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ニコファーレ

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ニコファーレとは、2011年7月18日にオープンしたイベント会場である。

概要

2011年5月22日に開催された「ニコニコ大会議2011in台湾」で発表された。
東京・六本木にあったクラブ「ベルファーレ」の跡地に建設される(ベルファーレは2007年で営業を終了している)。

  • ホールの収容人数はスタンディングで380[280]名、着席(シアター)で160[128]名。※[ ]は可動式ステージを利用した場合。
  • 場内各所に大型のLEDモニター設置、特にホールでは天井と壁面4面に設置されコメントの表示を含む様々な映像演出が可能。→ニコファーレフォーマット
  • ネットで視聴する場合はアーティストに様々なバーチャル映像をかぶせた形で視聴することが可能。
  • ニコニコポイントを使用する事により、「サイリウムコメント」という一風変わったコメントを打つ事が出来る。
  • 「リアルタイムモーションキャプチャー」により、実在しないキャラクターのライブやイベントが行える。
  • 生放送配信で使われるのは従来とは違う16:9の専用プレーヤーで、メイン映像以外に別アングルから撮った映像が最大5つまで設置可能。
  • フラワーギフト「日比谷花壇」にお祝い花を発注すると「デジタル花」として届き、LEDモニターに表示される。
  • 男性トイレの小用便器が対面配置されていて客同士が気まずくなれる。

公式サイトで施設の詳細、利用規定が掲載されたPDFをダウンロードできる。

施設の利用料金

イベント主催

施設の基本利用料は63万円(平日)、LED動画利用料が約100万円。オペレーター費用など諸経費を含めれば1回約200万円ニコ動にバブル到来?六本木“ニコファーレ”のすごい設備
ニコファーレガイドブックの利用規定の項目によると、「物品販売がある場合には所定の位置で行ってください。テーブル1本21,000円(税込)にて貸出を行っております。」となっている。

平日1ドリンク付きで1開催63万円。これにLEDモニターの使用料(動画)がオペレーター付きで105万円。音響や照明などの人件費も別途かかる。だが、川上会長は「ユーザーさんには一般へのプライスとは違う安い値段で貸そうと思っています。一応、技術者も付けてあげて30万円くらいとか。要相談ですけれど、ほぼ原価で(笑)」と明言した。日経新聞2011.7.23

基本使用料金は上記記事ではこのように触れられているのだが、営業開始されてからもサイト上や利用規定のPDFでは料金が明記されていない状態が長く続いた。
2011年11月現在ではサイトの施設案内上に一般向け料金だけが掲載されている。

イベント参加

現地参加

イベントの参加料は各イベントで異なる。今までの最高額は7300円。3000円前後のイベントがもっとも多い。
無料イベントでも1ドリンク500円は別途かかる。

有料イベントを現地参加後にタイムシフトで視聴する場合は別途ネットチケットを購入する必要がある。

ネット視聴

イベントのネット視聴料金は各イベントで異なる。今までの最高額は1500ニコニコポイント。
ネット視聴は無料となっているイベントも多い。

コメントにカラフルな縁取りの付くサイリウムコメントが30コメントで300ニコニコポイント。イベントごとの使いきりで、余らせたからといって別のイベントに持ち越すことは出来ない。

その他

フラワーギフト「日比谷花壇」に発注可能な「デジタル花」は全5種あり、いずれも10500円。花には立て札が表示され、贈り主の名前が表示される。

華々しいお披露目とその後の苦戦

ニコファーレは盛大なお披露目を行い、その後のこけら落とし公演では東方神起とAKB48の共演もあって地上波テレビで取り上げられたりし、他では見られない設備や演出が大変話題となった。

しかし、それは多くのユーザーからは冷ややかな目でみられていた。
ニコファーレは設備投資に10億円以上かけているが「運営用の有料配信施設でユーザーには関係ない」「プレミアム料金が動画や生放送のサーバ強化ではなく、こんなことに使われているのか」といった感じである。
元々ニコファーレのような箱物はユーザーからはまったく望まれていない状態だったのだから、このような反応になるのは当然といえる。

オープンしてから数週間経って話題性が薄れ、会場スケジュールにも空きが目立つようになってきた2011年8月9日にニコファーレ運営方針発表会が行われた。
お披露目やこけら落としでは姿を見せていなかったひろゆきがユーザー目線の辛辣な意見をズバズバ放言するという内容となった(ひろゆきは後に行われた生主討論会中でもニコファーレに投入されている運営費について苦言している)。そこで以下のように発表された。

