流行り神 警視庁怪異事件ファイル

「F.O.A.F」
Friend Of A Friend

「友達の友達」

『流行り神 警視庁怪異事件ファイル』とは、2004年に日本一ソフトウェアからPS2用ゲームソフトとして発売された、
都市伝説を題材にしたホラーアドベンチャーゲームである。1～3まで発売されている。

2014年には約5年ぶりの新タイトルとなる『真 流行り神』が発売された。
ナンバリングを外したことでこれまでの流行り神とは一線を画した内容になっており、登場人物は初の女性主人公をはじめとして、全キャラクターが一新された。
また、話の内容はグロ・陰惨色が強くなっており、シナリオの進め方も変わっている。これまでは1話完結ごとの物語に『科学ルート』『オカルトルート』という2つの分岐シナリオであったが、今回は1つのメインルートから様々な『編』に分岐していく形となった（かまいたちの夜2などをイメージすると分かりやすい）。

タイトルの『流行り神』とは、シナリオ中で説明があるとおり、「一過性の流行で崇拝される神仏、偶像」を意味する。

ニコニコ動画では主に『流行り神』という総称名でタグ登録等がされているので、検索はこちらから。
→『流行り神』キーワード検索
→『流行り神』タグで検索

本稿では主に無印（初代）について記述する。

概要

『トイレの花子さん』　『死体洗いのアルバイト』　『タクシー幽霊』　『真夜中の合わせ鏡』

など、まことしやかに伝えられてはいるが実際の真偽は定かではない噂話。

真実を探そうにも、その噂話の出所は友達から友達へ、

さらにはその友達へと連鎖していき、

決してその体験者にはたどり着くことは出来ない。

そんな正体不明な噂話のことを『都市伝説』という———

---

世に蔓延する『都市伝説』を題材に、奇妙な怪異事件を捜査し、真相を究明するのが本作の目的です。

各シナリオごとに『科学ルート』 『オカルトルート』という2つの分岐があり、
その2つのルートを読み進め、それにより事件の真相に迫り、謎を解決していきます。

と言うものの、実際には事件の明確な真相は語られず、どのシナリオも核心に迫る部分までが分かる程度であり、
どこから生まれ誰から伝播されたのかが分からないぼやけた話、まさに『都市伝説』のように終わっていきます。

システム

カリッジ・ポイント

ゲーム進行の途中には選択肢を選ぶ場面があり、その中に赤マークの付いた選択肢が現れることがあります。
それらは『カリッジ・ポイント』と呼ばれるポイントを消費することによって選択できます。
その時々のプレイヤーの勇気を試される選択肢であり、非常に重要な選択肢の場合もあれば特に意味のない場合もあったり、また選ぶことで悪い方向に進む場合もあるなど、結果は様々です。
また、カリッジ・ポイントが無くなると次に赤マークの選択肢に遭遇しても選択肢を選べなくなるので注意が必要です。

セルフ・クエスチョン

集めた情報を整理して今後の捜査方針を決めたり、犯人の動機や正体を推理する非常に重要な部分であり、
選択肢を選び進めて行くことで最終的な『結論』を導き出していきます。
これによりシナリオの進行に影響・分岐が発生します。

推理ロジック

シナリオを進めて行く中で、時折文章の中に緑色の文字が現れることがあります。
これは事件の重要なキーワードを入手したということであり、『推理ロジック』にて事件の整理をする際に用います。
推理ロジック画面はシナリオ進行中の大体の時に開くことができ、いつでも事件の概要を整理・把握ができます。
またシナリオの終盤では、強制的に最終的な推理ロジックをすることで事件の謎を解くことになります。

総合評価

シナリオをクリアすると、捜査の進め方を　Sクラス・Aクラス・Bクラス・Cクラス・Dクラス　と5段階評価されます。
評価の基準は、選択肢、セルフ・クエスチョン、推理ロジックによって決められます。
Sクラスがもっとも評価が高く、Dクラスが最低評価となります。
また次のシナリオに進むには、最低Cクラス以上を獲得する必要があります。

データベース

ゲーム中、都市伝説の題目やオカルト・法医学・警察機関などの専門的な知識・用語が登場した時、
『F.O.A.F.ファイル』と呼ばれるデータベースにそれらが登録されていきます。
200種の単語が用意されており、データベース画面にて補足説明を読むことが出来る辞書です。
200個目の単語は、それ以外199個の単語を登録することで出現します。
データベースの取得率が隠しシナリオの出現条件に影響するので、是非100%を目指しましょう。

