戦艦(艦これ) 単語

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※この項では、『艦隊これくしょん~艦これ~』における「戦艦」について、史実解説も含めて記述しています。

 概要

戦艦が簡単に沈むか!!

 大艦巨砲主義が粉砕されて久しいとはいえ、戦艦はやはり軍艦である。『提督の決断』をはじめとする各種の軍事ゲームでも決戦兵器といえば戦艦であり、巡洋艦駆逐艦の中小でちまちまとしたダメージしか与えられない重装甲の難敵を、戦艦の巨一気に吹き飛ばしてしまう様は爽快である。『艦これ』においても例外ではなく、連日大量の資材を投入して、お当ての戦艦を入手せんとする“建艦競争”が繰り広げられている。

 『艦これ』には2016年5月現在太平洋戦争に参加した日本海軍の12隻の戦艦全てと、ドイツ海軍戦艦1隻、イタリア海軍戦艦2隻、アメリカ海軍戦艦1隻、イギリス海軍戦艦1隻、フランス海軍戦艦1隻、ソビエト海軍戦艦1隻が実装されている。
 「リットリ(イタリア)」「ローマ」「アイオワ」「ウォースパイト」「ネルソン」「リシュリュー」「ガングート」はイベン域クリアによる報酬(イベント以外では入手不可)、「大和」「武蔵」「ビスマルク」は大型艦建造のみだが、他の戦艦は通常の建造でも入手能(ただし“大量の源・資材”が必要)ということになっている。また、「艦こ」プロデューサの田中謙介氏によると、史実では計画倒れに終わった超大型”の戦艦も、いずれは艦娘として投入するつもりであるという。
 事、イベント報酬において超大砲の一説である「51cm連装」が実装され、一歩実装に近づいたともいえるだろう。

 『艦これ』において戦艦は、重装甲で敵の攻撃をぎつつ、その高火力によって敵を粉砕することが期待されている。また、艦種の中で戦での“2回攻撃”の特性がついており、戦艦を艦隊に組み込んで戦の手数を増やすことで、時として中・大破の損を受けたり沈の可性がある夜戦に引きずり込まれる前に、戦でケリをつけるようにする戦略性もある(ただし敵艦隊にも戦艦がいる場合、駄に戦が長引いて大ダメージを被るデメリットがある)。

 武装に関しては【46cm三連装】などの大火力を装備できるが、偵察機以外の航空機魚雷爆雷の類は装備できない(例外はあるが)。このため敵艦隊が潜水艦のみでこちらが戦艦ばかりだと、一方的に攻撃を受けるだけに終わる。また、機や【三式弾】のような対兵器の武装を怠っていると、戦闘開始直後の敵空母襲でボロボロにされてしまうだろう。
追記2013年12月25日アップデートにより、航空戦艦及び航空巡洋艦に対潜攻撃が可艦載機が搭載されていた場合、潜水艦を優先的に攻撃するように仕様が変更された。これによって、航空戦艦であれば潜水艦を攻撃可となった。

 建造における大量の資材もさることながら、燃料・弾の補給や損傷修理コストも非常に高い。「大和」を入手して戦闘に出し修理ドックに入れたところ、すっかり大食いキャライメージがついた空母赤城」どころではない大な修理資材を要されて、になった提督が大勢いたことが記憶に新しい。

 「大和」「武蔵」以外の戦艦艦娘も同様に、補給・修理では大量のご飯と長大なお風呂タイムを要してくる。適切なコスト調整の要される『艦これ』において、戦艦の“ご利用は計画的に”お願いしたいものである。

※ここから、艦ごとの戦艦の総合解説・史実解説等。艦名が太字なのは改二背景黄色なのは改二実装艦を意味する。

 金剛型戦艦

金剛型四姉妹 金剛(艦これ) 比叡(艦これ) 榛名(艦これ) 霧島(艦これ) も参照

 太平洋戦争で最も活躍した“金剛”の戦艦姉妹、「金剛」「比叡」「榛名」「霧島」の4人。

 『艦これ』においては、任務金剛による高速戦艦部隊を編成せよ!があり、これを達成することが第四艦隊解放の条件となっているため、ほぼ全ての提督が血眼になって全員えようとする戦艦である。