  • ニコ動ユーザーから企画を募り採用された場合、運営が使用料を負担にして無料で利用可能となる。
    ※企画募集は1回期間延長が行われた後、10月末日で締切られた。
  • 既に開催が決まっていたユーザー系イベントチケットの値下げまたは無料化。
  • ニコファーレの利用に関する技術説明やイベント運営での必要事項を説明する「ニコファーレ説明会」を毎月開催。
    ※交通費などは自己負担
  • 「LEDに動画を流したい」というユーザー要望を受けて、リクエスト動画流し放題を開催(これは方針発表会後に決定)。
    →ニコファーレ体験デー

このようにユーザーが利用しやすくすることをアピールをしているが、この扱いでユーザーイベントが増えても無料にした分の支出は運営負担、つまりはユーザーの支払っているプレミアム料金等から持ち出されているだけである。

ユーザー企画によるイベントは2011年11月初旬時点では未だ行われておらず、どんな企画の応募があったのかもユーザーにはわからない。応募企画の検討をする運営生放送をやってはどうかという案もあったが実現はしていない。

営業開始から3ヶ月以上経過した現在でもニコファーレの今後のスケジュールは空白が多く、イベント会場としての稼働率はけっしてよくなっていない。一等地に建てられている施設なだけに、なにもしなくても相当な維持費がかかるはずなのだが…

ニコファーレがイベント会場として単独で利益を出せるようになるまでには険しい道のりが続きそうである。

毎月の稼働状況

2011年7月(12日より開始) 7日
2011年8月 15日
2011年9月 11日
2011年10月 10日(内3日がニコファーレ体験デー)
2011年11月 6日

関連動画

関連生放送

2011年7月12日の生放送(下記関連生放送)にて上記のニコファーレ独自の最新技術や機能を紹介された。
また当日は、スタジオカラー制作の映像が流れた。
ちなみに電力事情を考慮してLED全体の出力は15%に落としたと発表。

2011年7月18日に行われたこけら落し公演では東方神起、AKB48、「歌ってみた」「踊ってみた」ユーザーの皆さん約30名が出演。会場にはプレミアム会員から100組200名が無料招待され、生放送配信された。

2011年8月9日に行われたニコファーレ運営方針発表会の生放送。
内容は、いざ始めてみると予想以上にユーザーからの会場利用申込が無いことへの反省会という感じで、ユーザーに向けた利用説明会の開催、ネットチケット値下げ、ユーザー持ち込み企画によっては無料で会場が使えること等が発表された。詳細はコチラ 。また、運営方針発表会の記事で内容が文字起こしされ、まとめられている。

2011年10月1日に第1回が行われたニコファーレ体験デー。
第一部 ニコファーレ内覧会、第二部はニコファーレに訪れたユーザーがニコファーレの壁面LEDで再生したい動画をリクエストして流し放題出来るという企画 。
動画リクエストの模様は公式生放送でも配信されるため、リクエスト内容は運営による検閲があるものとおもわれたがそんなことはなく、結果的に非常にカオスな状態となった(短時間の再生で止められた動画はあった)。会場で流れた動画の数々は「ニコファーレで公開済み」タグから確認出来る。

2011年10月29、30日と連日行われた第2回ニコファーレ体験デー。
29日は開始から終幕まで淫夢コメントが溢れかえる事態に。
開幕の挨拶時、司会者も思わず「ダイナモ感覚ってなんですか?」と視聴者に質問。
前回の反省からか一人1リクエストと言う処置を行い、世界の新着動画形式に流された動画を生放送視聴者が延長アンケートを取ることに。
しかし終始淫夢動画が立て続けに流れ、完走するのも淫夢動画と一部の創価MADのみとなった。
30日は開始時に人がおらずリクエスト切れが起きるがそれ以外はほぼ前日と同じ。
動画流し放題の合間に短編映画の上映が行われた。

関連項目

  • ニコニコ本社
  • ニコニコ動画のサービス一覧
  • AR(拡張現実)
  • クラブ
  • ベルファーレ
  • 六本木
  • ニコニコ動画(原宿)
  • ニコニコ大会議台湾2011
  • ニコファーレ批判シリーズ
  • ニコファーレフォーマット
  • 運営方針発表会
  • ニコファーレで公開済み
  • ニコファーレ体験デー
  • ニコファーレ用動画リンク

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