ニコファーレ 単語


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ニコファーレ

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ニコファーレとは、2011年7月18日にオープンしたイベント会場である。

概要

2011年5月22日に開催された「ニコニコ大会議2011in台湾」で発表された。東京・六本木にあったクラブ「ベルファーレ」の跡地に建設される(ベルファーレは2007年で営業を終了している)。

  • ホールの収容人数はスタンディングで380[280]名、着席(シアター)で160[128]名。※[ ]は可動式ステージを利用した場合。
  • 場内各所に大型のLEDモニター設置、特にホールでは天井と壁面4面に設置されコメントの表示を含む様々な映像演出が可能。→ニコファーレフォーマット
  • ニコニコポイントを使用する事により、「サイリウムコメント」という一風変わったコメントを打つ事が出来る。
  • ネットで視聴する場合はアーティストに様々なバーチャル映像をかぶせた形で視聴するARライブが可能。
  • ステージ上にCGによるヴァーチャルキャラクターを登場させるAR機能。
    • リアルタイムモーションキャプチャー設備により、ヴァーチャルキャラクターの操作、演技が可能。
    • ヴァーチャルキャラクター表示にステージ照明が反映されるようになってリアルっぽさが向上。2012年1月15日発表
    • MikuMikuDanceに対応し、MikuMikuDance用データをARライブとして再生可能に。2012年1月15日発表
  • ネット視聴側でしか堪能できなかったARライブが会場にいる観客にも見えるようになる(予定)。2012年1月15日発表
  • MikuMikuDance用のモーションキャプチャー収録スタジオとしての利用に対応(予定)。2012年1月15日発表
  • 生放送配信で使われるのは従来とは違う16:9の専用プレーヤーで、メイン映像以外に別アングルから撮った映像が最大5つまで設置可能。 → 参照:生放送会場としてのニコファーレ
  • フラワーギフト「日比谷花壇」にお祝い花を発注すると「デジタル花」として壁面LEDに表示される。サービス終了済み
  • ネット視聴者の登録しているプロフィール画像をネット観客として壁面LEDに並べて表示可能。
    • 「遺影」といわれ不評だったプロフィール画像表示をアニメーション付きでエディットも可能な独自キャラクターに変更して賑やかに。ステージ側からの演出操作にも対応。2012年1月15日発表
    • キネクトに対応し、視聴者の体の動きをネット観客表示で表現可能とすることを検討中。2012年1月15日発表
  • ニコファーレ専用フレームに対応したニコプリを設置。2012年1月15日追加
  • 男性トイレの小用便器が対面配置されていて客同士が気まずくなれる。

公式サイトで施設の詳細、利用規定が掲載されたPDFをダウンロードできる。

施設の利用料金

イベント主催

施設の使用料金表は、現在はサイトの施設案内上に掲載されている。この料金表は、営業開始されてからも明記されていない状態が長く続いた。料金は各項目ごとに細かく決められているが、主要部分だけを抜粋する。

項目 料金(休日)
基本使用料[1ドリンクあり] 630,000円(735,000円)
壁面LED使用料 1,050,000円

このように、基本使用料以外に壁面LEDの使用料がかなり大きい。つまり壁面LED未使用なら使用料を安く上げられるわけだが、壁面LEDを使わないのならば会場規模的に競合するような他所のイベント施設のほうが安くなるため、あえてニコファーレを使う理由が薄れてしまう。実際、今までにニコファーレで行われたイベントで壁面LEDを使わなかったものは皆無である。

この料金については、ドワンゴの川上会長は以下のように新聞の取材に回答している。

ユーザーさんには一般へのプライスとは違う安い値段で貸そうと思っています。一応、技術者も付けてあげて30万円くらいとか。要相談ですけれど、ほぼ原価で(笑)

この破格の使用料で実際にイベントを開催したというユーザーの話は無いため、本当かどうかは不明。この扱いでのユーザーイベント開催に興味のある人はぜひ問い合わせしてみてほしい。

また後述するユーザー企画募集に採用されたのならば運営側が使用料を負担して無料で利用可能となるが、応募期間は2011年10月末で終了している。

イベント参加

現地参加(リアルチケット)

イベントの参加料は各イベントで異なる。3000円前後のイベントがもっとも多い。今までの最高額は7300円。無料イベントでも1ドリンク500円は別途かかる。

有料イベントの現地参加後に同イベントをタイムシフト視聴するには別途ネットチケットを購入する必要がある。

ネット視聴(ネットチケット)