主な登場人物

風海純也（かざみ じゅんや）

この物語の主人公にしてプレイヤーの分身。※名前変更可能
23歳の新米刑事だが、キャリア組のエリートであり、階級は警部補。
警視庁捜査一課に所属していたが、とある事件を境に警視庁警察史編纂室に配属（左遷）される。
様々な怪異事件に遭遇しては、科学的・オカルト的な視点の両方からなる柔軟な思考で推理し、
熱い意思を持ちつつも容疑者などに対して高圧的な態度はとらず物腰は柔らかと、警察官として模範的な人物。
父親とは警察官になる過程で激しく衝突し現在は疎遠になっているが、嫌っているわけではなく尊敬している。
シリーズ事に使用する携帯電話が変わっている。ちなみに足が速い。

小暮宗一郎（こぐれ そういちろう）

乾署の刑事、階級は巡査部長。ベテラン刑事のような風貌だが、まだ27歳の独身。
とある事件を境に純也と共に警視庁警察史編纂室に配属（左遷）された、純也のパートナー的存在。
年齢も警官歴も純也より先輩なのだが、階級を重んじ純也に対して常に敬った態度をとり、付き従っている。
柔道三段、剣道三段、空手二段の熱血漢、しかし流血沙汰や怪異現象に滅法弱く、簡単に吐き気を催したり失神する。
見かけによらず軟弱な性格と思われがちだが、見た目通りの腕っぷしで物理的な危機には無敵の強さを誇る。
ちなみにジャンルも世界観も全く違う『魔界戦記ディスガイア3』にゲスト出演している。

犬童蘭子（いんどう らんこ）

警視庁警察史編纂室のヌシ、階級は警部。
純也達の上司なのだが、仕事もせずにいつも編纂室のテレビを見ているか公営ギャンブルに勤しんでいる。
しかし、捜査に行き詰った純也達にさりげないアドバイスをしたり、オカルトなどの博識な面を披露したり、
嘘と丸分かりの偶然を装って純也達の行く先々に現れたりするなど、謎の多い人物。

霧崎水明（きりさき すいめい）

都内の三流大学『須未乃大学（すみのだいがく）』にて民俗学の講師を務める民俗学者。
中学生時代に両親を事故で失い、父親の親友だった純也の父に引き取られる。
純也にとっては幼い頃から兄弟同然に育った為、兄のような存在。
大のオカルト好きであり、周囲からは変人呼ばわりされることもしばしば。
だがそれにより培われた知識が純也達の捜査の上で非常に頼りになり、助けになる。
長年追いかけている事件がある。

式部人見（しきぶ ひとみ）

『鴨根大学付属病院』の監察医。また、大学では助教授として法医学の教鞭を取る。
顔立ち、スタイル共に整った美人なのだが、少々気の強い性格。
だがその毅然とした態度と博識さで、捜査や行動に迷う純也を叱咤激励し、背中を押してくれる。
霧崎とは大学時代からの友人、しかし霧崎とは対照的にオカルト全否定派であり、どのような怪異事件を目の当たりにしても信念を変えず科学的に分析するため、2人でいるとしょっちゅう言い合いをしている。
過去にオカルトにまつわる事件に巻き込まれたことがあるが、語ろうとはしない。

間宮ゆうか（まみや ゆうか）

霧崎が講師を務める須未乃大学の学生。自称『オカルト専門ジャーナリスト』。
高校時代に体験した奇妙な事件をきっかけに、都市伝説や噂話などの超常現象に興味を持つ。
霧崎を尊敬しているが、霧崎本人からは迷惑がられることが多い。
霊感は皆無だが、怪異への情熱と行動力は目を見張るものがある。それにより危険を顧みず突っ走ってしまうことも。
単に全ての怪異をオカルトと決めつけるわけではなく、科学の知識も中々に、科学的な証明への姿勢も持っている。

関連動画

関連商品

関連項目

• 日本一ソフトウェア
• ホラー
• ゲーム
• サウンドノベル
• 都市伝説

外部サイト

• HAYARIGAMI.com 流行り神 オフィシャル サイト