上田文人(うえだ ふみと)とは、兵庫県たつの市出身のゲームデザイナー、アートディレクターである。
大阪芸術大学芸術学部美術学科卒業後、興味のあったCGを独学で学ぶ。
1993年にワープに入社し、『エネミー・ゼロ』の開発に関わった後、1997年にソニー・コンピュータエンタテインメントに入社。
2001年にキャラクターデザイン・ゲームコンセプトを手がけた『ICO』が、そのシンプルなシステムと、反して非常に高いゲーム性で高く評価され、一躍脚光を浴びる。
2005年に世に送り出した『ワンダと巨像』も、同様に非常に高い評価を受け、ゲームクリエイターとしての実力と地位を不動のものにした。
新進気鋭のクリエイターとして世界中から注目を集めており、現在はプレイステーション3向けの新作『人喰いの大鷲トリコ』を製作中。
近年のアドベンチャーゲームに定着していた、複雑なパラメータ表示・多種にわたるアイテム収集・多様な操作などの要素を極力排除し、非常にシンプルなアクションを作る。
『デビルメイクライ』『ゴッドオブウォー』などの作品とは対照的なシステムだが、『ワンダと巨像』では、巨像の体を「掴んで」よじ登るアクション一つを徹底して練り上げることで非常に高いゲーム性を生むなど、複雑なアクションだけがゲームではないことを証明している。
また、現在発売されている2本とも、非常に美麗なグラフィックで評判である。また、わざとフレームレートを落とすことで独特の視覚効果を生むなど、演出面でもその評価は高い。
一方で寡作でもあり、開発スピードが遅い。
特に『人喰いの大鷲トリコ』は、トレイラー発表がE3 2009だったのに対して、発売時期が未定のまま推移しており、一時は2011年末までの発売と発表されたが、再び発売時期未定になったまま、2012年に至っている。
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最終更新:2025/12/11(木) 12:00
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