 任務名にもあるように、重武装・鈍足(低速)が普通戦艦という艦種の中にあって、史実では30ノット前後の高速力を発揮した戦艦であり、これがために高速の巡洋艦部隊空母機動部隊行動を共にすることができた。
 これを反映して『艦こ』ゲーム中でも速力は“高速”に分類されているが、ユーザーの間では“低速”の艦(金型以外の戦艦など)を入れていると艦隊のダメージ回避力が落ちるという説や(運営サイドも時折、そのようなニュアンスのことを言っている)、一部海域では潜水艦と遭遇しやすくなるといった要素があり、そのため艦隊に戦艦を入れる際には、金剛型戦艦を使うことが好まれる傾向にある。

 反面、初期装備が3スロット改造で4スロットへ増加)しかなく、防御力も他の戦艦より数値が劣る。また、中口径のが装備できない。これらは、戦艦の中で一“高速”であることの代償なのだろう。もちろん改造と適切な近代化改修を行えば、デメリットである。

 艦娘としての性格も四者四様で非常に人気があり、戦艦として初めて姉妹全員に“改二”が投入された。『艦これ』を代表するキャラクターとなったと言っても良いだろう。
さらに2019年4月には金剛にさらなる改造"改二"が、2020年4月には比叡にも同じく"改二"が実装されている。

