「夕雲型駆逐艦、六番艦の高波です。
あ、あの・・・頑張ります!ホントかもです!」
高波(たかなみ)とは、大日本帝国海軍所属の夕雲型駆逐艦6番艦「高波」をモデルとした、ブラウザゲーム「艦隊これくしょん~艦これ~」に登場する艦娘(かんむす)である。
担当声優は久野美咲。担当イラストレーターは藤川。
2015年4月末から行われたイベント『発令!第十一号作戦』の3面目および4面目のドロップとして新規に先行追加された駆逐艦娘。夕雲型姉妹としては同年2月のイベントで実装された「朝霜」に続く7人目の実装となる。海域突破報酬ではなくドロップ限定のため、例によって手に入るも入らないも運次第であった。
服装は夕雲型共通の臙脂色のジャンパースカートにブラウス、青いスカーフタイ。髪の色は濃いグリーン(いわゆるモスグリーン)。あと太眉。髪型は夕雲型としては初のショートカット(「巻雲」も一見ショートに見えるが、あちらは髪をまとめているだけで実際は長い)。「長波」以降の夕雲型といえば髪の色がツートンカラーなのがお馴染みだが、「高波」の場合はツートンカラーなのか髪の影なのか判らない。
性格はというと、ちょっと自分に自信がない感じで、「かも、です」が口癖の模様。史実で同じ駆逐隊に所属し最後の時まで共に居た「長波」のことは「長波姉さま」と呼んで慕っており、「長波」の方も満更ではないようで可愛がっているらしい。
改から実装される時報セリフによると、どうやら料理もそこそこ出来るようで、朝はお味噌汁を作ってくれるし、夜はフーカデンビーフ(海軍風スコッチエッグ。「龍鳳」も作ってくれる)を振る舞ってくれる。他にもお茶を煎れてくれたりと甲斐甲斐しく世話を焼いてくれたり、間宮さんのオムライスに大喜びしたり、夕焼けにうっとりしたりと、中々の幼妻振りを発揮している。
性能は、他の夕雲型とほぼ同じだが、運がやや低い。これは史実の項にあるとおり、僅か92日で沈んでしまったためと思われる。また、このあまりに短い艦生のため、「藤波」「沖波」「朝霜」「早霜」「清霜」という妹が存在していることを知らない可能性すらある(史実では、「藤波」達が竣工どころか起工するより前に沈んでいるため)。
なお、『発令!第十一号作戦』の終了によって入手方法は一旦無くなったが、同時に行われたアップデートで、「梅雨の季節限定グラフィック」が当初は艦娘としては唯一(他には北方棲姫/その10日後に村雨改と祥鳳が追加)実装された。黄色い傘をさしてちょっとはにかんだ笑顔を見せている。カワイイヤッター。
2018年8月には同郷の山風や姉の巻雲と共に水着グラが実装された。
通常海域では、2016年10月に実装された「中部海域」のExtra Operation「KW環礁沖海域」(通称6-5)のボスマスに配備された。当該海域では僚艦の長波に加え、同時期に二水戦に属していた海風や、彼女が斃れた後に31駆に加わった沖波や朝霜とも邂逅可能である。
2021年5月8日から開催された期間限定海域「激突!ルンガ沖夜戦」は下記史実のとおり、駆逐艦高波が僅か92日の艦歴を閉じたのと引き換えに米重巡戦隊を壊滅に追いやった戦史に残る戦いであり、高波に改二が実装されるべきイベントとして改二実装の機運は否が応でも高まっていた。
当該イベント前段第3海域最奥部では長く鎮守府を留守にしていた巻波も実装され、前年春の桃の節句イベで沖波改二が実装されたこともあり、更に機運は高まった。こうした中、C2機関から
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との情報がもたらされた。改二未実装の夕雲型姉妹全てがその対象となるとはいえ、進行中のイベントとの関わりを踏まえると、高波に改二が実装されるのは秒読みという状況となる。そして、友軍艦隊先発隊編入のアップデート告知にあわせてC2機関より恒例の改二艦チラ見せが公開されると…。
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夏服夕雲型改二制服に身を包み、肩にわずかに露出した特徴的な髪型、更に背景に"YUGUMO Class DD 6"と、明らかに「高波改二」の姿であった。
改装には十分な練度(Lv79)と改装設計図・戦闘詳報各1と開発素材20が必要。持参装備は夕雲型改二艦の標準装備の「12.7cm連装砲D型改二」「61cm四連装(酸素)魚雷」と「熟練見張員★+8」。セリフの大幅な追加はみられないものの、ルンガ沖夜戦を乗り越え自信あふれる表情になっている。
(戦闘セリフが友軍艦隊ボイスの一部分(節タイトルの後半部分)に変更。母港ではその前段部が追加か。)
