ローグライクゲーム(英:roguelike game)とは、「ローグ」に類似した性質を持つコンピュータRPGの総称である。
コンピューターRPGの分野の一種。ローグライクの「ライク」とは、「~のような」「類似する」などの意味があり、直訳すると「ローグのようなゲーム」「ローグ系ゲーム」のような意味になる。
ローグ(rogue)とは1981年、コンピューターRPG黎明期に公表されたダンジョン探索型コンピュータRPGである。
コンピューターRPGの元祖の一つでありながら完成度が異常に高く、寝食問わず熱中したプレイヤーが後を立たなかった。
ローグは以下の特徴を持つ。
上記のゲームシステム(その全てが派生作品に引き継がれているとは限らない)は、当時のゲームとしては画期的なものであり、「ローグ」はローグライクゲームの原点でもあり頂点とも言える。遊ぶたびに内容が変化するので中毒性が高い。
ローグその物を再現・移植したゲームは「ローグクローン」とも呼ばれ、これはオリジナルのローグはソースプログラムが失われてしまったので、オリジナルのローグを模して新規に作られたプログラムをベースとして広まったためである。
ローグライクゲームをさらに改変・改良した派生作品(ヴァリアント)が多数発表されてお り、人気作品は現在も改変・改良が続けられている。(日本で有名なヴァリアントといえば、Angbandのヴァリアントである変愚蛮怒があげられる だろう)
また日本では「不思議のダンジョン」というローグライクゲームを遊びやすくしたヴァリアントが人気である。
ローグライクゲームは日本でも1980年代から存在したが一般的なゲームとは言えなかった。
しかし、1993年に発売した「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」で大きく変化する。
トルネコの大冒険は、日本で馴染みの薄かったローグライクゲームを普及させる目的で作られたゲームである。以前から大人気であったドラゴンクエストの世界観を使って内容も徹底的に遊びやすく設計された。
「1000回遊べるRPG」というキャッチコピー(宣伝文)が付けられ話題となった。
その甲斐あって、トルネコの大冒険は人気になり日本でローグライクゲームは一気に普及した。その続編である「風来のシレン」もますますローグライクゲームの普及につながった。
今日のローグライクゲームと言えば「不思議のダンジョンライクゲーム」の意味で使われることも多い。マンガ・ゲームの二次創作作品においても不思議のダンジョンを土台とした作品を発表している物が多い。
不思議のダンジョンシリーズでダンジョンゲームの知名度があること、遊びやすいという中毒性が、同人ゲームにおいても人気となる理由のようである。
これらは全て、インターネット上から無料でダウンロードできる。Elona・変愚蛮怒を除いて、どれも本家は英語だが、有志によって翻訳された日本語版が存在する。
ニコ動では「ローグライク」という略称をタグに用いることが多いようである。
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最終更新:2025/12/23(火) 22:00
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