不思議のダンジョン 風来のシレン3~からくり屋敷の眠り姫~とは、
チュンソフトにより開発された、風来のシレンシリーズのタイトルのひとつである。
Wii版は2008年6月5日にSEGAから、
PSP版である『風来のシレン3 ポータブル』は2010年1月28日にスパイクから発売。
PSP版はシレンシリーズ初のPS系ハードでの作品である。
キャラクターがリアルな等身の3Dで描かれ、ストーリーの要所にはムービーシーンが挿入される他、
レベル継続制や操作キャラクターの切り替えなど、シリーズでは異色ともいえる試みを多く取り入れており
シリーズ中でも人によって非常に好みの分かれる作品。
砂漠での冒険から1年。久し振りに都に出たシレンは、叔父であるセンセーと再会する。
センセーはシレンに奇妙な形の鍵を見せ、その謂れを語る。
これは伝説のからくり屋敷の鍵。
莫大な財宝が眠るというが、誰もその姿すら見たことがないというからくり屋敷――
その鍵が手元にあると聞き、シレンの中の風来人の血が騒ぎ出す。
こうしてシレンとコッパは、センセーと共にからくり屋敷が隠されているというホウライ山の麓、オオツツキ村を訪れた。
これから始まる冒険が、天地が鳴動する一大事の発端となることも知らずに……。
お馴染み主人公。本作では21歳。
ストーリー重視の本作でも、やっぱり喋らない主人公。ただし一部の選択肢は台詞形式になっている。
今回のストーリーではシレンの両親や祖先についてのエピソードも語られる。
こっちもお馴染み、シレンの相棒の語りイタチ。シレンが喋らないため、仲間連れでない時はストーリー進行担当。
お調子者で口の減らない、なかなかイイ性格をしている。
本作ではツンデレな一面を垣間見せたり、タヌキになったりする。タヌキコッパのかわいさはガチ。
シレンの叔父(母の弟)で、幼い頃に剣術を教えてもらった師匠。十数年ぶりにシレンと再会する。
派手な格好でいい加減な性格の飲んだくれ浪人だが、剣の腕は一流。
独自のポリシーがあるらしく、盾は使わず二刀流で戦う。
意外にも神話や伝承に造詣が深く、ストーリー後半では解説役。
敵が口にした断片的な情報から真相を見破る推理力はキバヤシ名探偵さながらで、
その異常なまでの察しの良さが本作の「電波シナリオ」という評価の一因になっている気がしなくもない。
コッパとはアスカ見参以来、シレンとは2以来の再会となる風来の女剣士。24歳の乙女。
もう大人ということで、ござる口調は卒業したらしい。この事実は一部のファンを深く悲しませた。
パーティの常識担当、しっかり者。
二刀流はできないが、特殊な両手用武器を多く使える。もちろん剣+盾装備も可能。
ホウライ山の魔物たちを従える謎の美少女。からくり屋敷の番人のような存在に見えるが……?