 ちなみに、2016年8月実装されたイギリス海軍戦艦ウォースパイトは、金剛とほぼ同時期(正しくは金剛の1年半後)に建造された戦艦である。

 戦史・第三戦隊

日付 出来事
大正2年(19138月16日 金剛 (英国・ヴィッカース社)
 11月15、横須賀着・就役
大正3年(1914)7月28日 第一次世界大戦 開戦
8月4日 比叡」就役 (横須賀海軍
8月18日 第一艦隊第三戦隊2代目)を編成
 巡洋戦「鞍馬」筑波」「金剛」「比叡」
大正4年(1915)4月19日 榛名」就役 (神戸川崎所)
霧島」就役 (三菱合弁会社三菱長崎所)
12月13日 比叡」「榛名」「霧島」で第三戦隊を編成
 以後、大正10年まで第三戦、昭和3年まで第四戦隊を
 金剛型戦のローテーションで編成
大正11年(1922)2月6日 ワシントン海軍軍縮条約成立
 「長門」「陸奥」以外の八八艦隊戦艦建造が中止され、
 金・扶・伊型戦の近代化改修が始まる
昭和3年(1928)12月4日 昭和天皇御即位御大観艦式
 先導艦「金剛」 御召艦「榛名」 供奉艦「比叡」
昭和5年(1930)4月22日 ロンドン海軍軍縮条約成立
 「比叡」廃艦にする代わりに訓練艦へ改装を許
 (昭和8年、一部武装撤去して練習戦艦へ)
10月16日 特別大演習観艦式 御召艦「霧島
昭和6年(1931)12月1日 金剛」、連合艦隊旗艦
昭和8年(1933)8月25日 演習観艦式 御召艦「比叡
11月15日 金剛」、連合艦隊旗艦
昭和9年(1934)11月15日 榛名」、連合艦隊旗艦
 翌昭和10年は、近代化改修作業響で可動戦艦が
 「榛名」「扶桑」「城」の3隻のみに落ち込む
昭和11年(1936)6月1日 榛名」「霧島」で第三戦隊(4代)を再編
10月29日 演習観艦式 御召艦「比叡
12月31日 ロンドン軍縮条約失効
 「比叡」の戦艦復帰を計画(翌年4月より開始)
昭和15年(1940)1月31日 比叡」再武装、戦艦に復帰
10月11日 紀元二千六百年記念特別観艦式 御召艦「比叡
昭和16年(1941)9月1日 金剛」「比叡」「榛名」「霧島」で第三戦隊を編成
 戦隊旗艦は「比叡」
11月26日 比叡」「霧島」は第一航空艦隊(南雲機動部隊)へ配属
 真珠湾攻撃のため択捉島・単冠湾を出撃
12月4日 金剛」「榛名」は南方攻略部隊へ配属 台湾を出撃
12月8日 真珠湾攻撃 太平洋戦争開戦
12月10日 マレー沖海戦
 「金剛」「榛名」は英艦隊と砲戦を企図するも、
 航空隊が英戦艦を撃沈したため、会敵せず
昭和17年(1942)4月5日 セイロン沖海戦
 第三戦隊は4艦そろって第一航空艦隊へ配属
6月6日 ミッドウェー海戦
 「榛名」「霧島」は第一航空艦隊へ配属
 「金剛」「比叡」は第二艦隊へ配属
7月14日 第三艦隊編成(機動部隊再建)
 比叡」「霧島」は第十一戦隊として第三艦隊へ配属
 金剛」「榛名」は第三戦隊で第二艦隊へ配属
8月24日 第二次ソロモン海戦 第十一戦隊が参加
10月13日 ヘンダーソン飛行場攻撃
 第三戦はガダルカナル島の飛行場を艦砲射
10月26日 南太平洋海戦
 第十一戦隊は第三艦隊(空母部隊)で参加
 第三戦隊は第二艦隊(巡洋艦部隊)で参加
11月13日 第三次ソロモン海戦一夜
 比叡」戦 ほか、駆逐艦」「夕立」戦
11月15日 第三次ソロモン海戦第二夜戦
 霧島」、「サウスダコタ」に損を与えて後退させるも
 「ワシントン」の急襲に遭い、戦
 ほか、駆逐「綾波」
12月20日 所属艦全滅のため、第十一戦隊は解隊
昭和18年19434月1日 第三戦隊、第三艦隊へ編入
昭和19年(1944)6月19日 マリアナ沖海戦
 第三戦隊は機動部隊前衛 「榛名」空襲の爆撃により
 推進機関を損傷 未修理のままレイテ沖海戦へ
8月15日 第三戦隊、第二艦隊(栗田艦隊)へ編入
10月23日27日 レイテ沖海戦
 第三戦隊は第二艦隊第2群を構成 サマ海戦で
 「金剛」が空「ガンビア・ベイ」と駆逐「ロバーツ」に
 命中弾を与える
11月21日 金剛」、日本本土へ帰投中に台湾潜水艦
襲撃を受け、戦
12月15日 第一戦隊が解隊され、「長門」が第三戦隊に移籍
昭和20年(1945)1月1日 第三戦隊、解隊
 「榛名」は呉鎮守府、「長門」は横須賀鎮守府の予備艦へ
3月19日 軍港襲 「榛名」、命中弾あり小破
7月28日 軍港襲 榛名」、江田島で大破着底
8月15日 玉音放送 事実上の終戦
昭和21年(1946)7月4日 榛名」の解体処分終了

 扶桑型戦艦/伊勢型戦艦

扶桑(艦これ) 山城(艦これ) 伊勢(艦これ) 日向(艦これ) も参照

 大正時代初期に建造された戦艦でありながら、昭和太平洋戦争で非常に数奇な運命をたどった戦艦姉妹

 「扶桑」「山」と「伊勢」「日向」はそれぞれ扶桑伊勢で別区分され、『艦これ』でも各々で絵師声優が異なっているが、本来は“扶桑四姉妹”で計画されていた戦艦である。よく知られているようにネームシップ扶桑」の完成後に発覚した構造上の欠陥により、「伊勢」と「日向」は設計を変更して建造されたため、両艦は別として登場することとなった。ただし「山」だけは、設計変更を検討されたものの、そのまま扶桑型戦艦として建造された。
 『艦これ』作中では、扶と伊型が元は姉妹であったことを伺わせる描写は乏しいが、「扶桑」のセリフに「伊勢」「日向」に負けたくないというものがあり、少なくとも「扶桑」の方では意識しているようだ。

