マグナムセイバーとは、漫画及びアニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』の主人公「星馬豪」が使用したミニ四駆であり、フルカウルミニ四駆シリーズ第1弾である。
ここでは後継機のビクトリーマグナム、サイクロンマグナム、ビートマグナム、ライトニングマグナム、バイソンマグナム、そしてアニメで代用マシンとして登場したマグナム600とコロコロアニキの読み切りに登場するZウイングマグナムも記す。
シャーシ:スーパー1、スーパーⅡ(プレミアム)
豪が土屋博士にもらったセイバーを、高速セッティングしたマシン。
車体がフラット構造になっており空気抵抗を無くした過激高速改造がされているが、反面ダウンフォースが殆ど無く安定していないという短所がある。
トライダガーXやブラックセイバーといったライバル機と熱き戦いを繰り広げたが、プロトセイバーJBの空気砲によってコース外に飛ばされ、溶岩に落とされてしまう。このシーンは豪役演じる池澤春菜の名演と相まって、当時の子どもたちにとって大きなトラウマとなった。
ちなみに『ダッシュ!四駆郎』の初代エンペラーと同じ最期である。
必殺技は空中でマシンを回転させて弾丸のように飛翔する『マグナムトルネード』。
バリエーションにマグナムセイバープレミアムがある。こちらはスーパー1シャーシを改良した高性能なスーパーⅡシャーシの初採用車種。
兄弟機はソニックセイバー、ブラックセイバー。アニメでは後に「セイバー600」(正しい読み方は「セイバーシックスダブルオー」)として量産化される。
シャーシ:スーパー1、スーパーⅡ(プレミアム)
Vマグナムとも呼ばれる。
空力性能や重心が大幅に強化されており、スピード重視の性能を考慮して、リアウィングは小型化されている。
キットのものはリアウィングが非常に脆く、一度のコースアウトで折れることもしばしば。またフロントカウルの後部は取り外しが可能で、軽量化のためによく外される。
原作では烈兄貴の言い分を無視し軽量化をし過ぎたせいで全体が脆くなり、近藤ゲンのマシン「ブロッケン・ギガント」のアタックで一度シャーシが破損。 その後パテで修理したが、再びブロッケン・ギガントのハンマーGクラッシュを喰らった際にシャーシ以外が完全に大破してしまう。
アニメでは烈兄貴と共に大神軍団の二人(ゲンと沖田カイ)とレース中、完成したばかりの「レイスティンガー」を引っ提げた土方レイが現れる。ビクトリーマグナムは上記の二人を追い上げる為にマグナムトルネードを使用するが、その瞬間にレイスティンガーのニードル攻撃を受けてしまい、空中で完全に大破。
このシーンはあまりに衝撃的&トラウマで、再起は不可能だった。
バリエーションにファイターマグナムVFX、ビクトリーマグナムプレミアムがある。
シャーシ:スーパーTZ、AR(プレミアム)
3代目のマグナム。
原作では粉々になったビクトリーマグナムのボディを、土屋博士謹製のパテで組み立てて修復改造した即席マシン。
実はこのパテには毎度お馴染みZMCの粒子が含まれており、そのため一度壊れた物を同パテで修復したシャーシはハンマーGクラッシュを受けた際にも無傷だったのである。
無事な形で残ったコクピット部を中心に、残った破片をパズルのように組み立ててどうにか形にし、最終的にはみ出たパテをナイフでひたすら削るという気の遠くなるような作業の結果、一切の無駄が省かれたあの細身のボディが完成したのである。豪のデザインセンスぱねえ。
だが途中でパテが堅すぎて削れなくなったため、豪は発電施設の高温蒸気に手を突っ込み、熱でパテを溶かしてどうにか完成させた。もう豪のライフポイントはゼロである。
走行中、車体後部に乱気流を発生させるという特徴があり、これによりマシンの破壊やスリップストリームの為に近づいてきた相手マシンを吹っ飛ばすことができる。作中では再びハンマーGクラッシュを仕掛けようとしたブロッケンGを返り討ちにし、ビクトリーマグナムの仇討ちとばかりに溶岩に叩き落とした。
アニメでは当初はレイスティンガーにバラバラにされたビクトリーマグナムをVプロジェクトマシンで修理しようとしたが、最初期のデータのマグナムになると知り豪は拒む。代わりに婆ちゃん趣味冷凍マシンバーチャルシュミレートマシンで1から設計、紆余曲折ありながらGJCオータムレースぎりぎりでサイクロンマグナムが完成。しかしシャーシからボディが外れてしまうマシントラブルが発生し、逆さまに滑ったままゴールしてしまう。後にJと土屋博士の協力を得て完璧になった。なおアニメ版は破壊されたビクトリーマグナムで唯一無事なパーツだったボディキャッチを使っている。
後にグランプリマシンとての改良が施されるが、ロッソストラーダとの二度目の試合で破壊されてしまう。メンバーからパーツを集めて「サイクロントライコブラエボリューションハリケーンマグナム」としてレースに復帰させ1位でゴールしたが、レース終了後に壊れてしまった。
交代劇自体は原作の方が熱い気がする。
最も長い間使われたマグナムであり、WGP編に入っても他国のマシンとも互角に戦い続けた。ちなみにこの時ウイングの文字が機体名からチームロゴに変わったが、これを再現するには自作シールが必要である。
抜群の人気・知名度を誇り、第二次ブーム経験者にとってミニ四駆といったらこのマシンを思い浮かべる人も多いだろう。人によっては、スーパーファミコンでの何かの冗談としか思えないカッ飛びっぷりを思い出すかもしれない。