シレンを以前から知っているような素振りを見せ、1000年の間待っていたと話す。
不思議のダンジョンでは、1回の冒険ごとにレベルがリセットされるのがお約束。が、本作では基本的にレベル継続、一部のダンジョンのみ突入時にレベル1になる(ダンジョンを出れば元のレベルに戻る)仕様になっている。
不思議のダンジョンシリーズ全体として見ればトルネコ3やポケダンという前例はあったが、シレンシリーズではこれは初の試み。当然ながらレベルリセット制とはゲームバランスが大きく異なり、「簡単なダンジョンを何周もして経験値を稼げる」「逃げプレイで進めてきたためレベルが足りずボスに勝てない」といった状況も発生し得る。本作のボスには状態異常無効や飛び道具無効などの能力を持つものも多いため、しっかり戦ってレベルを上げることはほぼ必須である。ちなみに一応、無限に経験値を稼げてしまうことへの対策として、自分のレベルに比して弱い敵を倒しても得られる経験値は少なくなり、最終的には1しか得られなくなる。
また、レベルの他にちからの最大値を上昇させた場合も上昇分が引き継がれる。最大値が下がって8未満になった場合は8に戻るので安心。ちからの草を確保し竜脈(後述)で増殖させれば、ゲームバランスが崩壊するクラスの攻撃力を得ることもできる。
レベル継続ということは当然、ストーリー上で後に突入するダンジョンほど出現する敵も強い。対処するにはレベルだけでなく、鍛えた装備が不可欠である。よって、ストーリー途中でメイン装備を失った場合の痛手は従来作と比べても非常に大きい。基本的には前のダンジョンに再度潜って装備や天の恵み・地の恵みの巻物を調達することになるのだが、一部のイベント中は前のストーリーダンジョンに入れないため、変なところで装備を失うと悲惨なことになる。本作のバランスに難があると評される所以のひとつである。
とはいえ、それに対する救済策もある。
ひとつは、序盤からいつでも潜ることができるレベル1スタート・持込可能の「どこでもダンジョン」。最初は5階までしかないが、シナリオ進行と共に最深階層が増え、ストーリーのクリア後は99階まで潜れるようになる。
…が、装備を失ってしまい前のダンジョンにも戻れない状況でここでアイテムを稼ぐとなると、持込可という辺りから察せられる通りかなり厳しい。浅い階層にはろくなアイテムが出ないため、素潜りだと稼げる階層に辿り着く前に高確率で死ぬ。というか、普通にそれなりの装備を持ち込んでも結構死ぬ。マゼルン系が出るから合成しようと大量の装備を持ち込み、うっかり死ぬ風来人が後を絶たない。基本的に稼げる場所ではないと考えるべきである。
もうひとつの救済策が、ゲーム開始時に行う難易度選択である。
イージーとノーマルから選ぶことができ、ノーマルでは従来通りダンジョン内で死んだら全てを失った状態でセーブされるが、イージーではセーブされない。つまり死んだらリセットして装備を取り戻すことが可能なのである。ストーリー本編はこのイージーモード前提で作られている節もある。
イージーを選んだ場合のデメリットは、セーブデータに【易】の印が付くこと。……だけ。プライドが許さないというのでなければ、イージーを選んだ方が圧倒的に得である。難易度は途中変更不可なので、違いを知らずに取り敢えずノーマルを選んで後悔した風来人も少なくないとか。
これに対し「ノーマルを選ぶメリットがない」と批判の声が上がることが多い。
・トンデモ伝奇風ストーリーは魅力的だと思うよ
・だが、リーバ八獣神そっちのけで日本神話ネタだったり、シリーズの世界観からちょっと浮く
・情報小出しでプレイヤーに推測させるんじゃなく急展開で新事実判明!が多い
・しかも終盤はセンセー(一部アスカ)がキバヤシ化する
・ダンジョン→イベントの繰り返しで話を進めるシステム&無言主人公だからこういう形にしかできなかったのか?
・シレンじゃなく新キャラで、ローグライクじゃなく普通のRPGで作れば高い評価を受けたシナリオだと思うんだが…
・小規模ダンジョンの連続:多くは再訪する意味がない。もったいない
・仲間が死んでも冒険失敗。シレン狂戦士化→仲間を斬殺は誰もが通る道
・AIがバカ。すごくバカ。ポケダンで言うところの「てがたくこうげき」すらない
・通路に罠ができると仲間がついて来ない
・全員操作という便利なものもある…が、面倒。しかしヤバい敵がいる時は必須
・ほぼ全員操作前提のボス戦はタクティカルコンバット風味で、不思議のダンジョンとは別の面白さ
・特定の床に乗るパズル的なボス戦はパーティプレイならでは。ここはもっと評価されてもいい
・キャラによる性能差・専用装備の存在。PSP版はキャラごとの専用ダンジョンあり
・敵の属性:覚えるの大変、一部の敵が鬼畜な強さに
・装備に属性付加
・竜脈でアイテム変化・増殖:変化のみのレアアイテム作りは楽しいが、ひたすら足踏みゲー
・巻物濡らして乾かすと白紙:便利だけど作業ゲーになりがち
・クリア後に当たり前のように肉ダンジョン出現:一切説明なく出るのでシリーズ未経験者置いてけぼり
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最終更新:2025/12/11(木) 03:00
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