 初期値では4人とも高火力・重装甲・低速の典的な戦艦。「扶桑」「山」は戦艦でも最もレアリティが低く設定されており、まだ戦力が整っていない序盤に建造やドロップポンと、あの画面を覆い尽くす巨大なを背負ったお姉さんが飛び出して、驚愕した提督も少なくないだろう。
 「伊勢」「日向」も、体中に巨大をミノムシのごとく武装した造形で描かれていて、いずれも戦艦という、大艦巨砲主義の塊を強く思わせるキャラクターになっている。

 しかし彼女たちの最大の特徴は、改造戦艦から“航空戦艦”に変化することであろう。
 史実では「伊勢」「日向」が、ミッドウェー海戦で4隻の正規空母を失っ穴埋めとして空母への改造を計画され、最終的船体後部塔2つを撤去して飛行板にする結果となり、「扶桑」「城」については計画倒れに終わった訳だが、『艦これ』ではこの経緯を踏まえて「扶桑」「城」も航空戦に改造となる。

 艦娘としての性格は概ね、伊勢が明・扶桑が暗という形。これは伊勢姉妹が大戦末期レイテ沖海戦北号作戦で武勲を挙げ、割合に良いエピソードで語られることが多いのに対し、扶桑姉妹は様々の“欠陥”を摘され続けたことやレイテ沖海戦での悲劇的最期など、暗いエピソードが多いことに起因すると思われる。

 扶桑の「本当の力」は、改二にある。レベルも80と金剛よりも高い上に、勲章4つを消費して交換する「改装設計図」が必要であるものの、長門に匹敵する火力、命中補正の付いている便利な「試製41cm三連装」、今までランカー報酬でしか獲得できなかった「瑞雲12」のほか、4番スロットの搭載が23と大幅にシフト。その他スロットの搭載は減少しているものの、2つに徹甲弾+瑞雲と、制を補助しつつ力の撃を行うという、航空戦艦らしい運用が可だ。

 出撃任務の一つに、レイテ沖海戦の史実を踏まえた西村艦隊」出撃せよ!がある。「扶桑」「山」を力とするこの任務を達成することで、少しでも扶桑姉妹の“不幸”を除けるのであれば、『艦これ開発者としても幸いであろう。

 一方の伊勢改二扶桑と期間をけての実装となった。伊勢改二レベル88と扶桑を上回るだけでなく全体で見ても2位タイレベルが要される上に、「改装設計図」2枚、「試製甲カタパルト」まで必要となる。艦種は「改装航空戦艦」に変更された。各種パラメータは改とべても据え置きと言ったところだが、武蔵改二に次ぐ2番の5スロ艦となった上に、艦爆、艦戦、艦偵を装備可になった。これまでの航空戦艦にはできなかった多な補助が可となっている。

そして伊勢改二に遅れる事9か日向改二実装。基本的な運用装備は伊勢改二と共通だが、対潜力を大幅に向上させた戦艦一先制対潜力を持つ異色の存在となった。同時に伊勢日向改二専用特殊攻撃として「立体攻撃」「瑞雲立体攻撃」が実装。弾着観測射撃との選択になるが、極めて多様な運用が出来るようになっており、全戦艦の中でも特殊な立ち位置とえる。