改と比べて火力+17、雷装+8、対潜+5、索敵+4、装甲+4、運初期値+2。D型改二に+3(初期装備の熟練見張員がいるとさらに+1)、61cm四連装(酸素)魚雷後期型に雷装+2・回避+1、D型改二に水上電探を併装すると火力+3、雷装+6、回避+3のボーナス値がつく。
夕雲型駆逐艦6番艦<高波>は、1942年8月31日、浦賀船渠にて竣工した。既にミッドウェーで正規空母4隻が失われ、アイアンボトムサウンドで多くの艦船が沈んだ後である。悠長に訓練をしているような暇もなく、<高波>は早速、ガダルカナルへの輸送作戦に従事。その途中の洋上で第二水雷戦隊に所属していた第三一駆逐隊に編入された。当時の三一駆は<長波>と<巻波>(夕雲型5番艦。2番艦の<巻雲>ではないので注意)の2隻のみであり、<高波>の編入でようやく3隻体制となる。その後もガダルカナル方面の輸送護衛任務を勤めた。
そして11月30日、ルンガ沖海戦にて轟沈。竣工後僅か92日であり、実装時点の艦娘では最短の艦歴であった。(史実の日本海軍で最短はもちろん艦暦10日の<信濃>。全体を通してだと<高波>は第3位になる)
しかし、それは決して恥じるようなことではなかった。
11月30日21時。輸送部隊は目的地に到着して、荷物を下ろそうとしているところであった。ちなみに、駆逐艦がドラム缶に入れた輸送物資を運ぶ、いわゆる「鼠輸送」と呼ばれる輸送任務で、輸送艦として当てられた第一五駆逐隊(<陽炎><黒潮><親潮>)、第二四駆逐隊(<江風><涼風>)に加え、第三一駆逐隊の<巻波>も輸送艦となっていた。つまり、駆逐艦としてフルに戦闘可能だったのは、<高波>と<長波>の2隻だけだったのである。
アメリカ軍はこの日、重巡4隻・軽巡1隻・駆逐艦6隻からなる部隊で警戒を行っていた。そして輸送部隊はあっさり発見されてしまう。
揚陸中で身動きが取れない輸送部隊に襲いかかろうとする敵の前に立ちはだかったのが、警戒艦として先頭にいた<高波>だった。
無論手加減する義理も何も無い敵は猛砲撃を浴びせ、<高波>はまず魚雷が発射不能になり、続いて缶をやられて身動きが取れなくなった。そしてそれからさらに五十発以上の砲弾を浴びて、艦橋、主砲は全滅し、航行不能となって炎上する。この間、僅か十数分。
だが、<高波>が命を賭けて稼いだその時間は、無駄にはならなかった。
その間に、残る駆逐艦達はドラム缶を放棄して戦闘準備を整え、酸素魚雷を一斉発射したあと海域から離脱した[1]。
まったくそれに気付く事無く、動けなくなった<高波>に砲撃を浴びせ続けていた巡洋艦群は、突如現れた酸素魚雷に次々と被雷した。その結果は、重巡洋艦<ノーザンプトン>撃沈、重巡洋艦<ミネアポリス><ニューオリンズ><ペンサコラ>大破で、他の方向に回避した軽巡洋艦<ホノルル>だけが健在だったが、敵の重巡洋艦が一瞬にして壊滅した。
一方、炎上したまま漂流していた<高波>に、戻って来た<黒潮>と<親潮>が救助のために横付けしようとしたが、敵も戻って来たため断念(前述の通り、戦おうにも武器が何も残っていない状態だった)。その後<高波>は敵駆逐艦の魚雷により沈没。さらに搭載魚雷に誘爆したため、海に飛び込んでいた乗組員の多くが巻き込まれて犠牲となり、生存者は僅か33名だったという。
なお、この海戦を指揮していた田中少将が、その後どうなったかについては、長波(艦これ)の記事を参照されたし。
1942年12月24日、除籍。
戦後、「高波」の名前は、1960年1月30日就役のあやなみ型護衛艦6番艦<たかなみ>と、2003年3月12日就役のたかなみ型護衛艦1番艦(ネームシップ)<たかなみ>に受け継がれている。前者の二代目<たかなみ>は昭和30年代後半に週刊少年サンデーで連載されていた大人気漫画『サブマリン707』にも客演しており、後者の三代目<たかなみ>は奇しくも初代<高波>と同じく、歴史ある浦賀船渠(戦後は住友重工浦賀造船所に改名、2003年3月一杯で閉鎖された)で竣工した最後の船舶でもある。姉妹艦は<おおなみ><まきなみ><さざなみ><すずなみ>。
| 2015年春イベント 『発令!第十一号作戦』 新規実装艦娘 |
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| 夕雲型姉妹 / 夕雲型駆逐艦 |
| 1.夕雲 - 2.巻雲 - 3.風雲 - 4.長波 - 5.巻波 - 6.高波 - 7.大波 - 8.清波 - 9.玉波 - 10.涼波 11.藤波 - 12.早波 - 13.浜波 - 14.沖波 - 15.岸波 - 16.朝霜- 17.早霜 - 18.秋霜 - 19.清霜 |
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最終更新:2025/12/13(土) 03:00
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