大賞＆次点作

大賞作 ”君たちのようなゲームを愛する者同士が戦わなくともよい……そんな世界を築きたいものだな……”

• 古き良き時代の冒険譚 (PS4/有限会社だいだい）
  近年の複雑化したゲーム群に対抗すべく制作されたシミュレーションRPG。 「1つ、ルールはわかりやすくシンプルに。2つ、小難しい話や鬱展開にはならず、3つ、誰でも満足感を持ってクリアできる難易度で」以上の３点をコンセプトに制作されたSRPG。 結果的に「シンプルすぎて浅い戦術性、中身のない茶番劇、ストレスが絶妙に溜まる難易度」へと昇華させた一品。 一応4k対応だが、全体的にチープな作りの本作では全くと言って良いほど活かされていない。

次点作

• RAMBO THE VIDEO GAME （PS3/Teyon Japan）
• TORO －牛との戦い－ （PS4/Recotechnology S.L.)

据え置きゲーム機部門関連動画

携帯ゲーム機部門 大賞＆次点作

大賞作 ”ささやき ― 祈り ― 詠唱 ― 念じろ！　……過去の亡霊たち は 今度こそ 埋葬されました”

• Wizardry 囚われし亡霊の街 (PSVita/アクワイア）
  2011年にギリギリで大賞を逃した作品を全く問題点を改善せずに移植。戦闘バランスが崩壊したハクスラ、最強武器が店売りのトレハン、全体的に手抜き造りのダンジョン、選択の幅が非常に狭いキャラ作成と、全方位満遍ない糞。グラと異なる音声が再生、ダンジョン内部が描画されない、発生は稀だがセーブが出来なくなる等、バグが多い。システム面はFC版で出来ていた事すら未搭載と非常に不便。ダンジョンは頻繁に処理落ちする上、凝った仕掛けが何一つなく退屈な作業が続く。序盤からダメージ値が極端に高く、終盤では味方のステータスが頭打ちになる一方敵はインフレを続ける為、エンカウントすると即全滅が当たり前になる。戦闘を回避する事でクリアは一応可能だが、正攻法だと数百時間（裏技でも1人10時間、6人全員で60時間）のLV上げでようやくスタートラインに立てる程度。

次点作

• 太平洋の嵐　〜皇国の興廃ここにあり、1942戦艦大和反攻の號砲〜

携帯機ゲーム機部門関連動画

エロゲー部門 大賞＆次点作

大賞作 ”超常現象【クソゲー】も退治して下さい。”

• グリモ☆ラヴ ～放課後のウィッチ～ (しろいぱんつ）
  オカルトや超常現象を下敷きとしたショートストーリー220話というボリュームが目玉とされたものの、各話の構成は滅茶苦茶、『りんかね』を彷彿とさせる支離滅裂なストーリーラインでありながら、『りんかね』と違い推敲も不可能な超展開シナリオ、売りの超常現象の描写はやっつけ仕事で10クリック前後で終わる薄っぺらさ、選択肢は最後の最後に1個あるだけであり、主人公の周囲の面々はやたらめったホラー性が高く、「オカルト好きのメンヘラの脳内」と称されるカオスすぎる世界観。更にはエロCGのクオリティが低い上に内容も常人には理解不能と、悪い意味で「普通じゃないメーカー」の一品となっている。

次点作

• 戦御村正‐剣の凱歌‐（unicorn-a / げーせん18）
• LAMUNATION!（WhitePowder）
• なないろ＊クリップ ～最後のステージ～（ディーオー）
• なないろ＊クリップ～星空にメリークリスマス～（ディーオー)

エロゲー部門関連動画

関連項目

• クソゲーオブザイヤー

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[据え置きハード大賞] アジト×タツノコレジェンズ	[据え置きハード大賞] 古き良き時代の冒険譚	[据え置きハード大賞] RXN -雷神-
[携帯ハード大賞] 機動戦士ガンダム バトルフォートレス	[携帯ハード大賞] Wizardry 囚われし亡霊の街	[携帯ハード大賞] 該当作なし
[乙女ゲー大賞] 新テニスの王子様 ～Go to the top～	[乙女ゲー大賞] 該当作なし	[乙女ゲー大賞] 廃止
[エロゲー大賞] 戦極姫6 ～天下覚醒、新月の煌き～	[エロゲー大賞] グリモ☆ラヴ ～放課後のウィッチ～	[エロゲー大賞] ママとの甘い性活Ⅱ