 戦史・第二戦隊

日付 出来事
大正4年(1915)11月8日 扶桑」就役海軍
大正6年(1917)3月31日 「山」就役横須賀海軍
12月1日 扶桑」「山」で第一艦隊第一戦隊を編成
12月15日 伊勢」就役川崎重工業神戸所) 第一戦隊へ編成
大正7年(1918)4月30日 日向」就役三菱合弁会社三菱長崎所)
 以後、大正9年まで扶と伊、長型の就役後は戦艦6隻で第一戦をローテーション編成
大正11年(1922)2月6日 ワシントン海軍軍縮条約成立
 「長門」「陸奥」以外の八八艦隊戦艦建造が中止され、
 金・扶・伊型戦の近代化改修始まる
昭和3年(1928)12月10日 「山」、連合艦隊旗艦
昭和4年(1929)11月30日 伊勢」、連合艦隊旗艦
昭和5年(1930)
昭和12年(1937)
戦艦、断続的に大改装 昭和10年は可動戦艦
榛名」「扶桑」「山」の3隻のみに落ち込む
昭和15年(1940)11月15日 伊勢」「日向」で第一艦隊第二戦隊を編成
 第二戦隊の編成は17年ぶり
昭和16年(1941)8月11日 連合艦隊長官と第一艦隊長官の兼職を分離
 高須四郎中将を第一艦令長官親補
 第二戦隊が第一艦隊令戦隊となる
 「日向」(旗艦)「伊勢」「扶桑」「城」
12月8日 太平洋戦争開戦
昭和17年(1942)5月5日 日向」、演習中に第5爆発事故
6月6日 ミッドウェー海戦
 第一艦隊は連合艦令部(第一戦隊)に随伴して出撃するが、特段の戦無く帰投
7月14日 清水中将、第一艦隊長官に
長門」「陸奥」が第一戦隊より移籍
 第二戦隊は6戦艦が勢ぞろいするが、前線へ出ること瀬戸内海で遊兵化
12月 伊勢」、航空戦艦への改造開始
昭和18年19435月 日向」、航空戦艦への改造開始
6月8日 陸奥」、爆沈
9月 伊勢」の改造
10月20日 陸奥」爆沈で清水長官更迭 後任は南雲忠一中将
 この時期「扶桑」はトラッ島に進出 「伊勢」はトラッ島への輸送任務に従事
11月18日 日向」の改造
昭和19年(1944)2月25日 第一艦隊、解隊
 第二戦隊は第二艦隊へ編入 「長門」は第一戦隊へ復帰
5月1日 伊勢」「日向」は第四航空戦隊を編成
 第二戦隊は「扶桑」「山」のみとなる
6月2日 扶桑」、ビアク方面で第一次渾作戦に参加
6月19日 マリアナ沖海戦
 第二戦隊・四航戦ともに出撃機会なし
9月23日 第二戦隊を出撃、リンガ泊地へ向かう(10月4日着)
10月19日 四航戦は第三艦隊所属で瀬戸内海を出撃
10月25日 レイテ沖海戦
 第二戦隊はスリガオ峡へ突入 「扶桑」「山」とも撃沈され、西村艦隊は壊滅
 四航戦はエンガ海戦で囮作戦を敢行
11月5日 所属艦全滅のため、第二戦隊は解隊
昭和20年(1945)2月10日 北号作戦
 四航戦ほか4隻、シンガポールより日本へ強行突破
 (20日呉軍港着)
3月1日 第四航空戦隊、解隊
 「伊勢」「日向」は呉鎮守府の予備艦へ
7月24日 軍港襲 日向」、情で大破着底
7月28日 軍港襲 伊勢」、三ッ子で大破着底
昭和22年(1947)7月4日 伊勢」「日向」の解体作業

 長門型戦艦

長門(艦これ) 陸奥(艦これ) も参照

 帝国海軍の伝統と名誉を担い続けた戦艦姉妹。「長門」「陸奥」の2人。

 初期の『艦これ』で建造可戦艦としては最強(初期装備で41cm連装持ち)であり、その強さと知名度、そして入手難度の極高さから、日鎮守府の燃料・弾薬鋼を消費させ続けている存在。どこそこ域のボスドロで出るという情報を拾っては、姿をめて艦隊を投入し続ける提督が後を絶たない。その人気大和戦艦実装された今でも健在である。

 ワシントン海軍軍縮条約で八八艦隊の建造が中止され、太平洋戦争時に大和戦艦が登場するまでの20年間、長門戦艦こそが日本海軍徴であり、そのほとんどの期間において両艦が連合艦隊旗艦や第一艦隊旗艦を務めてきた。「長門」の連合艦隊旗艦は通算で11年間におよび、当然歴代最長である(「大和」「武蔵」はそれぞれ1年間程度)。