イベントのネット視聴料金は各イベントで異なる。今までの最高額は1500ニコニコポイント。
ネット視聴は無料(ネットチケット不要)となっているイベントも多い。

コメントにカラフルな縁取りの付くサイリウムコメントが30コメントで300ニコニコポイント。イベントごとの使いきりで、余らせたからといって別のイベントに持ち越すことは出来ない。

その他

フラワーギフト「日比谷花壇」に発注可能な「デジタル花」は全5種あり、いずれも10500円。デジタル花が壁面LEDに表示され、添えられた立て札に贈り主の名前が表示されるというもの。

詳細は不明だが、既にこのサービスは終了している。

華々しいお披露目とその後の苦戦

ニコファーレは盛大なお披露目を行い、その後のこけら落とし公演では東方神起とAKB48の共演もあって地上波テレビで取り上げられたりし、他では見られない設備や演出が大変話題となった。

しかし、それは多くのユーザーからは冷ややかな目でみられていた。ニコファーレは設備投資に12億円ほどかけているが「運営が利用する有料配信施設でユーザーには関係ない」「プレミアム料金が動画や生放送のサーバ強化ではなく、こんなことに使われているのか」といった感じである。ニコニコの象徴となるようなリアル施設としては既にニコニコ本社があるわけで、そこにさらにニコファーレのような金のかかる箱物を作るというのはユーザーからはまったく望まれていない状態だったのだから、このような反応になるのは当然といえる。

オープンしてから数週間経って話題性が薄れ、今後の会場スケジュールにも空きが目立つようになってきた2011年8月9日にニコファーレ運営方針発表会(←文字起こしによる詳細あり)が行われた。お披露目やこけら落としでは姿を見せていなかったひろゆきがユーザー目線の辛辣な意見をズバズバ放言するという内容となった(ひろゆきは後に行われた生主討論会中でもニコファーレに投入されている運営費について苦言している)。そこで以下のように発表された。

  • ニコ動ユーザーから企画を募り採用された場合、運営が使用料を負担にして無料で利用可能となる。
    ※「ニコファーレでイベント開催」≒「公式生放送でライブ配信される」ではない。配信の有無はイベント内容や運営との交渉次第。
    ※会場は無料で使えるが、イベントチケットはユーザーが自分で手売りする必要あり。
    ※企画募集は1回期間延長が行われた後、10月末日で締切られた。
    ※ユーザー企画によるイベントは2012年2月中旬時点では未だ行われておらず、どんな企画の応募があったのかもユーザーにはわからない。応募された企画の採用不採用を検討をする運営生放送をやってはどうかという案もあったが実現していない。
    この件について2012年1月15日に行われた新サービス発表会(β)での質疑応答でユーザーから質問があったが、川上会長は「募集したが企画が集まらなかった」と回答。それをニコファーレ担当のMIRO氏が慌てて訂正し応募はあったが現在検討中であると言葉を濁した(応募がなかったと言い切ってしまうと、企画募集に応募したというユーザー証言が出ると事実と食い違ってしまい困るからか)。 この回答の最後はこれからも企画募集中という感じで締めているが、募集期間はとうの昔に終了している。
  • 既に開催が決まっていたユーザー系イベントチケットの値下げまたは無料化。
  • ニコファーレの利用に関する技術説明やイベント運営での必要事項を説明する「ニコファーレ説明会」を毎月開催。
    ※交通費などは自己負担。
    ※結局開催されたのは2011年8月の1回のみ。
  • 「LEDに動画を流したい」というユーザー要望を受けて、リクエスト動画流し放題を開催(これは方針発表会後に決定)。
    →ニコファーレ体験デー
    ※2011年10月に第1回、第2回(第2回は2日間開催)が行われたが、以降は無し。

このようにユーザーが利用しやすくすることをアピールをしているが、この扱いでユーザーイベントが増えても無料にした分の支出は運営負担、つまりはユーザーの支払っているプレミアム料金等から持ち出されているだけである。

営業開始から半年ほど経過した現在でもニコファーレの今後のスケジュールは空白が多く、イベント会場としての稼働率はけっしてよくなっていない。一等地に建てられている施設なだけに、なにもしなくても相当な維持費がかかるはずなのだが…

ニコファーレがイベント会場として単独で利益を出せるようになるまでには険しい道のりが続きそうである。

主な稼働状況

スケジュールに掲載されているイベントのみ集計。スケジュール未掲載のイベント開催も確認されています。

2011年
稼働日数 備考
7月 7日 12日より営業開始
8月 15日  
9月 12日  
10月 10日 内3日がニコファーレ体験デー
11月 7日  
12月 15日  
2012年
稼働日数 備考
1月 8日
2月 13日
3月 6日 開催予定も含む