強度に不安があったスーパー1シャーシから、新規設計されたスーパーTZシャーシが初採用されている。この「TZ」とはタミヤ(T)の集大成(Z)という意味で、当時のガチ勢に絶大な人気を得た。
ちなみに日本一売れた自動車型模型はこのサイクロンマグナムだと言われていたが、ミニ四駆ヒストリカルガイドにより歴代ミニ四駆4位だと明らかになった。とはいえ当時爆発的な人気を得たのは本当で、某デパートで発売された際には1階から最上階まで行列ができるほどだった。
バリエーションにサイクロンマグナムTRFがある。
2014年11月22日にARシャーシでのプレミアム商品が販売された。プレミアム版はライト等におまけステッカーがつく事がよくあるのだが、残念ながらビクトリーズロゴのおまけステッカーは付属しない。
シャーシ:スーパーTZ
4代目マグナム。ボディ後部に「ドラゴンサスペンション」というスプリング機構が付けられ、大型ホイールが採用されている。
なお実際のキットにおいてはサスペンションはただの飾りである。残念。
原作では、豪がロッソストラーダ戦で大破したサイクロンマグナムをどうにか直そうと岡田鉄心の工房を訪れた際、あまりにもピーキー過ぎて放置されていた「スーパービートシャーシ」を見つけ、それに会うボディやセッティングを試行錯誤して生まれた。ドラゴンサスペンションははじめから付いていたもので、「ビートマグナム」もそこから命名。
アニメではZMCシャーシを使った新しいマシンとして制作されたが安定せず、豪がバイクのサスから着想を得てサスペンションを付けたことでようやく完成させた。名前の由来は、初陣である五ヵ国対抗レースで、豪の「初めてレースに出た時みたいに心臓がバクバクした」という発言を聞いたJが「ハートビート」という単語を出し、そこから命名。
原作の必殺技は『ドラゴンサスペンションマグナムダイナマイト』。セッティングによってはマグナムトルネードも可能である。
アニメではアメリカチームのバックブレーダーの必殺技「パワーブースター」に匹敵するほどのトップスピードを誇るが、ダウンフォースの効きすぎでマグナムトルネードが使えなくなってしまった。試行錯誤の末、新必殺技「マグナムダイナマイト」が生み出される。最終的には第一回WGPの1位を獲得したマシンとして世界的に有名になった。
最近のミニ四駆では本物のサスペンションを装着するセッティングがあり、ある意味時代を先どっていたのかもしれない。
バリエーションにビートマグナムTRF、ビートマグナムGPA(限定品)がある。なお、ビートマグナムTRFはPS『WGPハイパーヒート』の主人公が使用するオリジナルマシンとして有名であり、後にMAXの漫画版に登場している。
シャーシ:VS
MAXの漫画版の終盤にのみ登場する5代目マグナム。アニメでは未登場。
ネット上では「スクール水着」と呼ばれることも。
バリエーションにクリアブルーボディのLMブレイカーがある。
シャーシ:MS
アメリカで修行中にライトニングマグナムが大破してしまい、アメリカインディアンの精霊からヒントを得た豪が作った6代目のマグナム。ミニ四駆25周年を記念して作られた。外見はマグナムセイバーを彷彿とさせる。
バリエーションにバイソンマグナムGスペック(限定品)がある。ちなみにGはMCガッツの略。
市販品のセイバー600を改造したマシン、通称マグロク。
バトルマシンを用いて勝った相手のマシンを奪うという不良グループ、バンディッツに負けてVマグナムを奪われてしまった豪がマシンを取り返すために用意した代用マシン。
模様はマグナムセイバーとビクトリーマグナムを足して2で割った感じで、ウィングはビクトリーマグナムと同一の物を使用している。
42話で隼人に譲られ黒帯セイロクに生まれ変わるが、WGP編ではGJCに参加するためにマグロク2号という見た目に変化は無い2号機が登場した。
2014年10月15日発売のコロコロアニキ創刊号掲載「爆走兄弟レッツ&ゴー!! Return Racers」に登場。
星馬豪が大人になった20年後の世界で、翼少年が使用するマシン。
従来のマグナム通り青と赤のファイヤーパターンや蛍光グリーンのホイールが特徴。
そしてZウイングマグナム最大の特徴は、フロント下部のエアインテーク内に小型ウイングが搭載されていることである。
漫画登場当初はウイングマグナムという名称でフロントカウルがついていない。
しかし、ピーターとのレース中に豪がF1の廃棄パーツを使用し、フロントカウルを作成。これを取り付けパワーアップしたものがZウイングマグナムである。
ちなみにウイングマグナムのデザインは、アニメ無印でフロントカウルが吹っ飛んだサイクロンマグナムに似た形状をしている。
キットはZウイングマグナムのみ発売予定。ウイングマグナムにするにはフロントカウルの切断と、前述したコロコロアニキに付属する専用ステッカーが必要。
なお、ライトニングがエアロ、バイソンがPROだったのに対し、本マシンは再びフルカウルとなった。
急上昇ワード改
最終更新:2025/12/13(土) 02:00
最終更新:2025/12/13(土) 02:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。