 艦娘としての造形は、とかく大艦巨を強調している扶桑伊勢べるとその部分は控えめで、どちらかというとスマートな印。艦としての完成度が高かった長門戦艦イメージを表しているものと思われる。
 性格は「長門」がクールで誇り高く、「陸奥」は少々遊び慣れた面があるが肝心なところではきっちり仕事をこなす、という描写・・・なのだが、こと「長門」についてはいわゆる“ギャップ萌え”の象となっているのが現主流。[要出典]

 「待ちに待った艦隊決戦か。胸が熱いな」→ 駆 逐 艦にCritical Hit!!!
 「ビッグセブンの力、侮るなよ」→ 駆 逐 艦にCritical Hit!!!

 2017年5月に「長門」には待望の改二実装されている。なんと小口が装備可となったほか、大発系も装備できるようになった。また、2019年2月に「陸奥」の改二実装され、純な「戦艦」としては初の同艦全艦改二実装が実現された(分類上、金剛高速戦艦扶桑航空戦艦)。さらに、「長門改二」には2018年11月に特殊攻撃「一斉射かッ…胸が熱いな!」が、「陸奥改二」は実装時から特殊攻撃「長門、いい? いくわよ! 一斉射ッ!」が実装されている。


※↓戦史・第一戦隊大和戦艦と一緒に

 大和型戦艦

大和(艦これ) 武蔵(艦これ) も参照

 史上最大・最強にして、空前絶後の知名度を持つ戦艦姉妹。「大和」「武蔵」の2人。なお、末のとして戦艦未完成)から空母へ改装された「信濃」がいる。

 『艦これ』においては、「大和」が2013年イベントクリア報酬、「武蔵」が2013年イベントクリア報酬として、それぞれ先行実装された。投入がこの時期になったのは、史実での進日が「大和」は8月8日・「武蔵」は11月1日だったことによる。
 「大・武無くして何が日本海軍か!」というのは、海軍ゲームプレイヤーなら誰もが思うことであり無数の艦隊が、困難極まりない戦場へ送り込まれた。そして大型艦建造で「大和」の建造が能になっ冬以降は莫大な源が廠へぶちまけられる状況になっている。

 今でこそ知らぬ者きとなった大和戦艦だが、史実の太平洋戦争中は最高軍事機密として存在を隠され(もちろん軍港のある佐世保の人々は知っていたが)、民の間ではずっと「長門」「陸奥」が海軍徴だった。
 また実際の戦場においても、「大和」と「武蔵」は連合艦隊旗艦・決戦兵器との位置づけで後方温存され、それでいて最新鋭の軍艦で充実した艦内設備を持っていたことから、前線で苦闘する将兵からは“ホテル”や“旅館”という有り難くないアダ名を頂戴していた。

 『艦これ』においてもその点のエピソードは反映されており、特に「大和」の時報セリフで多く使われている。『艦これ』では、慢心さえしなければ滅多に沈しはしないのだから、この超弩級戦艦をお持ちの提督サンたちは、思う存分戦場へ繰り出しましょう。

 2018年2月に「武蔵」に改二実装された。武蔵にとって最後の決戦となったレイテ沖海戦モチーフにした18年イベ「捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(後篇)」に合わせてのもので、必要レベルはこれまでで最高の89で、「改装設計図」を3枚も要する。性は純に強化したものだが、さらに艦娘初の5スロ艦であるというのが特徴。これによりカットインを維持したまま高速化や戦装備などが可となったのである。
 なお、「大和」は2020年時点で実装済み日本戦一改二が未実装である。その知名度ゆえに、運営ものバランス調整に苦慮しているためだろうか?