関連動画

関連生放送

2011年7月12日の生放送(下記関連生放送)にて上記のニコファーレ独自の最新技術や機能を紹介された。
また当日は、スタジオカラー制作の映像が流れた。
ちなみに電力事情を考慮してLED全体の出力は15%に落としたと発表。

2011年7月18日に行われたこけら落し公演では東方神起、AKB48、「歌ってみた」「踊ってみた」ユーザーの皆さん約30名が出演。会場にはプレミアム会員から100組200名が無料招待され、生放送配信された。

2011年8月9日に行われたニコファーレ運営方針発表会の生放送。
内容は、いざ始めてみると予想以上にユーザーからの会場利用申込が無いことへの反省会という感じで、ユーザーに向けた利用説明会の開催、ネットチケット値下げ、ユーザー持ち込み企画によっては無料で会場が使えること等が発表された。詳細はコチラ 。また、運営方針発表会の記事で内容が文字起こしされ、まとめられている。

2011年10月1日に第1回が行われたニコファーレ体験デー。
第一部 ニコファーレ内覧会、第二部はニコファーレに訪れたユーザーがニコファーレの壁面LEDで再生したい動画をリクエストして流し放題出来るという企画 。
動画リクエストの模様は公式生放送でも配信されるため、リクエスト内容は運営による検閲があるものとおもわれたがそんなことはなく、結果的に非常にカオスな状態となった(短時間の再生で止められた動画はあった)。会場で流れた動画の数々は「ニコファーレで公開済み」タグから確認出来る。

2011年10月29、30日と連日行われた第2回ニコファーレ体験デー。
29日は開始から終幕まで淫夢コメントが溢れかえる事態に。
開幕の挨拶時、司会者も思わず「ダイナモ感覚ってなんですか?」と視聴者に質問。
前回の反省からか一人1リクエストと言う処置を行い、世界の新着動画形式に流された動画を生放送視聴者が延長アンケートを取ることに。
しかし終始淫夢動画が立て続けに流れ、完走するのも淫夢動画と一部の創価MADのみとなった。
30日は開始時に人がおらずリクエスト切れが起きるがそれ以外はほぼ前日と同じ。
動画流し放題の合間に短編映画の上映が行われた。

生放送会場としての「ニコファーレ」

ニコファーレからの生放送を視聴する際は専用の16:9プレイヤーが使用され、座席も他の公式生放送とは違う振り分けがされている。また、サイリウムコメントの購入ができ、画質は多少劣るもののマルチアングル機能を使用できる。(回線トラブルにより通常のプレイヤーしか使えない場合はサイリウムコメント・マルチアングル機能は使えないうえ、配信された映像は16:9なので黒ベタが生じる。)

また、ミラー対策のためか専用プレイヤー配信時はAPI(getplayerstatus)が暗号化されていて、コメントビューアーの使用が難しい。
2011年12月12日現在、専用プレイヤーでも暗号化されていない生放送も確認できた。

座席表

アリーナ
Aブロック 0-499番
Bブロック 0-499番
Cブロック 0-499番
Dブロック 0-499番

通常の公式生放送の「アリーナ最前列」「アリーナ」「裏アリーナ」…とは表記が異なる。「第1回ニコニコ学会βシンポジウム inニコファーレ」(視聴期限なし、視聴権不要)では、これ以降も8つの部屋(スレッド)の存在が確認できたが、収容されている様子は無い。他の放送での収容人数は不明。

公式生放送の会場
ニコニコ県民会館 - 東京国際ニコラム - ニコ道館 - 大ニコ城ホール - ニコドーム - ニコファーレ

カテゴリタグ「ニコファーレ」

ニコニコ生放送において「ニコファーレ」は運営限定タグのひとつでありカテゴリタグなので、ニコファーレで行われる(もしくは行われた)生放送を検索するにはもってこいである。

関連項目

  • ニコニコ本社
  • ニコニコ動画のサービス一覧
  • AR(拡張現実)
  • クラブ
  • ベルファーレ
  • 六本木
  • ニコニコ動画(原宿)
  • ニコニコ大会議台湾2011
  • 運営限定タグの一覧
  • 公式生放送
  • ニコプリ
  • MikuMikuDance
  • 運営方針発表会
  • ニコファーレフォーマット
  • ニコファーレ体験デー
  • ニコファーレ批判シリーズ
  • ニコファーレで公開済み
  • ニコファーレ用動画リンク

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