黒の組織とは、漫画およびアニメ『名探偵コナン』に登場する架空の犯罪組織である。
概要
コナンにとっての宿敵。工藤新一の身体を小さくした毒薬『APTX4869』を開発し、コナンの体を小さくした元凶。その目的は未だ謎に包まれている。
「黒の組織」という名称は、彼らが常に身にまとっている服装が黒であることからコナンらが呼んでいる仮称で、正式名称は不明。しかし、作者は「組織の名前を言うと、ボスの正体がばれてしまう」と発言している。
構成員のコードネームは全て酒やカクテルの名前が由来となっている。
初期はジンやウォッカでさえコメディ調で描かれていたが、作品が進むにつれて、その描写はシリアスになっている。
青山剛昌本人は「出した当初は深く考えていなかった」が、「作品が長期化し、深い部分まで考えなくてはならなくなったので考えた」と語っている。
構成員
- あの方(CV:???)
黒の組織を束ねているボス。コードネームや姿は一切不明で、ジン達からは「あの方」と呼ばれている。
青山いわく「すでに作中に名前が出ている人物」とのこと。また、とりあえず阿笠博士でないことだけは確定している。
- ジン(CV:堀之紀)
新一にAPTX4869を飲ませた張本人。愛車は黒のポルシェ。タバコを吸うシーンがよく見られる。
アニメでの髪の色は初期は金髪だったが、近年では原作に忠実な銀髪になっている。
性格は冷酷かつ残忍であり、裏切り者や邪魔になりそうな者はすぐに殺す。常に寡黙で冷静だが、赤井など強敵と退治したときなどには興奮したかのような笑みを浮かべる。
コナンと張り合うほどの切れ者で、コナンと対峙した際には何度もコナンを追い詰めている。
ちなみに初登場時には黒い服のままでウォッカと共にジェットコースターに乗っていたり、警察がきたのを見てコミカルに狼狽したりしている。
- ウォッカ(CV:立木文彦)
ジンと共に行動していて、ジンに対して忠誠心が高い。体格は大柄で、サングラスとえらのはった口が特徴。
ジンと比べると注意力にかけ、たびたびジンに咎めらている。
このことからファンからはマダウォと言われてしまった(→マダオ)。
- ベルモット(CV:小山茉美)
変装が得意な女性幹部。秘密主義者で、カルバドスなど一部の者を除き、組織の者からはあまりよく思われていない。
「あの方のお気に入り」らしく、彼と直接メールのやり取りをしている。
コナンをシルバー・ブレッドになれる存在として一目置いており、期待をかけているような行動や発言をしている。
その正体は、新一の母、有希子の親友でもあるハリウッドの大女優、シャロン・ヴィンヤード。
娘のクリスがいるとされているが、クリスはシャロンが若返った姿とされている。
新出智明になりすまして帝丹高校に潜入し、シェリーのことを探っていた。
- キャンティ(CV:井上喜久子)
女性スナイパー。左目周りに蝶のタトゥーがある。
スナイパーとしての腕は確かだが、やや短気で、一般市民に発見されてしまうなど思慮に欠ける部分がある。
- コルン(CV:木下浩之)
男性スナイパー。野球帽かぶり、サングラスをかけているので素顔は見えない。
口数が少なく、淡々とした喋り方をする。
- シェリー(CV:林原めぐみ)
本名宮野志保。
APTX4869を開発していたが、姉の宮野明美を殺されたことや薬の開発の件で反発し、監禁される。
自殺しようとAPTX4869を飲んだところコナンと同じように幼児化したため脱出することができた。
現在は阿笠博士の家に居候し、「灰原哀」と名乗ってコナンと共に小学1年生として帝丹小学校に通っている。
- バーボン(CV:古谷徹)
赤井秀一殺害事件後に黒の組織から動き出した探り屋。
洞察力・観察力に長けており非常に手強い男とのこと。
その能力の高さゆえに、組織内で「赤井秀一を殺せるのは俺だけだ」と豪語していたほど。
しかしベルモット同様に秘密主義で幹部であるジンにすら何も知らせないまま勝手に行動を取るためジンはやや嫌っている。
その正体は安室透。赤井秀一の死を確認するために活動を開始。その際手を借りたベルモットに力を貸し宮野志保殺害計画(本人は誘拐計画のつもりだった)へ乗り出すが失敗。その後も米花町で活動を続け、陰で毛利小五郎を操っている江戸川コナンへ興味を抱く。
- その他テキーラ、ピスコ、キール、アイリッシュ(映画オリジナル)などがいる。
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