 なに?補給?修理バケツぶっかけましょう。資なんて寝てれば貯まるよ、大丈夫大丈夫慢心

 戦史・第一戦隊

日付 出来事
大正9年(1920)11月25日 長門」就役海軍) 八八艦隊の一番艦
大正10年(1921) 列強間での軍縮協定締結の動きが浮上
10月24日 陸奥」就役横須賀海軍) 八八艦隊の二番艦
 ※軍縮会議に間に合わせるための急造
大正11年(1922)2月6日 ワシントン海軍軍縮条約成立
 激しい折衝の末、「陸奥」廃棄は回避 一方で「加賀」以降の八八艦の戦艦建造は中止され、一部の艦は空母転用
12月1日 連合艦隊が臨時組織から常設組織になる
 「長門」「陸奥」「伊勢」「日向」で第一艦隊第一戦隊編成
 「長門」、連合艦隊旗艦
大正13年(1924)12月1日 陸奥」、連合艦隊旗艦
大正14年(192512月1日 長門」、連合艦隊旗艦
昭和5年(1930)12月1日 長門」、連合艦隊旗艦
昭和7年(1932)12月1日 陸奥」、連合艦隊旗艦
昭和9年(1934)9月5日 長門」「陸奥」大改装に入る
昭和10年(1935)11月15日 長門」、連合艦隊旗艦
昭和12年(1937)12月1日 陸奥」、連合艦隊旗艦
昭和13年(1938)12月15日 長門」、連合艦隊旗艦 以後、「大和」就役まで継続
昭和16年(1941)8月11日 連合艦隊長官と第一艦隊長官の兼職を分離
 「長門」「陸奥」の第一戦隊連合艦隊部直属部隊へ編成が変わる
12月8日 太平洋戦争開戦
12月16日 大和」就役海軍
昭和17年(1942)4月10日 大和」、連合艦隊旗艦
 「大和」「長門」「陸奥」で第一戦隊を編成
6月6日 ミッドウェー海戦
 第一戦隊は出撃したが、会敵機会なく帰投
7月14日 長門」「陸奥」は第一艦隊第二戦隊へ移籍
 「長門」、第一艦隊旗艦
8月5日 武蔵」就役佐世保海軍
昭和18年19434月10日 武蔵」、連合艦隊旗艦
4月18日 山本五十六連合艦隊長官、戦死 (海軍甲事件
6月8日 陸奥」、爆沈
昭和19年(1944)2月25日 第一艦隊、解隊
 「長門」、第一戦隊へ復帰
3月31日 古賀峯一連合艦隊長官、殉職 (海軍事件)
4月1日 軽巡洋艦大淀」が連合艦隊旗艦となる
 第一戦隊は第二艦隊へ編成
6月19日 マリアナ沖海戦
 「大和」「武蔵」は機動部隊本隊で前衛
 「長門」は二航戦(「隼鷹」「飛鷹」)の護衛
10月23日28日 レイテ沖海戦
 24日、シブヤン戦で「武蔵」戦
 25日、サマ海戦で「大和」「長門」砲撃戦
12月15日 第一戦隊、解隊
 「大和」は単独で第二艦隊所属
 「長門」は第三戦隊(「榛名」のみ)へ移籍
昭和20年(1945)1月1日 第三戦隊、解隊
 「長門」は横須賀鎮守府の予備艦へ
2月10日 大和」、第一航空戦隊一航戦)へ配属
 ※戦令官不在、書類上の残存空母寄せ集めで、部隊としての実体無し
4月7日 坊ノ岬沖海戦 大和」戦
7月8日 横須賀
 「長門」、橋に命中弾あり中破 艦長戦死
8月15日 玉音放送 事実上の終戦
昭和21年(1946)7月1日・25日 ビキニ環礁にて艦艇に対する原爆投下実験
 29日深夜、「長門沈没

 海外艦

2024年8月現在、以下の海外戦艦実装されている。海外戦艦については、艦の運用的や艦隊編成がによって大きく異なり、その解説からしているときりがいことを鑑みて、以下の各艦の解説ページをもって替えさせていただきたい。(太字改二相当の実装済)

 ドイツ海軍

 イタリア王国海軍

 アメリカ合衆国海軍

 英国海軍

 フランス海軍

 ロシア海軍 

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